重賞ウィナーレポート

2006年08月27日 新潟記念 G3

2006年08月27日 新潟競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:トップガンジョー

プロフィール

生年月日
2002年04月02日 04歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:21戦6勝
総収得賞金
180,419,000円
マヤノトップガン
母 (母父)
ゴールデンノヴァ  by  ゴールデンフェザント(USA)
馬主
河内 孝夫
生産者
ハシモトフアーム (新冠)
調教師
和田 正道
騎手
後藤 浩輝
  • ハシモトファーム
    ハシモトファーム
  • 橋本浩社長
    橋本浩社長
  • マヤノトップガン
    マヤノトップガン
  • マヤノトップガン
    マヤノトップガン
 本馬の重賞2連勝となった新潟記念だが、生産牧場のハシモトファーム(新冠町東泊津)にとっては、かつて、ダイワテキサス(重賞5勝)が同レースを制覇しており2度目の快挙となった。
 前回のエプソムC優勝時には、橋本社長のサマー2000シリーズへかける期待も大きかったが、休養を余儀なくされ同シリーズ最終戦への参戦となった。初代チャンピオンの称号は逸したが、本格化した本馬の優勝に橋本浩社長の今後への期待も膨らむばかりだ。
 
 レースを自宅で観戦した橋本社長は「パドックでも落ち着いていました。皐月賞出走時のようにチャカチャカしていませんでしたね。前走からだいぶ大人になってきましたよ。サマー2000シリーズの効果からか良い馬がいっぱい出走している中で頑張ってくれました。出遅れても後方でじっくりと脚をタメた後藤騎手の手腕が光っていましたね。以前(同牧場生産馬の)ダイワテキサスが新潟記念を制した時は7歳の時で体に鞭打って勝ったという印象でしたが、本馬は年齢的にもこれからなので楽しみにしています。血統的にもゴールデンフェザントを肌に持つ母(ゴールデンノヴァ)と、父マヤノトップガンという遅咲き系統ですから面白いですよ。」と笑顔を見せる。

 本馬の父マヤノトップガンは重賞戦線で活躍する産駒を毎年輩出しており、供用先の優駿スタリオンステーションで、今年も113頭の種付をこなした人気種牡馬。ブライアンズタイムの筆頭後継馬として生産者に人気を博しています。
 現在、同スタリオンは管理の都合上、一般の見学は出来ませんので取材をお願いし、同馬の近況を御紹介いたします。

 朝5時、放牧に出されるときにお伺いすると、馬房の中から外を眺めている。顔の真ん中に一筋走る象徴的な白徴で同馬を確認できる。現在14歳で、まだまだ若く体のハリも有り瞳の輝きも健在だ。放牧地に放されると、早速、青草を食んでいたが、時折走り出したり砂浴びしたり元気いっぱいの様子。
 有馬記念などGⅠ4勝と激走した王者の凄み、というより親しみの持てる余裕の王様といった雰囲気がある。
 スタリオンを管理するシンジケート事務局の(株)優駿では「初年度産駒から重賞戦線で活躍する産駒を輩出して関係者からも注目されている種牡馬です。本格化したトップガンジョーの今後の活躍も益々楽しみですし、産駒の初GⅠ制覇を心待ちにしています。地元の生産馬ですしね。」と大きな期待を寄せている。

マヤノトップガン   栗毛 1992年生 新冠町東泊津 川上悦夫牧場生産
父 ブライアンズタイム 母 アルプミープリーズ(母父ブラッシンググルーム)
競走成績/菊花賞(レコード)、有馬記念、天皇賞・春(レコード)、宝塚記念、阪神大賞典など
種牡馬成績/バンブーユベントス(日経新春杯)、チャクラ(ステイヤーズS)、プリサイスマシーン(中日新聞杯)など