重賞ウィナーレポート

2009年04月05日 ダービー卿ChT G3

2009年04月05日 中山競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:タケミカヅチ

プロフィール

生年月日
2005年04月09日 04歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:15戦2勝
総収得賞金
173,621,000円
ゴールドアリュール
母 (母父)
カズミハルコマ  by  マルゼンスキー
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
大江原 哲
騎手
柴田 善臣
 昨年の皐月賞での2着をはじめ、重賞で好走を続けながら掴んだ待望の重賞制覇。TVの前でレースを見ていた社台ファームの長浜卓也さんも、

 「勝ちたい思いが強かったですから、ゴール前は力が入りました」

 と嬉しそうに話してくる。

 1番人気に指示されたレースだったが、決して流れはタケミカヅチに向いたものではなかった。スタートして好位置こそキープできたものの、常に馬群の中に置かれる厳しい流れ。それでも勝負所では鞍上を務めた柴田善臣騎手の指示に答えて力強く集団から抜けだすと、前を行く馬を交わした先が、12回目にして掴んだ重賞タイトルだった。

 父はこの馬で重賞2勝目となるゴールドアリュール。自身のようなダート適正の高い馬だけでなく、タケミカヅチのように芝もこなせる馬など、産駒の活躍は多岐に渡っている。
 
 「幼少期からの角ばった体型はさほど変わってこない、しかし、調教進度に比例して力強い推進ができるようになる、そして意外性のある渋めの繁殖からも動けるタイプが出てくる、なおかつ丈夫…といった父の産駒の傾向と対策を最初に私たちに教えてくれたのは間違いなく本馬です」

 とゴールドアリュール産駒の特徴を話す長浜さん。 現2歳にも似た産駒がいるというが、このタケミカヅチの活躍を見て、更にゴールドアリュール産駒への期待が牧場全体に高まっているという。

 これで社台ファームは今年の中央競馬の重賞レースを8勝目。

 「この勝利をきっかけに勝ち鞍を重ねていって欲しいです」

 と長浜さんは話すが、社台ファームの重賞制覇の数もどんどんと積み上がっていきそうな気がしてくる。