2010年03月28日 マーチS G3
優勝馬:マコトスパルビエロ
プロフィール
- 生年月日
- 2004年03月29日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/芦毛
- 戦績
- 国内:32戦9勝
- 総収得賞金
- 371,613,000円
- 母 (母父)
- マコトシュンレイ by リンドシェーバー(USA)
- 馬主
- 眞壁 明
- 生産者
- 出口 繁夫 (様似)
- 調教師
- 鮫島 一歩
- 騎手
- 後藤 浩輝
中山競馬場で行われたダート重賞、マーチS(G3)はトップハンデを背負ったマコトスパルビエロが快勝。昨年のJBCクラシック(Jpn1)では僅差の2着に入った実力馬。各地の交流重賞で強豪馬としのぎを削った力は伊達ではなく、今回は新鋭の台頭を見事封じてみせた。
生産は様似町の出口繁夫牧場。過去には1990年のエリザベス女王杯(G1)を優勝したキョウエイタップを生産している。繁殖牝馬は5頭で、家族経営の牧場だ。
同牧場の出口繁夫さんは、レース当日、早朝の厩舎作業を終えてから新千歳空港へ約3時間車を走らせ、日帰りで中山競馬場へ応援に出掛けた。はるばる応援に訪れた育ての親の期待に応え、マコトスパルビエロは見事先頭でゴールを切った。満面の笑みで繁夫さんはレースの日の出来事を思い出す。
「交流重賞を3勝している馬だし、格は上だと思っていましたが、パドックで他の馬を見ていましたら、手強い馬が揃っていましたので、とにかく無事で、掲示版ぐらいまで来てくれればいいなと思って応援していました。最後の直線で先頭に立った時は声が出ましたね。ハンデは重かったですが、強い内容で勝ってくれました。牧場としてはキョウエイタップ以来の中央の重賞勝ちですから、口取りは本当に格別でした。表彰台に上がると、20年前のことを思い出しましたよ。」と、感動の一日を語った。
牧場では奥様の真喜子さんと娘さんがテレビの前で愛馬の走りを見守っていた。レース後はお祝いの電話の対応に追われ、ゆっくりレースリプレイを見る暇もなかったそうだ。翌日になって、競馬週刊誌やレース回顧するテレビ番組を見ながら、ようやく実感が沸いてきたという。
本馬の牧場時代を振り返っていただくと、「母馬と同じく、人懐こくて手のかからない馬でした。産まれて2か月ぐらいから夜間放牧を始めたのですが、その成果もあって丈夫な馬に育ってくれましたね。」と、繁夫さんは話す。本馬は同牧場で離乳までを過ごすと、日進牧場へ移動して中期育成され、後期育成は吉澤ステーブルが担当し、栗東・鮫島一歩厩舎に入厩した。その後の活躍は周知の通りだ。
同牧場には本馬の半姉マコトサンゴが繁殖牝馬として里帰りしており、活躍馬の輩出を目指している。1歳には父マヤノトップガンの牝馬、当歳は父フジキセキの牝馬が無事誕生した。「今年の当歳はマコトスパルビエロにも似たところもあり、楽しみな馬ですよ。マコトサンゴは今年ゴールドアリュールを種付けしまして、受胎しました。」と、繁夫さん。重賞ウイナーの名が記された母系から、新たな大物登場も十分だ。
交流重賞を含め4つ目の重賞タイトルをものにしたマコトスパルビエロ。更なる飛躍に希望は膨らむ。繁夫さんは、「G1を勝つことが夢ですね。これからも無事に走ってきて欲しいです。」と、胸の内を話す。
本馬は2歳のデビューから毎年勝利を挙げ、ブライアンズタイム産駒らしく息の長い活躍を続けている。着実に積み上げたキャリアを生かし、今年もダート界の頂点へ挑んで欲しい。
生産は様似町の出口繁夫牧場。過去には1990年のエリザベス女王杯(G1)を優勝したキョウエイタップを生産している。繁殖牝馬は5頭で、家族経営の牧場だ。
同牧場の出口繁夫さんは、レース当日、早朝の厩舎作業を終えてから新千歳空港へ約3時間車を走らせ、日帰りで中山競馬場へ応援に出掛けた。はるばる応援に訪れた育ての親の期待に応え、マコトスパルビエロは見事先頭でゴールを切った。満面の笑みで繁夫さんはレースの日の出来事を思い出す。
「交流重賞を3勝している馬だし、格は上だと思っていましたが、パドックで他の馬を見ていましたら、手強い馬が揃っていましたので、とにかく無事で、掲示版ぐらいまで来てくれればいいなと思って応援していました。最後の直線で先頭に立った時は声が出ましたね。ハンデは重かったですが、強い内容で勝ってくれました。牧場としてはキョウエイタップ以来の中央の重賞勝ちですから、口取りは本当に格別でした。表彰台に上がると、20年前のことを思い出しましたよ。」と、感動の一日を語った。
牧場では奥様の真喜子さんと娘さんがテレビの前で愛馬の走りを見守っていた。レース後はお祝いの電話の対応に追われ、ゆっくりレースリプレイを見る暇もなかったそうだ。翌日になって、競馬週刊誌やレース回顧するテレビ番組を見ながら、ようやく実感が沸いてきたという。
本馬の牧場時代を振り返っていただくと、「母馬と同じく、人懐こくて手のかからない馬でした。産まれて2か月ぐらいから夜間放牧を始めたのですが、その成果もあって丈夫な馬に育ってくれましたね。」と、繁夫さんは話す。本馬は同牧場で離乳までを過ごすと、日進牧場へ移動して中期育成され、後期育成は吉澤ステーブルが担当し、栗東・鮫島一歩厩舎に入厩した。その後の活躍は周知の通りだ。
同牧場には本馬の半姉マコトサンゴが繁殖牝馬として里帰りしており、活躍馬の輩出を目指している。1歳には父マヤノトップガンの牝馬、当歳は父フジキセキの牝馬が無事誕生した。「今年の当歳はマコトスパルビエロにも似たところもあり、楽しみな馬ですよ。マコトサンゴは今年ゴールドアリュールを種付けしまして、受胎しました。」と、繁夫さん。重賞ウイナーの名が記された母系から、新たな大物登場も十分だ。
交流重賞を含め4つ目の重賞タイトルをものにしたマコトスパルビエロ。更なる飛躍に希望は膨らむ。繁夫さんは、「G1を勝つことが夢ですね。これからも無事に走ってきて欲しいです。」と、胸の内を話す。
本馬は2歳のデビューから毎年勝利を挙げ、ブライアンズタイム産駒らしく息の長い活躍を続けている。着実に積み上げたキャリアを生かし、今年もダート界の頂点へ挑んで欲しい。