2008年12月06日 ステイヤーズS Jpn2
優勝馬:エアジパング
プロフィール
- 生年月日
- 2003年03月27日 05歳
- 性別/毛色
- せん/鹿毛
- 戦績
- 国内:16戦6勝
- 総収得賞金
- 188,494,000円
- 母 (母父)
- エアパッション(USA) by Halo(USA)
- 馬主
- (株) ラッキーフィールド
- 生産者
- 藤原牧場 (静内)
- 調教師
- 藤原 英昭
- 騎手
- 横山 典弘
人気馬との叩き合いを制して一躍GⅠ戦線への挑戦も視野に入れたエアジパング。
本馬は、日高の基幹となる名牝系(ロッチ、アンジェリカ、パワフルレディなど)を継いで来た名門藤原牧場(新ひだか町御園)の生産馬で、同牧場の創業は明治35年と日高でも最も歴史のある牧場のひとつとなる。
かつては、スターロッチ(有馬記念ほか)、サクラユタカオー(天皇賞・秋ほか)、サクラスターオー(皐月賞ほか)、ウイニングチケット(日本ダービーほか)などの名馬を輩出してきた。
今回のエアジパングの勝利は、3年前のエアセレソン(新潟大賞典)以来の重賞優勝で、牧場にとっては、戦後の重賞レースとして30勝目の区切りとなる勝利だった。
同牧場は、現在も繁殖牝馬は20頭と生産活動の枠を据えて優秀な競走馬づくりを続けてきているが、5代目になる藤原悟郎社長は日高軽種馬農協理事、アロースタッド代表、ユニオンオーナーズクラブ代表など要職を務め馬産界で活躍している。
レースの日、札幌に用事のあった藤原社長は、奥さんとウインズ札幌に駆けつけたそうだ。
「オープンに上がったばかりで、いきなり勝つとは思っていませんでしたので競馬場まで応援にも行けませんでした。周りの多くの人たちと見ていたのですが、ゴール前のフローテーション(1人気 2着)との競り合いには力が入りましたね。手を叩いて応援して、勝ったと分かって、また騒いでしまい、気がついたら周りの人からしらけた顔をして見られていました。間隔(重賞優勝の)が空いていたのでこの優勝は嬉しかったです。」と藤原社長は笑う。
「あの馬は出産の前後が大変でした。」と、獣医でもある藤原社長は分厚い飼養馬の管理表を持ち出してきた。そこには出産8日前の母エアパッションの欄に”骨盤骨骨折”と記されている。
藤原社長とスタッフは歩く事も難しくなった母親を介護して無事出産し、母親の初乳を飲まして、しばらくは母乳が続いたが出産8日目に母親は死亡、その後は乳母を付けずにミルクを飲ませて育てたという。大変、気を使う手間のかかる仕事だ。
母エアパッション(母の父 Halo)は、本馬の馬主(ラッキーフィールド)さんが米国より競走馬として輸入し、中央で3勝をあげた後に繁殖として同牧場に預けられた馬。一番仔のツルガオカハヤテ(父エアダブリン)もオープン馬となり活躍している。
本馬は、四番仔で母エアパッション最期の産駒となったが、現在、半姉エアディケム(父フレンチデピュティ)が既に牧場に里帰りして血統後継馬の役を担っている。
今後の本馬の活躍が楽しみとなったが、藤原社長は「のんびりしている場合ではない、しっかり頑張ってくれ」と、馬主さんや厩舎サイドに喜んで貰える様にセン馬になった本馬にエールを送っていた。
本馬は、日高の基幹となる名牝系(ロッチ、アンジェリカ、パワフルレディなど)を継いで来た名門藤原牧場(新ひだか町御園)の生産馬で、同牧場の創業は明治35年と日高でも最も歴史のある牧場のひとつとなる。
かつては、スターロッチ(有馬記念ほか)、サクラユタカオー(天皇賞・秋ほか)、サクラスターオー(皐月賞ほか)、ウイニングチケット(日本ダービーほか)などの名馬を輩出してきた。
今回のエアジパングの勝利は、3年前のエアセレソン(新潟大賞典)以来の重賞優勝で、牧場にとっては、戦後の重賞レースとして30勝目の区切りとなる勝利だった。
同牧場は、現在も繁殖牝馬は20頭と生産活動の枠を据えて優秀な競走馬づくりを続けてきているが、5代目になる藤原悟郎社長は日高軽種馬農協理事、アロースタッド代表、ユニオンオーナーズクラブ代表など要職を務め馬産界で活躍している。
レースの日、札幌に用事のあった藤原社長は、奥さんとウインズ札幌に駆けつけたそうだ。
「オープンに上がったばかりで、いきなり勝つとは思っていませんでしたので競馬場まで応援にも行けませんでした。周りの多くの人たちと見ていたのですが、ゴール前のフローテーション(1人気 2着)との競り合いには力が入りましたね。手を叩いて応援して、勝ったと分かって、また騒いでしまい、気がついたら周りの人からしらけた顔をして見られていました。間隔(重賞優勝の)が空いていたのでこの優勝は嬉しかったです。」と藤原社長は笑う。
「あの馬は出産の前後が大変でした。」と、獣医でもある藤原社長は分厚い飼養馬の管理表を持ち出してきた。そこには出産8日前の母エアパッションの欄に”骨盤骨骨折”と記されている。
藤原社長とスタッフは歩く事も難しくなった母親を介護して無事出産し、母親の初乳を飲まして、しばらくは母乳が続いたが出産8日目に母親は死亡、その後は乳母を付けずにミルクを飲ませて育てたという。大変、気を使う手間のかかる仕事だ。
母エアパッション(母の父 Halo)は、本馬の馬主(ラッキーフィールド)さんが米国より競走馬として輸入し、中央で3勝をあげた後に繁殖として同牧場に預けられた馬。一番仔のツルガオカハヤテ(父エアダブリン)もオープン馬となり活躍している。
本馬は、四番仔で母エアパッション最期の産駒となったが、現在、半姉エアディケム(父フレンチデピュティ)が既に牧場に里帰りして血統後継馬の役を担っている。
今後の本馬の活躍が楽しみとなったが、藤原社長は「のんびりしている場合ではない、しっかり頑張ってくれ」と、馬主さんや厩舎サイドに喜んで貰える様にセン馬になった本馬にエールを送っていた。