2007年10月27日 スワンS G2
優勝馬:スーパーホーネット
プロフィール
- 生年月日
- 2003年03月20日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:18戦7勝
- 総収得賞金
- 535,388,000円
- 母 (母父)
- ユウサンポリッシュ by エルセニョール(USA)
- 馬主
- 森本 悳男
- 生産者
- ガーベラパークスタツド (浦河)
- 調教師
- 矢作 芳人
- 騎手
- 藤岡 佑介
9月の小倉2歳ステークスでマルブツイースター(牡 2歳 父サクラバクシンオー)が快挙を遂げ、生産馬として重賞初制覇を成したガーベラパークスタッドだが、それまでは、2年前に朝日FSを2着(1着 フサイチリシャール)、その後クラシック戦線で健闘してきた本馬に初タイトルの期待を寄せていた。
牧場の弟分に越された形となったが、社長の本巣俊光さんにとっては、本馬のようやくの重賞初制覇は、安堵の気持ちと共に2度目の大きな喜びになった。
今回のレースは長男の拓哉さんが京都まで応援に行き、本巣社長は自宅で家族との応援となった。
「最後尾から、まさかと思いましたがよく届きましたよね。あんな脚を持っていたのかと驚きました。メンバーの揃った中で勝てたのも嬉しかったけれど、朝日杯で首差2着に負かされたフサイチリシャールにリベンジ出来たのが良かった。悔しい思いをしましたからね。私がこのレースを意識していたのか、レース当日夢を見て、そこでは、ゴールで12番(本馬)が頭差(レースではハナ差)抜けて勝っているんですよ。そこに14番(フサイチリシャール2着)、13番(ドラゴンウェルズ)のゼッケンが重なって見えたんですよね。(ライバル視してきた)14番は買えないし、せっかくの3連単を取り損ないました。」と高配当になった馬券に苦笑い。
京都から戻っていた拓哉さんも、傍にいて「僕も同じく」と笑う。
本巣社長は、当日の朝に、正夢となったこの夢を話したスタッフの黒須さんが、馬券を取っているのか気になっている様子でもある。
本馬の母系だが、牧場にとっては祖母エルゼビアー(祖母の父 Elocutionist USA)の導入から始まる。
豪州で繁殖活動を送っていた祖母は、名牝Flaring Top の後継馬で近親にはNijinskyなどの名が連なる良血馬。語学堪能な奥さんの隆子さんも一役買って輸入したという馬だが、「すべての預金を集めて、この馬に掛けました。」と、夫妻は声を揃えて当時の一大決意を語る。
この祖母と、本巣社長が仲間と導入した種牡馬エルセニョール(父Valdez USA)の間に誕生したのが、本馬の母ユウサンポリッシュ。1番仔のマルブツスピーディ(牡 父サクラバクシンオー)は、エビで引退を余儀なくされたが特別レースまで勝ちあがって、注目されたスピード馬。2番仔となる本馬は、「生れた時、父が珍しく“この仔は走るよ”といったのを覚えています。」(拓哉さん)と期待されていた。
この2年に産まれたのは牝馬で、1歳が父アグネスデジタル、当歳は父キングカメハメハ。「スピードのある牝系にスピードのある長距離馬を考えた。」と、距離の適正を考える本巣社長はクラシック戦線へ夢を膨らませている。
本馬は、本巣社長がお世話になった坂田調教師の紹介が縁で森本悳男(トクオ)氏がオーナーとなり、当初は鮫島厩舎に入厩予定だった。その後、坂田調教師の強い要望で師の甥にあたる矢作芳人厩舎に開業祝いとして入厩する事になったが、そこには、鮫島師の暖かい快諾がある。
当事者たちの間には厚い信頼関係があって「本馬は人と人のつながりの中で育った馬です。」と本巣社長。矢作厩舎で活躍する本馬を関係者は温かく見守っている。
