2008年12月20日 愛知杯 G3
優勝馬:セラフィックロンプ
プロフィール
- 生年月日
- 2004年04月12日 04歳
- 性別/毛色
- 牝/青鹿毛
- 戦績
- 国内:16戦4勝
- 総収得賞金
- 172,242,000円
- 母 (母父)
- エルソル by ロイヤルスキー(USA)
- 馬主
- 井上 一郎
- 生産者
- 守矢牧場 (新冠)
- 調教師
- 武藤 善則
- 騎手
- 宮崎 北斗
16番人気ながら有力馬を抑えて大万馬券を演出したセラフィックロンプだが、生産者の守矢正嗣さんの驚きと喜びも大きい。
守矢さんが営む牧場は、新冠町の市街地から通称サラブレッド通りを5分ほど奥へ進んだ新冠川の広い河川敷に広がっている。昭和26年に先代の父親静雄さんが本格的に軽種馬生産をはじめ、現在の代表の正嗣さんは2代目になる。
父親の時代にタカヨシタイホウ(1972年函館3歳S)、ユーワビーム(1993年カブトヤマ記念)の重賞馬を出しているが、当然、正嗣さんもその生産に携わってきた。
体が大きく、口髭をはやした豪快なイデタチの守矢さんは、愛馬の快挙に満面の笑みを浮べている。
「いやー、ビックリしたよ。今回は重賞で、まだ、うちの馬はクラスが下でしょう。掲示板に載るぐらいに頑張って貰いたいと気楽にテレビを見ていたら、良い位置取りをしていたので(最後の直線で)出て来たときには、“行け、行けー”って騒ぎ続けた。勝ったのかどうか唖然としている間に仲間からの電話が続き、テレビもうちの馬を映していたから、ようやく勝ったと分った。ハマリましたね。重賞ってスタッフの努力とかすべてがかみ合ってようやく優勝出来るものでしょう。うちの馬が以前に優勝した2回の重賞は、20年の間隔があったので、ユーワビームから20年位の間までには勝ちたいと思ってきたけれど5年ほど早まった。思っても見なかった優勝だけれど嬉しいですよ。」
と守矢さんは、15年ぶりの生産馬の重賞制覇に大きな声で笑う。
本馬の母エルソル(母の父ロイヤルスキー)は、近親にはバンパサー(クイーンS)、アズマイースト(スプリングS)などの重賞優勝馬の名前がある。
同牧場では、6番仔のヒカルパラディーゾ(父リアルシャダイ)の生産から繋養されており、本馬は第10仔となる。また、本馬の半弟テーオーショウキ(父タニノギムレット)が地方で活躍中だ。
守矢さんは「大変仔出しの良い母親ですが、産駒の競走成績には恵まれなかった。本馬の活躍は大きい意味があります。」と、さらに本馬を賞賛する。
本馬は、将来同牧場に里帰りする可能性もあるようで「貴重な血統後継馬となるので、帰ってきたら楽しみが増えるよ。」と夢も膨らむ。
来年の重賞戦線に向けて大きな勝利で締め括った本馬に期待も膨らむが「今度は、是非競馬場まで応援に行きたいけれど、期待して行くと負けるし行かない方が良いのか迷うよ。」と守矢さん。
レースの配当は、単勝5,850円、三連単1,440,120円という夢馬券となったが、「馬券を買えないで大失敗だった。これで応援する時は、また馬券は買わないほうが勝てるかもしれないけれどレースで勝ってくれるのが一番だ。」と笑う。
15年ぶりに、生産馬が重賞制覇をした守矢牧場は、笑顔で2008年を締めくくった。
守矢さんが営む牧場は、新冠町の市街地から通称サラブレッド通りを5分ほど奥へ進んだ新冠川の広い河川敷に広がっている。昭和26年に先代の父親静雄さんが本格的に軽種馬生産をはじめ、現在の代表の正嗣さんは2代目になる。
父親の時代にタカヨシタイホウ(1972年函館3歳S)、ユーワビーム(1993年カブトヤマ記念)の重賞馬を出しているが、当然、正嗣さんもその生産に携わってきた。
体が大きく、口髭をはやした豪快なイデタチの守矢さんは、愛馬の快挙に満面の笑みを浮べている。
「いやー、ビックリしたよ。今回は重賞で、まだ、うちの馬はクラスが下でしょう。掲示板に載るぐらいに頑張って貰いたいと気楽にテレビを見ていたら、良い位置取りをしていたので(最後の直線で)出て来たときには、“行け、行けー”って騒ぎ続けた。勝ったのかどうか唖然としている間に仲間からの電話が続き、テレビもうちの馬を映していたから、ようやく勝ったと分った。ハマリましたね。重賞ってスタッフの努力とかすべてがかみ合ってようやく優勝出来るものでしょう。うちの馬が以前に優勝した2回の重賞は、20年の間隔があったので、ユーワビームから20年位の間までには勝ちたいと思ってきたけれど5年ほど早まった。思っても見なかった優勝だけれど嬉しいですよ。」
と守矢さんは、15年ぶりの生産馬の重賞制覇に大きな声で笑う。
本馬の母エルソル(母の父ロイヤルスキー)は、近親にはバンパサー(クイーンS)、アズマイースト(スプリングS)などの重賞優勝馬の名前がある。
同牧場では、6番仔のヒカルパラディーゾ(父リアルシャダイ)の生産から繋養されており、本馬は第10仔となる。また、本馬の半弟テーオーショウキ(父タニノギムレット)が地方で活躍中だ。
守矢さんは「大変仔出しの良い母親ですが、産駒の競走成績には恵まれなかった。本馬の活躍は大きい意味があります。」と、さらに本馬を賞賛する。
本馬は、将来同牧場に里帰りする可能性もあるようで「貴重な血統後継馬となるので、帰ってきたら楽しみが増えるよ。」と夢も膨らむ。
来年の重賞戦線に向けて大きな勝利で締め括った本馬に期待も膨らむが「今度は、是非競馬場まで応援に行きたいけれど、期待して行くと負けるし行かない方が良いのか迷うよ。」と守矢さん。
レースの配当は、単勝5,850円、三連単1,440,120円という夢馬券となったが、「馬券を買えないで大失敗だった。これで応援する時は、また馬券は買わないほうが勝てるかもしれないけれどレースで勝ってくれるのが一番だ。」と笑う。
15年ぶりに、生産馬が重賞制覇をした守矢牧場は、笑顔で2008年を締めくくった。