重賞ウィナーレポート

2004年08月08日 函館2歳S G3

2004年08月08日 函館競馬場 晴 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アンブロワーズ

プロフィール

生年月日
2002年03月08日 02歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
140,786,000円
フレンチデピュティ(USA)
母 (母父)
フサイチミニヨン  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
小島 太
騎手
D.ホワイト
  • 1歳時のアンブロワーズ号(2003年サンデーサラブレッドクラブの募集カタログより抜粋)
    1歳時のアンブロワーズ号(2003年サンデーサラブレッドクラブの募集カタログより抜粋)
【取材先:アンブロワーズ号の生産者、ノーザンファーム(事務局)】


―――――重賞勝ちおめでとうございます。前走から馬体重がマイナス22キロでしたが、終わってみれば全くそれを気にさせない内容でしたね。

 有難うございます。この馬は7月10日に新馬戦を勝った後、13日にすぐ早来の当牧場へ戻ってきました。それから2歳ステークスまでの間もう一度再調整をし、体を緩めることなくハードな調教を積みましたので、今回の馬体重の減少については、然程気にはしていませんでした。
     


―――――アンブロワーズ号の父フレンチデピュティはこの世代が日本での初年度産駒です。クロフネの育成を手がけたノーザンファームとしては、父に対しての期待も非常に大きいのではないでしょうか?

 そうですね、クロフネで高い評価をしていた事もあり、当牧場でもそれなりの繁殖牝馬に種付をしました。それぞれに繁殖牝馬の良さを引き出してくれる優秀な種牡馬でありますし、同世代の中で最初に重賞勝ちを収めたフレッシュマンサイアーとしての成績を見ても、改めてこの馬のレベルが高いということを再認識させられた結果でありました。


―――――サンデーサイレンスの肌にフレンチデピュティという配合にも新たな可能性を感じさせます。

 母フサイチミニヨンはサンデーサイレンスの肌という事もありますが、ご存知のとおりダービー馬フサイチコンコルドの半妹にあたります。当牧場の繁殖牝馬の中でもハイレベルな血統の1頭ですから、配合が上手く合致した結果と言えるのではないでしょうか。実際には距離がもう少し長くなった方がいいように思います。そういった意味では来年に向けてこれからが非常に楽しみです。


―――――さて、血統以外でこの馬の良さを挙げるとすればどんな点でしょうか?

 フレンチデピュティ産駒に総じて言えることは、馬の大小にかかわらず気性が非常に穏やかであるということです。ノーザンファームで手がけている馬に関しても、精神的な面で非常に良い印象を受けます。ただし競馬をする前と一度レースを経験した後とでは違いますが、そういった性格の面も2歳戦からの活躍にプラスとなっているのではないでしょうか。


―――――牧場時代からやはり期待の高い1頭でしたか?

 そのとおりです。血統的な点からもそうですが、育成調教のプロセスが順調でしたので。とにかく当歳の頃から肢軸のしっかりしたバランスの良い馬でしたし、2歳に必要なタフさも兼ね備えていたので、とりあえずは順風満帆といったところではないでしょうか。


ご協力ありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り致します。 第36回函館2歳Sはアンブロワーズが好位追走から他馬を振り切って優勝。世代最初の重賞を牡馬との初対戦で制した。本馬の馬主は(有)サンデーレーシング、生産牧場は北海道・早来のノーザンファーム。母フサイチミニヨンも同牧場の生産馬で、本馬はその第2仔にあたる。