重賞ウィナーレポート

2009年07月26日 函館記念 G3

2009年07月26日 札幌競馬場 曇 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:サクラオリオン

プロフィール

生年月日
2002年03月01日 07歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:32戦6勝
総収得賞金
201,411,000円
エルコンドルパサー(USA)
母 (母父)
サクラセクレテーム(USA)  by  Danzig(USA)
馬主
(株) さくらコマース
生産者
新和牧場 (静内)
調教師
池江 泰郎
騎手
秋山 真一郎
  • サクラオリオンの母サクラセクレテーム
    サクラオリオンの母サクラセクレテーム
  • 同

  • 新和牧場の皆さん
    新和牧場の皆さん
  • サクラオリオン、函館記念の口取り
    サクラオリオン、函館記念の口取り
 函館競馬場スタンド改築工事のため札幌競馬場を舞台に行われた今年の函館記念(G3)はサクラオリオンが差し切り勝ち。嬉しい重賞2勝目を飾った。
 本馬を生産したのは新ひだか町静内の新和牧場。最近では今年の金鯱賞(G2)を制したサクラメガワンダーが生産馬の筆頭格だ。

 新和牧場・繁殖主任の若竹英之さんはレース当日、牧場スタッフと一緒にレースをテレビ観戦していたそうだ。
 「鞍上の秋山騎手が本当にうまく乗ってくれましたね。札幌競馬場へ応援に行ったスタッフに電話しましたら、大興奮で喜びを伝えてくれましたよ。」と、笑顔で喜びを語った。札幌競馬場へは谷岡毅社長と牧場スタッフ7名が応援に駆けつけたそうで、生産馬の鮮やかな勝利を受けて“スタッフの士気もさらに上がります”と若竹さんは声を弾ませた。

 本馬の当歳時の印象を伺うと、「手のかからない、バランスのとれた素直な馬でした。半兄のサクラハーンが活躍していましたし、血統は良いので期待していました」と、若竹さんは振り返る。1歳の頃はやんちゃな面も出てきたようだが、大きな病気やケガもなく順調にデビューを迎えるに至ったという。

 母サクラセクレテームは母系に国内外の重賞ウイナーや名種牡馬ゴーンウエストの名がある良血馬。若駒の頃から繁殖牝馬としての期待は高かったようで、サクラオリオンの活躍で目論み通り優秀な繁殖牝馬であることを証明した。
 特徴を伺うと、「以前は臆病なところがあったり、気性のキツイところがあったりしましたが、繁殖牝馬となってからはだいぶ大人しくなりました。音に敏感なところがあって、周りの物音でストレスを与えないように注意しています」と若竹さん。
 2歳には父サクラプレジデントの牝馬、1歳には父キングヘイローの牡馬がおり、兄の活躍を受けてこちらの産駒にも注目が集まりそうだ。
 
 今年重賞2勝目を飾り、更に力を付けた感のあるサクラオリオン。今後も重賞戦線を沸かしてくれる存在になりそうだ。
 若竹さんは、「今すごく状態が良いみたいなので、このデキをキープして次走も頑張って欲しいです。年齢も年齢ですし、1つでも重賞タイトルを獲れると嬉しいですね」と、期待を寄せた。今回の勝利でサマー2000シリーズの上位にも躍り出た。目下の勢いに乗せて、サマーチャンピオンになる可能性も十分だろう。