重賞ウィナーレポート

2008年02月24日 フェブラリーS G1

2008年02月24日 東京競馬場 晴 良 ダ 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ヴァーミリアン

プロフィール

生年月日
2002年04月10日 06歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:22戦11勝
総収得賞金
1,132,859,000円
エルコンドルパサー(USA)
母 (母父)
スカーレットレディ  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
石坂 正
騎手
武 豊
 週末に発達した低気圧の影響で、ノーザンファームのある安平町や苫小牧の近辺は大雪に見舞われ、近郊の道路が相次いで通行止めになるなど、交通機関を中心に大きな障害が起こっていた。

 日曜の京都開催もダート変更となるなど、日本全体を襲ったこの冬の嵐だが、東京競馬場でフェブラリーSが行われた時間だけは無風だったと言っていい。圧倒的な1番人気に支持されたヴァーミリアンは直線で力強く抜け出すと、2着馬に1馬身3/4馬身差を付ける快勝。改めて日本のダート最強馬である事実を証明した。

 「TVでレースを見ていたのですが、強かったですね。この後のレースを見越して、多少おつりのある作りだったと思いますが、それでも勝利という結果を残してくれたのですから。石坂調教師や厩舎のスタッフ、そして武豊騎手に頭が下がるばかりです」
 とノーザンファームの中尾義信氏は弾むような声で話してくれる。

 これで昨年のJBCクラシック以降はダートG1レースを4連勝。
 「砂の上に敵無し」を改めて印象付けた感があるが、中尾氏は6歳を迎えた今も成長を続けるヴァーミリアンの姿を、このフェブラリーSのレースからも感じとったという。

 「ジャパンカップダートなどでは後方からレースをしていましたが、今回は前々でレースを進めながら、終いもしっかりと伸びてくれました。あのレースぶりは精神面、肉体面が充実しているからこそできたのだと思います」(中尾氏)

 この後は昨年4着に敗れたG1ドバイワールドCへの出走を予定。
 「結果も大事だとは思いますが、まずはのびのびとヴァーミリアンらしい走りを見せて欲しいですね」と中尾さんは笑顔を見せるが、一競馬ファンの願いとしては、砂漠に「神風」という嵐を起こして欲しい。