2008年10月12日 毎日王冠 G2
優勝馬:スーパーホーネット
プロフィール
- 生年月日
- 2003年03月20日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:23戦9勝
- 総収得賞金
- 535,388,000円
- 母 (母父)
- ユウサンポリッシュ by エルセニョール(USA)
- 馬主
- 森本 悳男
- 生産者
- ガーベラパークスタツド (浦河)
- 調教師
- 矢作 芳人
- 騎手
- 藤岡 佑介
先週の5日間は、北海道市場のオータムセールが行われ、主催者の日高軽種馬農協の理事を勤めるガーベラパークスタッドの本巣俊光社長は、市場の管理や自らの上場馬の扱いで忙しい毎日を送っていた。
本馬が、このレースで‘ウオッカ’との叩き合いを制し、快挙をあげた翌日の13日から市場が始まったわけで、市場の会場では集まった生産者や馬主、調教師など多くの関係者から祝福の声が寄せられていた。
その会場での本巣さんは「良いレースをしてくれたね。皆さんは毎日王冠に勝ったと言うより‘ウオッカに勝ったね’と褒めてくれました。」と、安田記念のリベンジを果たし、‘最強の牝馬’に勝ったことにも嬉しそうだ。
本馬はこれで重賞3勝目、京王杯スプリングCでは、サンライズバッカスやキストゥヘヴンなどGⅠ馬を持ち前の末脚で下しているだけに周囲からは“強い馬”と言う声が上がる。
ガーベラパークスタッドは、浦河町西幌別にある天馬街道沿いの本場と同町月寒の太平洋を見渡す丘の上にある分場で10頭ほどの繁殖牝馬を飼養している。本巣俊光さん、隆子夫人と長男の拓哉さん、朋美さん夫妻、そしてスタッフの黒須さんとメンバーは代わらない。
23日に、あらためて本場を訪ねた。本馬は、安田記念の惜敗後、浦河の育成場で休養・調整をとってのレース参戦となったが「夏の休養が良かったのでしょうね。あの馬は、レースになると目一杯一生懸命に走る馬で、次のレースには、ひと月以上の充分な間隔があった方が良さそうです。血統的には2000m位までは対応できる配合を考えたもので、藤岡(佑介)騎手も200m伸びても行けると言っていましたが、間隔の短い天皇賞を回避して11月終わりのマイルチャンピオンシップに使うと聞いて安心しました。ここまで来ると期待してしまいますよ。」とGⅠ制覇に夢を膨らます。
同牧場は、俊光さんが2代目で50年の歴史を持つ。
同席して頂いた隆子夫人は「一度は取りたいと思っても、なかなか勝てなかった重賞レースですが、昨年のマルブツイースター(小倉2歳S)が初めて勝ってくれて、スーパーホーネットが3勝し、1年ほどの間に4回の重賞を勝ったのですから驚いていますよ。苦労してきましたが、ようやく神様が私たち夫婦にプレゼントしてくれたように思います。将来牧場を継ぐ子供には、楽に(重賞を)取れるものではないと言い聞かせていますよ。」と想いを巡らす。
本場の母ユウサンポリッシュ(母の父 エルセニョール)は、夫妻がニュージーランドの知人に相談して導入した祖母エルゼビアーの仔。近親に米重賞馬モーニングフローリックなどを持つ祖母は、夫妻の保険も解約して財産を投入した期待の繁殖牝馬だった。 導入の年、予算が無くて日本に一緒に持ち帰れなかったというエルゼビアーの当歳は、その後、オーストラリアでデビューしてGⅠ馬となり、夫妻は悔やむが楽しみも増していたようだ。
また、母の父エルセニョールは本巣さんが仲間と輸入した種牡馬だっただけに、本馬の血統背景には大きな思い入れがある。
本巣さんは「本馬が活躍してくれているのは結果論です。でも嬉しいですよ。それに本馬の父はロドリゴデトリアーノ、牝系と共にサンデーサイレンス系と違う優れた血統背景を持ちます。異端児とも捉えられますが、こういう血統の馬が活躍してくれると可能性が広がりますね。」と明るい笑顔を見せる。
