重賞ウィナーレポート

2006年06月11日 エプソムC G3

2006年06月11日 東京競馬場 雨 重 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:トップガンジョー

プロフィール

生年月日
2002年04月02日 04歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:20戦5勝
総収得賞金
180,419,000円
マヤノトップガン
母 (母父)
ゴールデンノヴァ  by  ゴールデンフェザント(USA)
馬主
河内 孝夫
生産者
ハシモトフアーム (新冠)
調教師
和田 正道
騎手
後藤 浩輝
  • ハシモトファーム
    ハシモトファーム
  • 橋本浩社長
    橋本浩社長
  • 丘陵地に広がる同牧場の放牧地
    丘陵地に広がる同牧場の放牧地
 本馬のふるさとは新冠町東泊津のハシモトファーム。丘陵地の高台にある同牧場は、繁殖牝馬12頭を橋本浩社長夫妻と2名のスタッフで繋養している。  過去には5回もの重賞を制したダイワテキサス(中山記念他)を出しているが、最近では、かしわ記念(中央交流)などに優勝して‘03NAR最優秀3
歳、‘04NAR最優秀4歳以上の年度表彰を受けたナイキアディライト(父ディアブロ)が同牧場の産駒として現役で活躍を続けている。

 今回のレースでは、本馬の末脚が冴え、人気馬と競い合っての堂々とした快勝だったが、橋本さんは「気性的に難しい馬でしょう。騎手(後藤浩輝)が上手くなだめて乗りましたよね。パドックでは珍しく落ち着いていたようでしたが、本馬場入場の際に、暴れたそうですね。先生(和田正道調教師)も騎手も大変だったと思いますよ。幼駒の頃はおとなしい従順な仔でしたが、競走馬として成長しているのでしょう。今回のレースで大人になったような気がします。」と陣営に感謝する。

 本馬の母はゴールデンノヴァ(母の父ゴールデンフェザント)、胆振より導入した繁殖馬で本馬は第4仔となる。
 穏やかで真面目そうな橋本さんは、辛らそうな表情を見せ「母親は、本馬の誕生後は不受胎が続き、外に出してしまったので写真も取れませんよ。」と残念そう。本馬が重賞制覇の快挙を上げただけに、期待できる兄弟が出来なくなったことは本当に残念だ。「旨く行きませんよ。」と苦笑いする橋本さんだが、こういうところにも生産者の方が大変苦労する悩みがあります。

 橋本さんは気を取り戻して「本馬は、元々先生が何時かは重賞を勝つ馬だと言ってくれ期待していた仔です。今回は、まだステップレースだし、これからも頑張って貰いたい。最近、日高の馬が活躍していますが、あの仔の父親(マヤノトップガン)も隣の牧場(川上悦夫牧場)の生産馬で生粋の日高っ仔です。サマーシリーズにも期待しています。」と夢を膨らましている様子でした。
                 6月25日取材