2008年08月17日 クイーンS Jpn3
優勝馬:ヤマニンメルベイユ
プロフィール
- 生年月日
- 2002年02月18日 06歳
- 性別/毛色
- 牝/栗毛
- 戦績
- 国内:25戦7勝
- 総収得賞金
- 224,094,000円
- 母 (母父)
- ヤマニンアリーナ by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- 土井 肇
- 生産者
- 錦岡牧場 (新冠)
- 調教師
- 栗田 博憲
- 騎手
- 柴山 雄一
錦岡牧場期待の牝系に産まれた本馬が、6歳にして3月の中山牝馬Sに続き重賞2勝目を果たした。桜花賞馬レジネッタや人気の白馬ユキチャンなど3歳の有力馬を押さえて堂々と逃げ切り、古馬の貫禄を見せた勝ち方だった。
錦岡牧場の本場は、新冠町の奥の小高い丘一体を占め育成馬や休養馬を主に扱っている。
およそ50年の歴史をもち、白樺やトウヒの林に囲まれる美しい牧場は、自然の中にとけ込み悠々と佇んでいる。
この本場に、レースを終えたばかりの本馬が休養と調整のために戻っていた。
同牧場で28年間育成に携わるベテラン育成場長の引木晶則さんが、早速、本馬に会わせてくれた。19日に戻ったという本馬は、まだ疲れが残っている様子ですが、馴染んだ家に戻って安心したように目元を緩めスタッフに甘える仕草を見せている。
「戻ってくる度に馬が大人になって顔つきが変わっています。」と本馬の話を聞きながら育成厩舎の事務所に入り、改めて引木場長にレースの感想を聞いた。
「前に行かなければならない馬ですが、今回は、マイペースで自分のレースをしていて、4コーナーで後ろが詰らなかったので勝てると思いました。ヴィクトリアマイル(4着)後、5月末に戻った本馬を1ヶ月昼夜放牧して、調教も順調に進められ送り出せたので期待はしていましたが、栗田(博憲)調教師が良く仕上げてくれたお陰です。この馬は、2歳の頃からしっかりした体を持つ元気な仔で、よく尻っぱねをして、担当した女の子を困らしていました。その子は頑張って乗り役をこなして育てていたので一番喜んでいるのかもしれませんね。僕は留守番役でしたが、レースが札幌だったので牧場から10名ほど応援に行きましたから勝ってくれて本当に良かったです。」と笑顔の引木場長。
本馬の昼夜放牧は、同じく休養中のヤマニンアラバスタと一緒だったそうだ。「2頭は相性が良くていつも連れ添っていました。芦毛(アラバスタ)と栗毛(本馬)の2頭が放牧地に居る様子はとても綺麗で絵を見ているようでした。」と想い起こす。
本馬の母ヤマニンアリーナは、米国から導入したケンタッキーオークス馬ティファニーラスとサンデーサイレンスとの産駒。母は現役時代にはクローバー賞に勝鞍をもつスピード馬だった。本馬は3番仔で、半弟でアグネスデジタルの初産駒となる3歳馬ヤマニンキングリーがきさらぎ賞3着と活躍中。2歳には父フサイチコンコルドの半妹、1歳に父キングカメハメハの半妹と続き、本馬の活躍で結果を出した良血の牝系と名種牡馬の産駒の今後の活躍に大きな期待が掛かる。
今回で、生産馬の中央重賞勝鞍が19回目となるオーナーブリーダーの錦岡牧場。ヤマニンウェ-ブ(天皇賞・秋など)、ヤマニンゴロー(高松宮杯)、ヤマニンファルコン(デイリー杯3歳S)、ヤマニンアーデン(シンザン記念)、ヤマニンシアトル(愛知杯)、ヤマニンミラクル(京成杯3歳S)、ヤマニンゼファー(安田記念、天皇賞・秋など)、ヤマニンアビリティ(京成杯3歳S)、ヤマニンセラフィム(京成杯)、ヤマニンリスペクト(函館記念)、ヤマニンアラバスタ(新潟記念など)、ジョリーダンス(阪神牝馬S)と年代順に重賞馬が並ぶ。
引木場長は、ヤマニンファルコンが重賞を制した1985年時代から乗り役を務めていたという。「2世代、3世代と大事な牝系の仔たちの世話をさせていただいて幸せだし、誇りに思います。オーナーブリーダーの牧場だから出来る事だと思います。一頭一頭、最後は無事に牧場に戻ってくれるよう馬のコンデションに気を遣いながら送り出しています。」と語る引木場長にとっては、手をかけた育成馬の活躍が何より嬉しい。
