重賞ウィナーレポート

2008年05月03日 青葉賞 Jpn2

2008年05月03日 東京競馬場 曇 稍重 芝 2400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アドマイヤコマンド

プロフィール

生年月日
2005年02月14日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:3戦2勝
総収得賞金
102,364,000円
アグネスタキオン
母 (母父)
トコア  by  カーネギー(IRE)
馬主
近藤 利一
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
橋田 満
騎手
川田 将雅
 未だに重賞2勝馬は2頭だけ、しかもそのうちの一頭で、皐月賞を制したキャプテントゥーレが故障を発症し戦列を離脱。ますます混迷を深めてきた感のある牡馬ラシック戦線だが、僅か3戦のキャリアで青葉賞を制したアドマイヤコマンドが、今年の3歳世代を統治する可能性も出てきた。

 「この馬の能力を誰よりも分かっていた川田騎手がインコースで我慢、最後の直線で末脚を引き出してくれました。しかも馬場を考えると優秀なタイムだったのではないのでしょうか。皐月賞ではノーザンファーム生産馬に元気が無かったので、このレースで2着に入った生産馬のクリスタルウイングと共に、ダービーへの出走権を掴んでくれたのは嬉しい限りです」
とノーザンファーム事務局の中尾義信さんの声も弾む。 中尾さんも鑑定人を務めたセレクトセール2005において、アドマイヤコマンドは4100万円で近藤利一オーナーに落札されている。当歳時から非常に見栄えのする馬体をしたこともあって、馬体の成長と調教の中身を合わせるために、他の3歳世代の馬よりも多少デビューの時期遅くなったと中尾さんは教えてくれる。
「それでも調教において能力の片鱗は見せていましたからね。デビュー戦でも圧勝してくれましたし、続く毎日杯でも一番人気に支持されたのも不思議では無かったですね」(中尾さん)

 次は同じ東京2400Mの条件で行われる日本ダービー。キャリアこそ1戦多くなってしまったが、同じノーザンファームの生産馬で、僅か3戦のキャリアでこの日本ダービーを制したフサイチコンコルドと、どこか姿が重なって見えてきた印象すら受ける。