重賞ウィナーレポート

2009年03月22日 阪神大賞典 G2

2009年03月22日 阪神競馬場 雨 重 芝 3000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アサクサキングス

プロフィール

生年月日
2004年03月23日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:18戦6勝
総収得賞金
512,555,000円
ホワイトマズル(GB)
母 (母父)
クルーピアスター  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
田原 慶子
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
大久保 龍志
騎手
四位 洋文
 天皇賞・春に一番近い存在は前年の菊花賞馬だというデータがある。
 期間こそ延びてしまったが、一昨年の菊花賞馬であるアサクサキングスが、重賞を2連勝して春の盾取りに名乗りをあげた。

 「最高の形で天皇賞・春へ向かえることを嬉しく思います」

 と社台ファームの長浜さん。2番手に10馬身以上の差を付ける大逃げを打った馬を後続勢がいつ捕らえに行くかというレースで、積極的に動いたのがアサクサキングス。逃げ馬を捕まえると、後ろから追い込んできた馬との2着争いのハナ差退けた。ゴール前の叩き合いに菊花賞の映像が重なって見えたのは、筆者だけではないだろう。

 「厳しいレースでしたが、ゴール前で差し返すあたりはまさにこの馬の真骨頂と言えるでしょう。前走の京都記念に続き、今回も人馬一体となった勝負根性に唸らされました」

 と長浜さんは鞍上の四位騎手の好騎乗も称える。ところで、牧場にいた頃のアサクサキングスだが、この競り合いで見せる根性とは正反対の性格をしているらしい。

 「普段から大人しくて愛想のいい馬なんですよ。どこにあんな勝負根性が隠れているのか…。いつも不思議に思いながら声援を送っています」
 
 と長浜さんは首をかしげる。

 これで天皇賞・春では主役の座を務めることは間違いなさそうだが、長浜さんは結果よりも、アサクサキングスには自分の力を出して欲しいとエールを送る。

 「天皇賞・春も今回と同じく厳しいレースになると思います。だからこそ、アサクサキングスのベストパフォーマンスを期待しています」

 ベストパフォーマンスの向こうにあるのは、菊花賞以来となるGⅠタイトルとなりそうだ。