重賞ウィナーレポート

2007年06月02日 ユニコーンS Jpn3

2007年06月02日 東京競馬場 晴 良 ダ 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ロングプライド

プロフィール

生年月日
2004年03月30日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:5戦4勝
総収得賞金
161,868,000円
サクラローレル
母 (母父)
ムゲン  by  アジュディケーティング(USA)
馬主
中井 敏雄
生産者
フジワラフアーム (静内)
調教師
小野 幸治
騎手
武 豊
  • 藤原社長と母ムゲン
    藤原社長と母ムゲン
  • 母ムゲンと半妹の当歳
    母ムゲンと半妹の当歳
  • 半妹(父マンハッタンカフェ)の当歳
    半妹(父マンハッタンカフェ)の当歳
  • フジワラファームの放牧地
    フジワラファームの放牧地
  • 同牧場に繁殖入りしたチアフルスマイル
    同牧場に繁殖入りしたチアフルスマイル
 東京競馬場へスタッフと応援に行った生産者の藤原俊哉社長も、ゴール前の本馬の末脚には驚いた様子だった。「4角では中団にいて、とても(先頭に)届かないと思っていたら、手前を変えて(利き脚を変える)から伸びてくれました。かわすまで声を出し続けてしまいました。」と、先ずはレースの感想を聞かせてくれる笑顔の藤原社長。
 
 生産牧場のフジワラファームは、新ひだか町静内御園の落ち着いた雰囲気の牧場地帯の中にあり、現在、繁殖牝馬39頭、育成馬20頭を20名のスタッフと飼養している。御園の本場と農屋の分場は良く管理されて、綺麗に整った放牧地には、すべて出産を終えたという母馬たちに仔馬が寄り添っている。
 生産馬では3年前の福島記念をセフティーエンペラが制し、現在、同牧場で繁殖活動をするチェリーコウマン(ウインターS、1992年)などの重賞馬がいるが、記憶に大きく残るのが1998年、2000年の最優秀ダートホースとなったウイングアロー(ジャパンカップダート、フェブラリーS他 現在アローSに種牡馬として供用中)だ。

 藤原社長は「今回の本馬の脚を見てウイングアローを想い出します。とても似た脚色だったですね。オーナーの中井敏雄さんには先代からお世話になっているので、この優勝で少し孝行ができました。是非、これからも頑張ってウイングアローに少しでも追いついて活躍してもらえれば嬉しいです。」と語る。
先輩ウイングアローの重賞初制覇もユニコーンS(1998年)で、今回の本馬の初制覇と重なる。

 本馬の母ムゲン(母の父 アジュディケーティング)は、同牧場の生産馬で、目立った戦績を残せなかったが「怪我をして、繁殖にもならないと思ったけど無事回復して、男の仔を産み続けてくれました。その仔たちが勝ちあがっていて、今では牧場の孝行馬になっていますよ。」と藤原社長。
 初仔がアトム(牡 父フジキセキ)でサンシーズン(牡 父タイキシャトル)、ロケットシュート(牡 父サクラローレル)と現役の兄が続き、本馬は4番仔。
 半弟(父マンハッタンカフェ)は、入厩先も決まり、順調に行けば札幌競馬でのデビューもありそうだ。今年は、マンハッタンカフェの仔が生まれ、仲間より一回り大きい馬体を誇らしげに見せていた。

 研究熱心な藤原社長は、繁殖の配合にも豊富なデータを集め検討する。「血統や繁殖の馬格、体質を考えて決めます。種付け料の高い馬ばかりを付けられませんからね。その中で走る馬を出すのは生産者の楽しみでもあります。本馬については、母が少し詰った体型をしていたので、長めの親(サクラローレル)にして、距離がもち、芝にでも良い仔を期待しました。理想的な仔が生まれましたよ。本馬は、ダート路線で進むでしょうけれど、芝への挑戦も見てみたいですね。」と藤原社長。
 4連勝中で底を見せていない本馬の可能性に牧場の夢も膨らんでいるようだ。

※同牧場には、昨年のキーンランドC(札幌競馬場)を制したチアフルスマイル(父サンデーサイレンス 母ゴールデンカラーズ)が繁殖入りして、新種牡馬ロックオブジブラルタルを受胎確認できたそうです。祖母にウイニングカラーズ(ケンタッキーダービーなど米国GⅠ3勝)という名血に、大きな期待のかかる新種牡馬を交配された仔の誕生も楽しみです。