2008年02月17日 きさらぎ賞 Jpn3
優勝馬:レインボーペガサス
プロフィール
- 生年月日
- 2005年03月30日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦3勝
- 総収得賞金
- 191,203,000円
- 父
- アグネスタキオン
- 母 (母父)
- ギャンブルローズ by デインヒル(USA)
- 馬主
- 吉村 敏治
- 生産者
- 村下 明博 (荻伏)
- 調教師
- 鮫島 一歩
- 騎手
- O.ペリエ
今年のクラシック戦線を占う大事な一戦を制した本馬だが、生産牧場の村下明博牧場にとっては生産馬の初めての重賞制覇となり一家の喜びは大きい。
村下明博牧場は浦河町野深にあり、先週、共同通信杯を制したショウナンアルバの生産牧場桑田牧場から5分ほど元浦川沿いに奥に入ったところにある。現在は9頭の繁殖牝馬を3代目の村下明博社長と奥さんの生恵さん、お母さんの英子さん3人で繁養している。
牧場は厩舎、牧柵などの施設が良く管理され、生産活動に励む牧場の勤勉な姿勢が感じられる。
取材の日、村下社長は急きょ日高入りした馬主さんの用事があり、英子さんと生恵さんのお話をお伺いした。二人とも満面の笑みを浮かべ本馬の快挙を喜んでいる。
レースの日は、同じ京都競馬場で2レースにメイショウラフログ(父フジキセキ)、8レースにサンタローズ(父パントレセレブレ 母はユキノローズ)の生産馬2頭が1番人気で出走していたが、村下社長は必勝を期し、験を担いでスーツを新調して応援に行ったそうだ。
留守番で居間のテレビで生恵さんと二人で応援した英子さんは「先に走った2頭が人気もあり、期待していただけに2頭とも負けて気が抜けていました。ペガサス(本馬)は8番人気だったでしょう、勝てるなんて思ってもみませんでしたよ。嫁さん(生恵さん)と二入で、まったく冷静になって静かに見ていたら、ゴール前で、うちの馬が出て来て一瞬の間に勝ってしまい唖然としました。嫁さんと顔を見合わせて声も出ませんでした。夢だと思いましたよ。」と、生恵さんと顔を見合わせて大笑いするお母さん。生恵さんも「本当に勝ったの?と思いましたよ。」と笑う。仲の良いお友達のような姑と嫁さんだ。
その後は、ビデオで優勝の確認も出来ないまま、お祝いの電話や花お酒の届け物の対応、祝賀会の準備、飼養馬の作業などに追われたという。
「重賞に勝つって大変な事ですね。お嫁に来た時に、桜花賞に出走した馬が居て直ぐにでも重賞は取れると思っていたら、37年経っていました。」と喜びを噛みしめているようだ。
英子さんにとって本馬の母ギャンブルローズ(母の父デインヒル 中央6勝、オープン馬)は想い入れの深い愛馬だ。「母ユキノローズ(サンスポ4歳特別、中山牝馬)がうちに来て最初の仔で、しかも、デインヒルの仔でしたからね。当初から期待され中央では頑張ってくれましたけれど、早く戻ってきて欲しいと思っていた仔です。でも、あの仔(本馬)が産まれて離乳した頃亡くなってしまいましてね。余生まで、ここで過ごしてもらいたいと思っていたのに残念です。後継馬もいないし、あの仔の活躍でせめて母親の名前を残してくれたのは嬉しいですよ。」と、本馬1頭の産駒を残して死亡した母親を想う。
お母さんは、村下社長が撮影したという本馬の出産や幼駒の頃のビデオを用意してくれていた。そこには、馬格の良い母親ギャンブルローズと母親の周りを飛び跳ねる本馬の幼駒時代の姿が映し出されている。「あの仔は初仔でしたけれど大きな体をしているでしょう。元気な良い仔だったですよ。」とビデオを見せてくれるが、母親のギャンブルローズが映し出されると、また、愛おしそうな表情を見せる。生産者の馬に掛ける愛情が伝わる。
母の母ユキノローズは、ファンも多い。現在は、移動して同牧場には居ないが、ファンの方は、ユキノローズの仔である母ギャンブルローズの現役時代の活躍に、競馬場での写真や応援メッセージを送ってくれる。そして本馬の活躍にも・・・。
