2007年01月21日 AJCC Jpn2
優勝馬:マツリダゴッホ
プロフィール
- 生年月日
- 2003年03月15日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:10戦5勝
- 総収得賞金
- 650,139,000円
- 母 (母父)
- ペイパーレイン(USA) by Bel Bolide(USA)
- 馬主
- 高橋 文枝
- 生産者
- 岡田スタツド (静内)
- 調教師
- 国枝 栄
- 騎手
- 横山 典弘
クラシック路線では歯車の合わなかった素質馬が、このレースを豪快に5馬身差で勝ち取り、一躍、古馬戦のニューヒーローに浮かび上った。生産者の岡田スタッド(静内目名)の岡田牧雄社長にとっては、前回の生産馬の重賞制覇(マイネルレーニア 昨年11月京王杯2歳S)にも増して喜びが大きいようだ。
お祝いの花で埋まる自宅の居間で、岡田さんは穏やかな笑みを浮かべながら語ってくれた。「派手な勝ち方をしてくれましたよね。まだまだ、これからの馬だと思っていたのですけれど、国枝調教師が我慢しながら使ってくれて今回も良く仕上げてくれて感謝しています。(マイネル)レーニアが勝った時も嬉しかったけれど、あの馬は、兄貴(ビッグレッドファームグループ代表岡田繁幸氏)が買って育ててくれた馬ですが、本馬は、すべてうちの牧場で育成調教して送り込んだ馬だけに嬉しさが違いますね。」と喜ぶ。
同牧場では10年ほど前から、育成・調教の取り組みを始め、現在は預かり馬を含め100頭余りの育成馬を育て訓練している。乗り役だけでも20名以上になるそうだが、さらに門別に育成牧場を広めている。
本馬は幼駒の時から期待されていたようで「当歳の頃から体のバランスも良く、筋肉のある馬で肌の薄い良い馬でした。この馬とは離れたくないと思ったくらいでしたよ。育成の手ごたえも全然違っていて、乗り役も決めてエリート教育していました。骨格のある馬で、まだまだ成長しますよ。ことしの夏に変わって秋ぐらいから重賞戦線で活躍してくれると思っていたのですが、順調に天皇賞に行けたら頑張って貰いたいですね。」と期待は大きい。
また、本馬には期待される血統の背景もある。母ペイパーレイン(母の父Bel Bolide 米国6勝)はナリタトップロードの半姉で、岡田さんがキーンランドのセールで馬格を確認して購入した期待の繁殖牝馬だ。
本馬は日本での3番仔となり全兄にトーセンファイナル(中央1勝を上げ期待されたが骨折で引退)などがいて、半妹の2歳(父シンボリクリスエス)は同牧場の育成施設で順調に調教中だという。
今年は、期待する新種牡馬ロージズインメイの仔が3月に誕生の予定だが、出産に少し難のあるという母親に、岡田さんと繁殖スタッフは神経を使う日々が続きそうだ。
岡田さんは、兄の繁幸さんと共に吉田照也氏(社台ファーム代表)、土井睦秋氏(錦岡牧場代表)等とは、米英仏での修行時代の仲間で今でも仲が良く食事などをするというが、何れも世界の馬産を日本に導入した馬産地を代表するメンバーでもある。「一緒に食事をしていても、うちだけが生産牧場としてやっていたので、少し肩身が狭かったですね。育成部門の重要性は解っていたので、10年前から取り組んできましたが結果が出始めて嬉しいです。」と‘総合牧場’の完成に手の届いた確信を得ている様子だ。今後の活躍が注目される。
追)同牧場で誕生したロージズインメイの最初の初仔も取材させて頂きました。馬産地ニュースに掲載しています。
お祝いの花で埋まる自宅の居間で、岡田さんは穏やかな笑みを浮かべながら語ってくれた。「派手な勝ち方をしてくれましたよね。まだまだ、これからの馬だと思っていたのですけれど、国枝調教師が我慢しながら使ってくれて今回も良く仕上げてくれて感謝しています。(マイネル)レーニアが勝った時も嬉しかったけれど、あの馬は、兄貴(ビッグレッドファームグループ代表岡田繁幸氏)が買って育ててくれた馬ですが、本馬は、すべてうちの牧場で育成調教して送り込んだ馬だけに嬉しさが違いますね。」と喜ぶ。
同牧場では10年ほど前から、育成・調教の取り組みを始め、現在は預かり馬を含め100頭余りの育成馬を育て訓練している。乗り役だけでも20名以上になるそうだが、さらに門別に育成牧場を広めている。
本馬は幼駒の時から期待されていたようで「当歳の頃から体のバランスも良く、筋肉のある馬で肌の薄い良い馬でした。この馬とは離れたくないと思ったくらいでしたよ。育成の手ごたえも全然違っていて、乗り役も決めてエリート教育していました。骨格のある馬で、まだまだ成長しますよ。ことしの夏に変わって秋ぐらいから重賞戦線で活躍してくれると思っていたのですが、順調に天皇賞に行けたら頑張って貰いたいですね。」と期待は大きい。
また、本馬には期待される血統の背景もある。母ペイパーレイン(母の父Bel Bolide 米国6勝)はナリタトップロードの半姉で、岡田さんがキーンランドのセールで馬格を確認して購入した期待の繁殖牝馬だ。
本馬は日本での3番仔となり全兄にトーセンファイナル(中央1勝を上げ期待されたが骨折で引退)などがいて、半妹の2歳(父シンボリクリスエス)は同牧場の育成施設で順調に調教中だという。
今年は、期待する新種牡馬ロージズインメイの仔が3月に誕生の予定だが、出産に少し難のあるという母親に、岡田さんと繁殖スタッフは神経を使う日々が続きそうだ。
岡田さんは、兄の繁幸さんと共に吉田照也氏(社台ファーム代表)、土井睦秋氏(錦岡牧場代表)等とは、米英仏での修行時代の仲間で今でも仲が良く食事などをするというが、何れも世界の馬産を日本に導入した馬産地を代表するメンバーでもある。「一緒に食事をしていても、うちだけが生産牧場としてやっていたので、少し肩身が狭かったですね。育成部門の重要性は解っていたので、10年前から取り組んできましたが結果が出始めて嬉しいです。」と‘総合牧場’の完成に手の届いた確信を得ている様子だ。今後の活躍が注目される。
追)同牧場で誕生したロージズインメイの最初の初仔も取材させて頂きました。馬産地ニュースに掲載しています。