2006年10月21日 富士S G3
優勝馬:キネティクス
プロフィール
- 生年月日
- 1999年04月03日 07歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:37戦8勝
- 総収得賞金
- 223,164,000円
- 母 (母父)
- インキュラブルロマンティック(USA) by Stop the Music(USA)
- 馬主
- (有) ノースヒルズマネジメント
- 生産者
- 笹島 政信 (浦河)
- 調教師
- 新川 恵
- 騎手
- 勝浦 正樹
いつも重賞戦線に参戦しながら勝ちきれなかった本馬が7歳にして初の重賞制覇を成し遂げたが、生産牧場の笹島政信牧場にとっても昭和36年の創業以来始めての快挙となった。
同牧場は、浦河町上絵笛の山間にある繁殖牝馬6頭の夫婦で営む小規模な家族経営の牧場、夫婦で丁寧に管理された施設は温かみを感じさせる。
この上も無い喜びの表情を見せる笹島社長は「うちは中央ではオープンも勝ったことが無かったのです。あの仔が重賞レースで走ってくれているだけでも嬉しかった。7歳にもなって、まさか優勝してくれるとは思ってもいなかったし夢のようですよ。あまり馬に関心の無かった娘3人も、本馬が重賞レースで頑張ってくれて、いつも気にしてくれるようになり家族の話題も多くなって、家の空気も明るくなりましたからね。今回は、まさかの重賞に勝って札幌の娘二人も直ぐに帰ってきて喜んでくれました。私も、前から一度は家族や仲間と美味しいお酒を飲みたかったので、嬉しくて二晩も続けて宴会をやってしまいました。」と笑う。
末脚を身上とする本馬だが、今回のレースでは早めに抜け出して有力馬を押し切っての快勝だった。
自宅のテレビで応援していた夫妻にとっては、「いつ差されるのか心配」だったそうで、横で笑顔を見せていた京子夫人も、東京の長い直線が恨めしかったという表情を見せる。
京子さんは「あの仔は幼駒の頃から健康でやさしい仔でした。人の言うことも良く聞いてくれる頭の良い仔でしたよ。」と当時を振り返るが、政信さんは「家族にとって大切な仔です。兄弟馬も地方(競馬)で頑張ってくれていますし母親は凄く牧場に孝行してくれていますよ。」と喜ぶ。
本馬の母インキュラブルロマンティック(母の父Stop the Music 米国)は「実績から選びました」(政信さん)という期待の繁殖輸入馬で本馬は第3仔となる。
地方で活躍しているという兄弟は、第1仔のゴールデンアン(父アーミジャー)、第2仔ゴールドラベル(父オジジアン)、現役のフジノウェーブ(牡4歳父ブラックタイアフェアー)。今年は全弟となる当歳が誕生しているが父フォーティナイナーの今年の産駒は少なく希少価値でもあり、本馬の活躍で既に周囲からも注目され、牧場では大きな期待を担う一頭だ。
同牧場では、当歳馬の登録名は三女の誓子さんが名付けるそうで、本馬の当歳時の名はサニークレスト、娘さんたちは、今でも“クレちゃん頑張って”と応援しているという。
一頭の生産馬の活躍が、ひた向きに馬産に取り組んできた一家を幸せに包み込んでいる。本馬の今後の活躍や、全弟への期待に明るい笹島政信さんの牧場だった。
同牧場は、浦河町上絵笛の山間にある繁殖牝馬6頭の夫婦で営む小規模な家族経営の牧場、夫婦で丁寧に管理された施設は温かみを感じさせる。
この上も無い喜びの表情を見せる笹島社長は「うちは中央ではオープンも勝ったことが無かったのです。あの仔が重賞レースで走ってくれているだけでも嬉しかった。7歳にもなって、まさか優勝してくれるとは思ってもいなかったし夢のようですよ。あまり馬に関心の無かった娘3人も、本馬が重賞レースで頑張ってくれて、いつも気にしてくれるようになり家族の話題も多くなって、家の空気も明るくなりましたからね。今回は、まさかの重賞に勝って札幌の娘二人も直ぐに帰ってきて喜んでくれました。私も、前から一度は家族や仲間と美味しいお酒を飲みたかったので、嬉しくて二晩も続けて宴会をやってしまいました。」と笑う。
末脚を身上とする本馬だが、今回のレースでは早めに抜け出して有力馬を押し切っての快勝だった。
自宅のテレビで応援していた夫妻にとっては、「いつ差されるのか心配」だったそうで、横で笑顔を見せていた京子夫人も、東京の長い直線が恨めしかったという表情を見せる。
京子さんは「あの仔は幼駒の頃から健康でやさしい仔でした。人の言うことも良く聞いてくれる頭の良い仔でしたよ。」と当時を振り返るが、政信さんは「家族にとって大切な仔です。兄弟馬も地方(競馬)で頑張ってくれていますし母親は凄く牧場に孝行してくれていますよ。」と喜ぶ。
本馬の母インキュラブルロマンティック(母の父Stop the Music 米国)は「実績から選びました」(政信さん)という期待の繁殖輸入馬で本馬は第3仔となる。
地方で活躍しているという兄弟は、第1仔のゴールデンアン(父アーミジャー)、第2仔ゴールドラベル(父オジジアン)、現役のフジノウェーブ(牡4歳父ブラックタイアフェアー)。今年は全弟となる当歳が誕生しているが父フォーティナイナーの今年の産駒は少なく希少価値でもあり、本馬の活躍で既に周囲からも注目され、牧場では大きな期待を担う一頭だ。
同牧場では、当歳馬の登録名は三女の誓子さんが名付けるそうで、本馬の当歳時の名はサニークレスト、娘さんたちは、今でも“クレちゃん頑張って”と応援しているという。
一頭の生産馬の活躍が、ひた向きに馬産に取り組んできた一家を幸せに包み込んでいる。本馬の今後の活躍や、全弟への期待に明るい笹島政信さんの牧場だった。