「ファンの方が、何時も見守ってくれていて本当にありがたいことです。」と、英子さんは感謝する。
本馬には、頑張って無事クラシック戦線で活躍してもらいたいが、村下明博牧場の御夫婦とお母さん、3人のお子さんの一家とファンの方の応援がそれを後押ししている。
村下明博牧場は浦河町野深にあり、先週、共同通信杯を制したショウナンアルバの生産牧場桑田牧場から5分ほど元浦川沿いに奥に入ったところにある。現在は9頭の繁殖牝馬を3代目の村下明博社長と奥さんの生恵さん、お母さんの英子さん3人で繁養している。
牧場は厩舎、牧柵などの施設が良く管理され、生産活動に励む牧場の勤勉な姿勢が感じられる。
取材の日、村下社長は急きょ日高入りした馬主さんの用事があり、英子さんと生恵さんのお話をお伺いした。二人とも満面の笑みを浮かべ本馬の快挙を喜んでいる。
レースの日は、同じ京都競馬場で2レースにメイショウラフログ(父フジキセキ)、8レースにサンタローズ(父パントレセレブレ 母はユキノローズ)の生産馬2頭が1番人気で出走していたが、村下社長は必勝を期し、験を担いでスーツを新調して応援に行ったそうだ。
留守番で居間のテレビで生恵さんと二人で応援した英子さんは「先に走った2頭が人気もあり、期待していただけに2頭とも負けて気が抜けていました。ペガサス(本馬)は8番人気だったでしょう、勝てるなんて思ってもみませんでしたよ。嫁さん(生恵さん)と二入で、まったく冷静になって静かに見ていたら、ゴール前で、うちの馬が出て来て一瞬の間に勝ってしまい唖然としました。嫁さんと顔を見合わせて声も出ませんでした。夢だと思いましたよ。」と、生恵さんと顔を見合わせて大笑いするお母さん。生恵さんも「本当に勝ったの?と思いましたよ。」と笑う。仲の良いお友達のような姑と嫁さんだ。
その後は、ビデオで優勝の確認も出来ないまま、お祝いの電話や花お酒の届け物の対応、祝賀会の準備、飼養馬の作業などに追われたという。
「重賞に勝つって大変な事ですね。お嫁に来た時に、桜花賞に出走した馬が居て直ぐにでも重賞は取れると思っていたら、37年経っていました。」と喜びを噛みしめているようだ。
英子さんにとって本馬の母ギャンブルローズ(母の父デインヒル 中央6勝、オープン馬)は想い入れの深い愛馬だ。「母ユキノローズ(サンスポ4歳特別、中山牝馬)がうちに来て最初の仔で、しかも、デインヒルの仔でしたからね。当初から期待され中央では頑張ってくれましたけれど、早く戻ってきて欲しいと思っていた仔です。でも、あの仔(本馬)が産まれて離乳した頃亡くなってしまいましてね。余生まで、ここで過ごしてもらいたいと思っていたのに残念です。後継馬もいないし、あの仔の活躍でせめて母親の名前を残してくれたのは嬉しいですよ。」と、本馬1頭の産駒を残して死亡した母親を想う。
お母さんは、村下社長が撮影したという本馬の出産や幼駒の頃のビデオを用意してくれていた。そこには、馬格の良い母親ギャンブルローズと母親の周りを飛び跳ねる本馬の幼駒時代の姿が映し出されている。「あの仔は初仔でしたけれど大きな体をしているでしょう。元気な良い仔だったですよ。」とビデオを見せてくれるが、母親のギャンブルローズが映し出されると、また、愛おしそうな表情を見せる。生産者の馬に掛ける愛情が伝わる。
母の母ユキノローズは、ファンも多い。現在は、移動して同牧場には居ないが、ファンの方は、ユキノローズの仔である母ギャンブルローズの現役時代の活躍に、競馬場での写真や応援メッセージを送ってくれる。そして本馬の活躍にも・・・。
「ファンの方が、何時も見守ってくれていて本当にありがたいことです。」と、英子さんは感謝する。
本馬には、頑張って無事クラシック戦線で活躍してもらいたいが、村下明博牧場の御夫婦とお母さん、3人のお子さんの一家とファンの方の応援がそれを後押ししている。