重賞ウィナーレポート

2006年04月02日 ダービー卿ChT G3

2006年04月02日 中山競馬場 曇 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:グレイトジャーニー

プロフィール

生年月日
2001年05月10日 05歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:26戦5勝
総収得賞金
234,071,000円
サンデーサイレンス(USA)
母 (母父)
アンブロジン(USA)  by  Mr. Prospector(USA)
馬主
(有) ノースヒルズマネジメント
生産者
ノースヒルズマネジメント (新冠)
調教師
池江 泰郎
騎手
佐藤 哲三
  • ノースヒルズマネジメント入り口
    ノースヒルズマネジメント入り口
  • 母アンブロジン
    母アンブロジン
  • 母アンブロジン
    母アンブロジン
  • ヘヴンリーロマンス
    ヘヴンリーロマンス
本馬のふるさとは新冠町美宇のノースヒルズマネジメント。昨秋、天皇陛下が行幸されて話題となった“天皇賞・秋”の優勝馬へヴンリーロマンスを出したオーナーブリーダーの牧場です。本馬の殊勲は2年前のシンザン記念以来の重賞制覇となり、牧場は益々活気付いている。

取締役の松本GMも、本馬の本格化したレースぶりに喜ぶ。「凄いレースをしてくれましたね。直線まで無駄な脚を使わずに、ずっと我慢してくれました。騎手(佐藤哲三)も上手かったですよ。本馬はおとなしい仔だったけど、父(サンデーサイレンス)の性格からか競馬場に行ってからうるさくなってね。最近、ようやく落ち着いて攻め馬も出来るようになったところです。血統は抜けているし、兄(ノーリーズン)に負けずにGⅠで頑張って貰いたい。」と語る松本さんの気持ちは、既に次の目標である安田記念に向いているようだ。
また、本馬のデビューから今までの休養調整には同牧場の大山ヒルズトレーニングセンター(ダイセンヒルズ、鳥取県)の育成スタッフが大変活躍したそうです。

本馬の母はアンブロジン(母の父ミスタープロスペクター)。前田幸治オーナーが輸入してきた名血の繁殖牝馬で、既に半兄のノーリーズン(父ブライアンズタイム、‘05優駿S.S.に種牡馬入り)が皐月賞馬と大きな実績を挙げている。ノーリーズンについて、同牧場の福田獣医師は「初年度産駒が10頭ほど生まれていますが、とても良い仔が出ていますね。」と産駒に期待する。
同牧場には、既に日本での第1仔サンタムール(父Danzig)が繁殖活動しており、血統の引継ぎも万全だ。

福田獣医師に、母アンブロジンのところへ案内して頂いた。この時期には珍しい量の降雪に放牧地は、また一面の雪となっている。活躍馬を輩出する母は、18歳になるが貫禄充分な風体を見せており、今年はダンスインザダークを配合したそうだ。

最後に福田獣医師にお願いして、1月に繁殖馬入りしたヘヴンリーロマンスに会いに。「もうすっかり落ち着きましたよ。50kぐらい増えましたね。これからは、腹袋も大きくなって母親らしくなってくるでしょう。既にキングカメハメハを付けて受胎確認できましたから来年が楽しみです。」(福田獣医師)と期待は膨らむ。

オーナーブリーダーであり、生産から最終調教まで行なう“総合牧場”の同牧場には、そのクオリティの高さと積み重ねる実績に、これからの活躍が期待される。
新冠町の山間で“別天地”のように整備された牧場は、今年からファンの方にもゆっくり牧場を見ていただくよう配慮していただいております。当案内所の見学条件を確認のうえ、マナーを充分に踏まえてお訪ね下さい。