母のヤマニンアリーナは、同町の泊津繁殖分場にいる。同牧場の土井睦秋社長を中心に生産・育成・馴致・調教と総合的に自前の競走馬を送り出す錦岡牧場は、本場と分場のコミュニケーションも良く独自の良い雰囲気を漂わせている。
錦岡牧場の本場は、新冠町の奥の小高い丘一体を占め育成馬や休養馬を主に扱っている。
およそ50年の歴史をもち、白樺やトウヒの林に囲まれる美しい牧場は、自然の中にとけ込み悠々と佇んでいる。
この本場に、レースを終えたばかりの本馬が休養と調整のために戻っていた。
同牧場で28年間育成に携わるベテラン育成場長の引木晶則さんが、早速、本馬に会わせてくれた。19日に戻ったという本馬は、まだ疲れが残っている様子ですが、馴染んだ家に戻って安心したように目元を緩めスタッフに甘える仕草を見せている。
「戻ってくる度に馬が大人になって顔つきが変わっています。」と本馬の話を聞きながら育成厩舎の事務所に入り、改めて引木場長にレースの感想を聞いた。
「前に行かなければならない馬ですが、今回は、マイペースで自分のレースをしていて、4コーナーで後ろが詰らなかったので勝てると思いました。ヴィクトリアマイル(4着)後、5月末に戻った本馬を1ヶ月昼夜放牧して、調教も順調に進められ送り出せたので期待はしていましたが、栗田(博憲)調教師が良く仕上げてくれたお陰です。この馬は、2歳の頃からしっかりした体を持つ元気な仔で、よく尻っぱねをして、担当した女の子を困らしていました。その子は頑張って乗り役をこなして育てていたので一番喜んでいるのかもしれませんね。僕は留守番役でしたが、レースが札幌だったので牧場から10名ほど応援に行きましたから勝ってくれて本当に良かったです。」と笑顔の引木場長。
本馬の昼夜放牧は、同じく休養中のヤマニンアラバスタと一緒だったそうだ。「2頭は相性が良くていつも連れ添っていました。芦毛(アラバスタ)と栗毛(本馬)の2頭が放牧地に居る様子はとても綺麗で絵を見ているようでした。」と想い起こす。
本馬の母ヤマニンアリーナは、米国から導入したケンタッキーオークス馬ティファニーラスとサンデーサイレンスとの産駒。母は現役時代にはクローバー賞に勝鞍をもつスピード馬だった。本馬は3番仔で、半弟でアグネスデジタルの初産駒となる3歳馬ヤマニンキングリーがきさらぎ賞3着と活躍中。2歳には父フサイチコンコルドの半妹、1歳に父キングカメハメハの半妹と続き、本馬の活躍で結果を出した良血の牝系と名種牡馬の産駒の今後の活躍に大きな期待が掛かる。
今回で、生産馬の中央重賞勝鞍が19回目となるオーナーブリーダーの錦岡牧場。ヤマニンウェ-ブ(天皇賞・秋など)、ヤマニンゴロー(高松宮杯)、ヤマニンファルコン(デイリー杯3歳S)、ヤマニンアーデン(シンザン記念)、ヤマニンシアトル(愛知杯)、ヤマニンミラクル(京成杯3歳S)、ヤマニンゼファー(安田記念、天皇賞・秋など)、ヤマニンアビリティ(京成杯3歳S)、ヤマニンセラフィム(京成杯)、ヤマニンリスペクト(函館記念)、ヤマニンアラバスタ(新潟記念など)、ジョリーダンス(阪神牝馬S)と年代順に重賞馬が並ぶ。
引木場長は、ヤマニンファルコンが重賞を制した1985年時代から乗り役を務めていたという。「2世代、3世代と大事な牝系の仔たちの世話をさせていただいて幸せだし、誇りに思います。オーナーブリーダーの牧場だから出来る事だと思います。一頭一頭、最後は無事に牧場に戻ってくれるよう馬のコンデションに気を遣いながら送り出しています。」と語る引木場長にとっては、手をかけた育成馬の活躍が何より嬉しい。
母のヤマニンアリーナは、同町の泊津繁殖分場にいる。同牧場の土井睦秋社長を中心に生産・育成・馴致・調教と総合的に自前の競走馬を送り出す錦岡牧場は、本場と分場のコミュニケーションも良く独自の良い雰囲気を漂わせている。