重賞ウィナーレポート

2007年11月24日 ジャパンCダート G1

2007年11月24日 東京競馬場 晴 良 ダ 2100m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ヴァーミリアン

プロフィール

生年月日
2002年04月10日 05歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:19戦9勝
総収得賞金
1,132,859,000円
エルコンドルパサー(USA)
母 (母父)
スカーレットレディ  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
石坂 正
騎手
武 豊
 旧社台ファーム時代から繋養され、今でも社台グループの輩出する活躍馬にその影響を色濃く残しているスカーレットインクの牝系。
今年、社台ファームで繋養されているスカーレットブーケの産駒、ダイワメジャーとダイワスカーレットが中央GⅠ5勝という記録を打ち立てており、有馬記念ではこの記録の更新が期待される。
 そしてこのジャパンカップダートを制したのもスカーレットインクの牝系だった。スカーレットインクから3世代目となるヴァーミリアンは、ハイペースの流れにとまどうことなく直線で力強く抜け出すと、2着馬に1馬身1/4差を付けて勝利。初の中央GⅠ制覇を、自らが記録したレコードタイムと共に飾ってみせた。

 「強いレースを見せてくれました。改めて旧社台ファームから絶えることなく伝えられてきた、スカーレットインク系の凄さを改めて見せられたような気がします」
 とノーザンファーム事務局の中尾義信さん。ちなみにこのジャパンカップダートは2005年のアロンダイトからこれで3連勝。ノーザンファームにとっても、非常に験のいいレースではないだろうか。
「2歳時にラジオたんぱ杯2歳Sを制した頃は、クラシックでの活躍も期待されましたが、その後の成績を振り返るとまだ本格化していなかったのでしょう」(中尾さん)
 しかし、3歳秋にダート路線へと転向すると安定した成績を残すようになり、ついに今年の川崎記念で交流G1を初制覇。世界の強豪が集まったドバイワールドカップでも4着に入り、帰国後のJBCクラシックでもワールドクラスの力を見せつけた。
「今年に入ってからの活躍を見ても、自分の能力を最大限に発揮できるようになったのではないのでしょうか。ダートにおける高い能力は証明されていますが、今なら芝でもいいレースを見せてくれると思います」(中尾さん)
 
 この後は12月29日に大井競馬場で行われる東京大賞典で、改めて国内最強ダートホースの力を証明することとなりそう。来年にはドバイワールドカップへのリベンジも予定されているが、その後には芝のレースでも強さを見せつける日が来るのかも知れない。