重賞ウィナーレポート

2008年08月10日 関屋記念 G3

2008年08月10日 新潟競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:マルカシェンク

プロフィール

生年月日
2003年03月19日 05歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:17戦5勝
総収得賞金
253,444,000円
サンデーサイレンス(USA)
母 (母父)
シェンク(GB)  by  Zafonic(USA)
馬主
河長産業 (株)
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
河内 洋
騎手
福永 祐一
 河内厩舎にとって始めての重賞タイトルをもたらしたのが、社台ファームの生産馬であるマルカシェンク。
 騎手時代にはダービー馬となったアグネスフライト、その全弟で皐月賞を勝利し、種牡馬成績も好調なアグネスタキオンの鞍上も務めていただけに、騎手時代から河内調教師と縁の深い社台ファームとしても嬉しさはひとしおだったと、事務局の長浜卓也さんは話す。
「生産馬で河内先生に初めての重賞勝ちをして欲しいと思っていただけに、それが叶えることができて嬉しく思います」(長浜さん)

 マルカシェンクはサンデーサイレンス最後の世代の産駒で、母シェンクは現役時にG2イタリア1000ギニーを勝利するなど3勝をあげている。半妹にはわすれな草賞を制し、昨年のオークスで2番人気に支持されたザレマ(牝4、音無厩舎)の名前もある。
「レースではサンデーサイレンスの意地のようなものが、マルカシェンクの走りに出た気もしました。ここまでたどり着くまでに回り道こそしましたが、それを感じさせない強い勝ち方でしたね」(長浜さん)
 長浜さんの話す回り道とは、2歳時に3連勝をあげた後の骨折による休養。そしてダービーで4着となり、復活を期待されての再度の骨折。そして昨年の中山記念の後での腸捻転による手術と3度目の休養である。
 しかし、復帰戦となる今年のニューイヤーSを優勝。そしてこの関屋記念の勝利と、ここまで回り道こそしたものの、再びG1の舞台にたどり着く準備は整った。
「この勝利で秋のG1戦線での出走も楽になりました。今回のレースを見ても能力は高いことが証明できただけに、G1でもいいレースを期待したいですね」(長浜さん)

 サンデーサイレンス最後の世代における、遅れてきた「最後の大物」が、今年の秋競馬を面白くさせてくれそうだ。