この春、夫妻の期待を担った繁殖牝馬エルゼビアーは、日本で10番目の仔となる牝馬を出産後間もなく24歳で亡くなった。本巣夫妻は、牧場を支えてくれた同馬の忘れ形見として大事に育て、将来の大事な血統後継馬にしたいと語っていた。
同牧場のホームページもお楽しみ下さい
ガーベラパークスタッド
本馬が、このレースで‘ウオッカ’との叩き合いを制し、快挙をあげた翌日の13日から市場が始まったわけで、市場の会場では集まった生産者や馬主、調教師など多くの関係者から祝福の声が寄せられていた。
その会場での本巣さんは「良いレースをしてくれたね。皆さんは毎日王冠に勝ったと言うより‘ウオッカに勝ったね’と褒めてくれました。」と、安田記念のリベンジを果たし、‘最強の牝馬’に勝ったことにも嬉しそうだ。
本馬はこれで重賞3勝目、京王杯スプリングCでは、サンライズバッカスやキストゥヘヴンなどGⅠ馬を持ち前の末脚で下しているだけに周囲からは“強い馬”と言う声が上がる。
ガーベラパークスタッドは、浦河町西幌別にある天馬街道沿いの本場と同町月寒の太平洋を見渡す丘の上にある分場で10頭ほどの繁殖牝馬を飼養している。本巣俊光さん、隆子夫人と長男の拓哉さん、朋美さん夫妻、そしてスタッフの黒須さんとメンバーは代わらない。
23日に、あらためて本場を訪ねた。本馬は、安田記念の惜敗後、浦河の育成場で休養・調整をとってのレース参戦となったが「夏の休養が良かったのでしょうね。あの馬は、レースになると目一杯一生懸命に走る馬で、次のレースには、ひと月以上の充分な間隔があった方が良さそうです。血統的には2000m位までは対応できる配合を考えたもので、藤岡(佑介)騎手も200m伸びても行けると言っていましたが、間隔の短い天皇賞を回避して11月終わりのマイルチャンピオンシップに使うと聞いて安心しました。ここまで来ると期待してしまいますよ。」とGⅠ制覇に夢を膨らます。
同牧場は、俊光さんが2代目で50年の歴史を持つ。
同席して頂いた隆子夫人は「一度は取りたいと思っても、なかなか勝てなかった重賞レースですが、昨年のマルブツイースター(小倉2歳S)が初めて勝ってくれて、スーパーホーネットが3勝し、1年ほどの間に4回の重賞を勝ったのですから驚いていますよ。苦労してきましたが、ようやく神様が私たち夫婦にプレゼントしてくれたように思います。将来牧場を継ぐ子供には、楽に(重賞を)取れるものではないと言い聞かせていますよ。」と想いを巡らす。
本場の母ユウサンポリッシュ(母の父 エルセニョール)は、夫妻がニュージーランドの知人に相談して導入した祖母エルゼビアーの仔。近親に米重賞馬モーニングフローリックなどを持つ祖母は、夫妻の保険も解約して財産を投入した期待の繁殖牝馬だった。 導入の年、予算が無くて日本に一緒に持ち帰れなかったというエルゼビアーの当歳は、その後、オーストラリアでデビューしてGⅠ馬となり、夫妻は悔やむが楽しみも増していたようだ。
また、母の父エルセニョールは本巣さんが仲間と輸入した種牡馬だっただけに、本馬の血統背景には大きな思い入れがある。
本巣さんは「本馬が活躍してくれているのは結果論です。でも嬉しいですよ。それに本馬の父はロドリゴデトリアーノ、牝系と共にサンデーサイレンス系と違う優れた血統背景を持ちます。異端児とも捉えられますが、こういう血統の馬が活躍してくれると可能性が広がりますね。」と明るい笑顔を見せる。
この春、夫妻の期待を担った繁殖牝馬エルゼビアーは、日本で10番目の仔となる牝馬を出産後間もなく24歳で亡くなった。本巣夫妻は、牧場を支えてくれた同馬の忘れ形見として大事に育て、将来の大事な血統後継馬にしたいと語っていた。
同牧場のホームページもお楽しみ下さい
ガーベラパークスタッド