2005年05月21日 目黒記念 G2
優勝馬:オペラシチー
プロフィール
- 生年月日
- 2001年04月16日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:9戦5勝
- 総収得賞金
- 172,265,000円
- 母 (母父)
- シャルムマイヤー by ブレイヴエストローマン(USA)
- 馬主
- (株) 友駿ホースクラブ
- 生産者
- 北光牧場 (浦河)
- 調教師
- 佐々木 晶三
- 騎手
- 佐藤 哲三
本馬のふるさとは浦河町上向別の北光牧場。浦河市街より向別川沿いに道道481号線を車で15分ほど走ると山間に丁寧に牧柵にネットが張られ、行き届いた放牧地を持つ同牧場がある。繁殖飼養頭数は8頭で、2代目社長の北俣広二氏と「まだ現役バリバリですよ」と語る母親のマキさん、「競走馬一筋のおじいちゃん」の文雄さん、「働き者の良くできた嫁さん」(共にマキさん談)の加奈江さんの4人家族で経営している。
かつて、天皇賞馬のヒカルポーラ(1964年、他宝塚記念など)を文雄さんの時代に輩出しているが、その後、活躍馬を輩出しながらも重賞制覇は実に40年ぶりとなり、本馬の初重賞制覇に家族の喜びは大きい。
レース当日、北俣社長は東京競馬場へ応援に行ったそうだが「とにかく嬉しいですね。本馬は(上がり)33秒台の脚があるので直線抜け出た時は期待しましたが、ゴールまでは分かりませんからね」と力の入った様子だ。また「以前より厩舎の方たちに期待され、トラックマンの方の評判も高く、人気を集めながら3着止まりでファンの人には迷惑をお掛けしていましたからホッとしました」と安堵の笑みを浮かべる。
一方、自宅ではテレビの前に家族が集まり、元気なマキさんを中心に、ゴール前は熱い声援を送って大騒ぎになったそうだ。
本馬は幼駒の頃、母親似の大きな馬体と気の強さを持っていたそうだ。夏の夜間放牧で相当鍛錬されたようで一時、疲労のため痩せたが、その後一月ぐらいで素晴らしい馬体になってきたという。北俣社長は「この血統は大変丈夫な体を持ちます。骨のつくりが違うのですね。その後、町内の育成牧場で調教されたのですが、スタッフから‘ものが違う’と褒められました」と当時から期待していた様子を語る。
母シャルムマイヤー(母の父ブレイベストローマン)は先代が輸入した3代母グリーンバスチャーより引き継がれた後継馬。本馬は第5仔になるが半妹の1歳(父サッカーボーイ)は同牧場で中期育成中で本馬にそっくりだと言う。
今年は4月29日に父マーベラスサンデーの妹が産まれ、母親と放牧されている(写真)。半妹はしっかりとした馬格をしているが、まるでぬいぐるみのような可愛い仔だ。
本馬の父オペラハウスの産駒はテイエムオペラオーに代表されるように3歳から古馬になり頭角を現すのが多く、これからの活躍に期待が掛かるが、北俣社長は「勝負は運もありますから、とにかく無事に走り続けてもらいたいですね。近親(2代母の仔)のオースミレパードは先日、高知競馬場で最高齢出走(14年7日目)の日本記録を作りました。走り続けてくれたらきっと何かやってくれますよ」と本馬への信頼は深い。
高知でハルウララに続き話題となった“ご長寿の星”オースミレパードをおじさんに持つ本馬のふるさと北光牧場は、生産馬と共に80歳、75歳になり、いっそう元気で“現役”を勤めるご両親の明るい姿に“ご長寿の牧場”を感じさせます。
本馬の活躍は家族2世代で営む同牧場をさらに暖かく包んでいる。第119回目黒記念(GII)は、1番人気のオペラシチー(牡4歳、父オペラハウス)が、ゴール前の大接戦をクビ差しのいで2分29秒8のレコードで待望の重賞初Vを飾った。昨年の菊花賞3着馬の大器にいよいよGⅠ戦線への臨戦態勢が整った。
かつて、天皇賞馬のヒカルポーラ(1964年、他宝塚記念など)を文雄さんの時代に輩出しているが、その後、活躍馬を輩出しながらも重賞制覇は実に40年ぶりとなり、本馬の初重賞制覇に家族の喜びは大きい。
レース当日、北俣社長は東京競馬場へ応援に行ったそうだが「とにかく嬉しいですね。本馬は(上がり)33秒台の脚があるので直線抜け出た時は期待しましたが、ゴールまでは分かりませんからね」と力の入った様子だ。また「以前より厩舎の方たちに期待され、トラックマンの方の評判も高く、人気を集めながら3着止まりでファンの人には迷惑をお掛けしていましたからホッとしました」と安堵の笑みを浮かべる。
一方、自宅ではテレビの前に家族が集まり、元気なマキさんを中心に、ゴール前は熱い声援を送って大騒ぎになったそうだ。
本馬は幼駒の頃、母親似の大きな馬体と気の強さを持っていたそうだ。夏の夜間放牧で相当鍛錬されたようで一時、疲労のため痩せたが、その後一月ぐらいで素晴らしい馬体になってきたという。北俣社長は「この血統は大変丈夫な体を持ちます。骨のつくりが違うのですね。その後、町内の育成牧場で調教されたのですが、スタッフから‘ものが違う’と褒められました」と当時から期待していた様子を語る。
母シャルムマイヤー(母の父ブレイベストローマン)は先代が輸入した3代母グリーンバスチャーより引き継がれた後継馬。本馬は第5仔になるが半妹の1歳(父サッカーボーイ)は同牧場で中期育成中で本馬にそっくりだと言う。
今年は4月29日に父マーベラスサンデーの妹が産まれ、母親と放牧されている(写真)。半妹はしっかりとした馬格をしているが、まるでぬいぐるみのような可愛い仔だ。
本馬の父オペラハウスの産駒はテイエムオペラオーに代表されるように3歳から古馬になり頭角を現すのが多く、これからの活躍に期待が掛かるが、北俣社長は「勝負は運もありますから、とにかく無事に走り続けてもらいたいですね。近親(2代母の仔)のオースミレパードは先日、高知競馬場で最高齢出走(14年7日目)の日本記録を作りました。走り続けてくれたらきっと何かやってくれますよ」と本馬への信頼は深い。
高知でハルウララに続き話題となった“ご長寿の星”オースミレパードをおじさんに持つ本馬のふるさと北光牧場は、生産馬と共に80歳、75歳になり、いっそう元気で“現役”を勤めるご両親の明るい姿に“ご長寿の牧場”を感じさせます。
本馬の活躍は家族2世代で営む同牧場をさらに暖かく包んでいる。第119回目黒記念(GII)は、1番人気のオペラシチー(牡4歳、父オペラハウス)が、ゴール前の大接戦をクビ差しのいで2分29秒8のレコードで待望の重賞初Vを飾った。昨年の菊花賞3着馬の大器にいよいよGⅠ戦線への臨戦態勢が整った。