2008年12月07日 ジャパンCダート G1
優勝馬:カネヒキリ
プロフィール
- 生年月日
- 2002年02月26日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:15戦9勝
- 総収得賞金
- 816,291,000円
- 父
- フジキセキ
- 母 (母父)
- ライフアウトゼア(USA) by Deputy Minister(CAN)
- 馬主
- 金子真人ホールディングス (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (早来)
- 調教師
- 角居 勝彦
- 騎手
- C.ルメール
競馬界の常識が、優れた競走馬と優秀なスタッフたちによって覆された。
阪神競馬場に舞台を移したジャパンカップダートを制したのは、3年前のこのレースの覇者であるカネヒキリ。
競走馬には不治の病とも言われる右前浅屈腱炎を乗り越えての奇跡の優勝となった。
「今から振り返るとここまでの時間は長かったですね。改めてカネヒキリという競走馬の持つ能力の高さを感じるだけです」
とは、ノーザンファームの中尾義信氏。
2年4ヶ月という休養のほとんどをノーザンファーム早来で過ごしてきたカネヒキリだけに、現場のスタッフと共に回復と、復帰の過程を見守ってきた中尾さんにとっても感慨はひとしおではないのだろうか?
「屈腱炎という診断が出た以上、我々としては安静に努めるしかなかったです。むしろ、ここまで復帰を待っていただいた金子オーナーのご心労のほうが絶えなかったのではと思います」
と中尾さんは穏やかに話す。
復帰後2戦目となるレースは4番人気となったが、中尾さんにはその評価がファンからの声援のようにも受け止められたと話す。
「同じノーザンファームの生産馬であるヴァーミリアンを始め、近年のダート重賞を沸かせてきたメンバーが揃い、また海外からも実績馬が多く出走してきましたからね。ファンの皆さんにとっても復活を期するものがあったのかもしれません」(中尾さん)
それはゴール後のなんとも言えないどよめきにも現れていたような気がする。それは圧倒的な一番人気に支持されていたヴァーミリアンが敗れたという事実だけではなく、カネヒキリの復活の瞬間をこの目で見ることができたという感動で、言葉が発せられなくなったということもあるのかもしれない。
「勝ったことでここまでの苦労話が多くクローズアップされていますが、我々としては手術を含めてやってみなければ分からなかったことも多かっただけに、苦労よりもここまでの時間の長さを振り返ってしまいますね。それだけに勝利という結果が出たことは励みになります」
と中尾さんは眼前の勝利だけを喜ぶのではなく、その向こうにある未来まで見つめている。カネヒキリも次のレースで完勝を遂げた時に改めて真の復活と言えるのだろうし、同じように屈腱炎で休養を余儀なくされている馬たちにとっても、復帰の道すじを切り開いていくことにもなりそうだ。
阪神競馬場に舞台を移したジャパンカップダートを制したのは、3年前のこのレースの覇者であるカネヒキリ。
競走馬には不治の病とも言われる右前浅屈腱炎を乗り越えての奇跡の優勝となった。
「今から振り返るとここまでの時間は長かったですね。改めてカネヒキリという競走馬の持つ能力の高さを感じるだけです」
とは、ノーザンファームの中尾義信氏。
2年4ヶ月という休養のほとんどをノーザンファーム早来で過ごしてきたカネヒキリだけに、現場のスタッフと共に回復と、復帰の過程を見守ってきた中尾さんにとっても感慨はひとしおではないのだろうか?
「屈腱炎という診断が出た以上、我々としては安静に努めるしかなかったです。むしろ、ここまで復帰を待っていただいた金子オーナーのご心労のほうが絶えなかったのではと思います」
と中尾さんは穏やかに話す。
復帰後2戦目となるレースは4番人気となったが、中尾さんにはその評価がファンからの声援のようにも受け止められたと話す。
「同じノーザンファームの生産馬であるヴァーミリアンを始め、近年のダート重賞を沸かせてきたメンバーが揃い、また海外からも実績馬が多く出走してきましたからね。ファンの皆さんにとっても復活を期するものがあったのかもしれません」(中尾さん)
それはゴール後のなんとも言えないどよめきにも現れていたような気がする。それは圧倒的な一番人気に支持されていたヴァーミリアンが敗れたという事実だけではなく、カネヒキリの復活の瞬間をこの目で見ることができたという感動で、言葉が発せられなくなったということもあるのかもしれない。
「勝ったことでここまでの苦労話が多くクローズアップされていますが、我々としては手術を含めてやってみなければ分からなかったことも多かっただけに、苦労よりもここまでの時間の長さを振り返ってしまいますね。それだけに勝利という結果が出たことは励みになります」
と中尾さんは眼前の勝利だけを喜ぶのではなく、その向こうにある未来まで見つめている。カネヒキリも次のレースで完勝を遂げた時に改めて真の復活と言えるのだろうし、同じように屈腱炎で休養を余儀なくされている馬たちにとっても、復帰の道すじを切り開いていくことにもなりそうだ。