2008年10月26日 菊花賞 Jpn1
優勝馬:オウケンブルースリ
プロフィール
- 生年月日
- 2005年02月24日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:7戦4勝
- 総収得賞金
- 503,863,000円
- 母 (母父)
- シルバージョイ(CAN) by Silver Deputy(CAN)
- 馬主
- 福井 明
- 生産者
- ノーザンファーム (早来)
- 調教師
- 音無 秀孝
- 騎手
- 内田 博幸
スプリンターズSのスリープレスナイト、秋華賞のブラックエンブレム、そして菊花賞のオウケンブルースリ。
なんとこれでノーザンファーム生産馬は秋のG1レースを3連勝。どこか1985年に優勝を果たした阪神タイガーズが、3番のランディ・バースから、4番掛布雅之、5番岡田彰布と3連続でバックスクリーンにホームランを叩き込んだ光景と重なってくるような勢いすら感じる。
「3週連続のG1勝利は嬉しいですね。この菊花賞は人気が拮抗した中で、ペースもめまぐるしく変わる混戦のレースとなりましたが、内田騎手がこのペースに巻き込まれることなく、オウケンブルースリをゴールまで導いてくれた自信の騎乗が印象に残りました」
とは今週もお話をうかがわせてもらうことができたノーザンファームの中尾義信さん。
どことなく弾むような口調が、牧場の勢いを感じさせている。
オウケンブルースリはダービーの終わった6月8日にようやく未勝利を脱出した遅咲きのクラシックホース。成績だけを見れば上がり馬、もしくは晩成馬ではないかと思ってしまうが、中尾さんはそれを否定する。
「元々、持っている能力こそ高かったのでしょうが、2歳、そして3歳の春と万全の状態でレースを使えなかったこともあって、未勝利を脱出するのが遅くなったのではと思います」(中尾さん)
確かに一介の「上がり馬」では、初重賞挑戦となる神戸新聞杯で勝ち馬と差のない3着となるのは難しいだろうし、初出走から約半年でG1を制することはもっと難しいだろう。たらればの話になるかもしれないが、オウケンブルースリが春のクラシック戦線を順調に使えていれば、この菊花賞も混戦となることはなかったのかもしれない。
父ジャングルポケットもまた、ノーザンファームの生産馬。ジャングルポケット自身は菊花賞を勝利することはできなかったが、続くジャパンカップを制し、この年の最優秀3歳牡馬にも選出されている。
そして今年、そのジャングルポケットの産駒であるオウケンブルースリが、父に続くジャパンカップ制覇を狙うこととなった。
「菊花賞を勝利したことで距離の不安もありませんし、むしろ父も制した東京の芝2400Mはオウケンブルースリにとって力を発揮できる条件と言えるのではないでしょうか。今年はジャングルポケット産駒にとっても当たり年と言えますし、オウケンブルースリにはその事実を証明するような結果を期待したいですね」
と中尾さん。今週行われる天皇賞・秋でのノーザンファーム生産馬GⅠ4連勝の偉業も気になるところだが、馬名の由来となった「ブルース・リー」のように、オウケンブルースリがジャパンカップを制して世界にその名を轟かせられるかにも注目である。
なんとこれでノーザンファーム生産馬は秋のG1レースを3連勝。どこか1985年に優勝を果たした阪神タイガーズが、3番のランディ・バースから、4番掛布雅之、5番岡田彰布と3連続でバックスクリーンにホームランを叩き込んだ光景と重なってくるような勢いすら感じる。
「3週連続のG1勝利は嬉しいですね。この菊花賞は人気が拮抗した中で、ペースもめまぐるしく変わる混戦のレースとなりましたが、内田騎手がこのペースに巻き込まれることなく、オウケンブルースリをゴールまで導いてくれた自信の騎乗が印象に残りました」
とは今週もお話をうかがわせてもらうことができたノーザンファームの中尾義信さん。
どことなく弾むような口調が、牧場の勢いを感じさせている。
オウケンブルースリはダービーの終わった6月8日にようやく未勝利を脱出した遅咲きのクラシックホース。成績だけを見れば上がり馬、もしくは晩成馬ではないかと思ってしまうが、中尾さんはそれを否定する。
「元々、持っている能力こそ高かったのでしょうが、2歳、そして3歳の春と万全の状態でレースを使えなかったこともあって、未勝利を脱出するのが遅くなったのではと思います」(中尾さん)
確かに一介の「上がり馬」では、初重賞挑戦となる神戸新聞杯で勝ち馬と差のない3着となるのは難しいだろうし、初出走から約半年でG1を制することはもっと難しいだろう。たらればの話になるかもしれないが、オウケンブルースリが春のクラシック戦線を順調に使えていれば、この菊花賞も混戦となることはなかったのかもしれない。
父ジャングルポケットもまた、ノーザンファームの生産馬。ジャングルポケット自身は菊花賞を勝利することはできなかったが、続くジャパンカップを制し、この年の最優秀3歳牡馬にも選出されている。
そして今年、そのジャングルポケットの産駒であるオウケンブルースリが、父に続くジャパンカップ制覇を狙うこととなった。
「菊花賞を勝利したことで距離の不安もありませんし、むしろ父も制した東京の芝2400Mはオウケンブルースリにとって力を発揮できる条件と言えるのではないでしょうか。今年はジャングルポケット産駒にとっても当たり年と言えますし、オウケンブルースリにはその事実を証明するような結果を期待したいですね」
と中尾さん。今週行われる天皇賞・秋でのノーザンファーム生産馬GⅠ4連勝の偉業も気になるところだが、馬名の由来となった「ブルース・リー」のように、オウケンブルースリがジャパンカップを制して世界にその名を轟かせられるかにも注目である。