重賞ウィナーレポート

2007年11月23日 京阪杯 G3

2007年11月23日 京都競馬場 晴 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:サンアディユ

プロフィール

生年月日
2002年03月26日 05歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:17戦8勝
総収得賞金
242,124,000円
フレンチデピュティ(USA)
母 (母父)
シェリーザ(IRE)  by  Caerleon(USA)
馬主
松岡 隆雄
生産者
下河辺牧場 (門別)
調教師
音無 秀孝
騎手
武 豊
  • 母シェリーザ(右)
    母シェリーザ(右)
  • 母シェリーザ
    母シェリーザ
  • 同

 7月15日の新潟競馬場でのアイビスサマーダッシュ(Jpn3、13人気)で、芝に初挑戦し重賞初制覇した本馬だが、その後は北九州記念(Jpn3、5人気)で7着と敗れたもののセントウルS(G2、11人気)を優勝、続くスプリンターズS(G1、1人気)では2着と好走。今回の京成杯(G3,1人気)は、道中の余裕さえ感じ取れるような強い勝ち方で女傑ぶりを見せた。
 幼駒の頃は大きくて、ノロマだったその姿は、多くの同期馬がいる中で、下河辺牧場の50名近くのスタッフ全員が覚えているほど印象に残る女の仔だったという。
 その女の仔が、今回のレースの快勝で牝馬短距離界を代表するアスリートとして認められる存在になった。

 同牧場の繁殖責任者の下河辺行雄さんは、「新潟で勝った時は驚きましたけど、サマースプリントシリーズのチャンピオンになって、スプリンターズSでは2着と好走したので本物だと思いました。重賞ばかり5戦続けて疲れが無いか心配でしたが、今回は1番人気だったので期待を裏切らないようにと思ってました。強い勝ち方をしてくれて嬉しかったですよ。今後は、先ずゆっくり休んでリフレッシュし来年の活躍を期待したいですね。とにかく本馬の成長にはビックリしています。また、厩舎の方たちの努力に感謝していますよ。」と笑顔を見せる。
 本馬の母シェリーザ(母の父 Caerleon)は、行雄さんが中心になって輸入した繁殖牝馬だけに喜びは大きい。

 「本馬には、悪いけれどダートで結果が出なかっただけに芝に変えた時も余り期待はしていなかった。」(アイビスサマーダッシュ取材時の行雄さん談)と重賞初制覇の時は優勝の口取り写真に関係者の姿は無かったが、今回は、松岡隆雄オーナー、音無秀孝調教師そして、牧場からは、下河辺俊行社長と調教責任者の次男隆行さんと関係者が揃っての写真撮影になったという。
 事務所で仕事中の下河辺社長に、競馬場での本馬の様子を伺うと「お尻が大きくて堂々とした牝馬になっていたよ。立派なアスリートだね。来年は、高松宮記念を目指すことになるだろうけれど楽しみ。」と、成長振りに感心している様子だ。

 下河辺牧場は、毎年のように生産馬の重賞馬を輩出し今回の優勝で実に33度目の重賞制覇を果たした事になる。主な産駒にラグビーボール(高松宮杯、NHK杯)、ナリタキングオー(スプリングS、京都新聞杯、共同通信杯)、ナリタハヤブサ(ウインターS,フェブラリーハンデキャップ競走)、ロンドンブリッジ(ファンタジーS)、スティルインラブ(牝馬三冠)、ダイワエルシエーロ(京阪杯、クイーンC,オークス)、ビッグプラネット(京都金杯)などがいる。