「みんなが良くならなければね。」と言う本巣社長だが、ガーベラパークスタッドからは競走馬の卵が競馬界の人の輪の中に送り出されて育てられ、これからも本馬に続く活躍馬が期待される。
※ 前回のマルブツイースター優勝時にも紹介させていただいたガーベラパークスタッドのホームページですが、管理者は拓哉さんの妻・朋美夫人で今回の様子もリアルに優しく伝えられております。是非ご覧下さい。
ガーベラパークスタッド
牧場の弟分に越された形となったが、社長の本巣俊光さんにとっては、本馬のようやくの重賞初制覇は、安堵の気持ちと共に2度目の大きな喜びになった。
今回のレースは長男の拓哉さんが京都まで応援に行き、本巣社長は自宅で家族との応援となった。
「最後尾から、まさかと思いましたがよく届きましたよね。あんな脚を持っていたのかと驚きました。メンバーの揃った中で勝てたのも嬉しかったけれど、朝日杯で首差2着に負かされたフサイチリシャールにリベンジ出来たのが良かった。悔しい思いをしましたからね。私がこのレースを意識していたのか、レース当日夢を見て、そこでは、ゴールで12番(本馬)が頭差(レースではハナ差)抜けて勝っているんですよ。そこに14番(フサイチリシャール2着)、13番(ドラゴンウェルズ)のゼッケンが重なって見えたんですよね。(ライバル視してきた)14番は買えないし、せっかくの3連単を取り損ないました。」と高配当になった馬券に苦笑い。
京都から戻っていた拓哉さんも、傍にいて「僕も同じく」と笑う。
本巣社長は、当日の朝に、正夢となったこの夢を話したスタッフの黒須さんが、馬券を取っているのか気になっている様子でもある。
本馬の母系だが、牧場にとっては祖母エルゼビアー(祖母の父 Elocutionist USA)の導入から始まる。
豪州で繁殖活動を送っていた祖母は、名牝Flaring Top の後継馬で近親にはNijinskyなどの名が連なる良血馬。語学堪能な奥さんの隆子さんも一役買って輸入したという馬だが、「すべての預金を集めて、この馬に掛けました。」と、夫妻は声を揃えて当時の一大決意を語る。
この祖母と、本巣社長が仲間と導入した種牡馬エルセニョール(父Valdez USA)の間に誕生したのが、本馬の母ユウサンポリッシュ。1番仔のマルブツスピーディ(牡 父サクラバクシンオー)は、エビで引退を余儀なくされたが特別レースまで勝ちあがって、注目されたスピード馬。2番仔となる本馬は、「生れた時、父が珍しく“この仔は走るよ”といったのを覚えています。」(拓哉さん)と期待されていた。
この2年に産まれたのは牝馬で、1歳が父アグネスデジタル、当歳は父キングカメハメハ。「スピードのある牝系にスピードのある長距離馬を考えた。」と、距離の適正を考える本巣社長はクラシック戦線へ夢を膨らませている。
本馬は、本巣社長がお世話になった坂田調教師の紹介が縁で森本悳男(トクオ)氏がオーナーとなり、当初は鮫島厩舎に入厩予定だった。その後、坂田調教師の強い要望で師の甥にあたる矢作芳人厩舎に開業祝いとして入厩する事になったが、そこには、鮫島師の暖かい快諾がある。
当事者たちの間には厚い信頼関係があって「本馬は人と人のつながりの中で育った馬です。」と本巣社長。矢作厩舎で活躍する本馬を関係者は温かく見守っている。
「みんなが良くならなければね。」と言う本巣社長だが、ガーベラパークスタッドからは競走馬の卵が競馬界の人の輪の中に送り出されて育てられ、これからも本馬に続く活躍馬が期待される。
※ 前回のマルブツイースター優勝時にも紹介させていただいたガーベラパークスタッドのホームページですが、管理者は拓哉さんの妻・朋美夫人で今回の様子もリアルに優しく伝えられております。是非ご覧下さい。
ガーベラパークスタッド