重賞ウィナーレポート

2009年03月15日 フィリーズレビュー Jpn2

2009年03月15日 阪神競馬場 晴 良 芝 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ワンカラット

プロフィール

生年月日
2006年04月03日 03歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:6戦2勝
総収得賞金
267,256,000円
ファルブラヴ(IRE)
母 (母父)
バルドウィナ(FR)  by  Pistolet Bleu(IRE)
馬主
青山 洋一
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
藤岡 健一
騎手
藤岡 佑介
 桜花賞に向けて、ワンカラットが光輝いた。父は世界7カ国でG1を8勝したファルブラヴ、母バルドウィナはフランスのG3ペネロープ賞を勝ちというまばゆいばかりの良血馬。
 現在は社台ファームで繋養されているバルドウィナだが、日本へとやってきた時に宿していた命が、当時、英国でリースされていたファルブラヴだった。

 「血統面からも期待はしていましたが、本当の意味で本馬が光を放ち始めたのは2歳の春からなります。この時期に心と体のバランスが取れ、動きも一気に上向いてきたことが強く印象に残っています」
 
とは社台ファームの長濱卓也さん。その期待通りに昨年8月の小倉開催でデビューしたワンカラットは新馬戦を快勝。その後は重賞戦線で活躍を続け、11に行われたG3ファンタジーSでは勝ち馬とクビ差の2着となっている。

 「このレースを受けてのG1阪神JFだっただけに、12着という着順は悔しい結果でした。ただ、その後は山元トレーニングセンターと、管理をしていただいている藤岡厩舎との連携が奏を効したのでしょう。着差以上の強さでしたし、見ている我々としてもこれまでの鬱憤を晴らすかのような爽快な勝利につながりました」(長濱さん)

 レースの後、青山洋一オーナーから喜びの言葉をかけてもらったことが、牧場スタッフの一人としてとても嬉しかったと話す長濱さん。ちなみに2着に入ったアイアムカミノマゴも社台ファームの生産馬。

 「アイアムカミノマゴもいいレースを見せてくれましたし、ワンカラット共々、桜花賞も充分に期待できそうです」

 と長濱さん。メンバーが一気に強くなる桜花賞ではあるが、これまで重賞で磨かれてきた経験は大きな武器。ワンカラットがその名前以上の輝きを放つのは、桜花賞の大舞台となりそうだ。