重賞ウィナーレポート

2007年08月12日 北九州記念 Jpn3

2007年08月12日 小倉競馬場 晴 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:キョウワロアリング

プロフィール

生年月日
2001年04月27日 06歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:30戦5勝
総収得賞金
128,744,000円
サンデーサイレンス(USA)
母 (母父)
アサカフジ(USA)  by  Seeking the Gold(USA)
馬主
林 順子
生産者
協和牧場 (新冠)
調教師
飯田 明弘
騎手
角田 晃一
  • 中川場長(右2番目)と繁殖スタッフの皆さん
    中川場長(右2番目)と繁殖スタッフの皆さん
  • 母アサカフジ
    母アサカフジ
  • 同

  • 繁殖牝馬の厩舎~明和分場
    繁殖牝馬の厩舎~明和分場
  • 明和の繁殖分場は連日30度近くの暑い日が続いている
    明和の繁殖分場は連日30度近くの暑い日が続いている
 11番人気ながら強豪の揃った中で重賞初制覇をなした本馬。
 生産牧場の協和牧場繁殖分場(新冠町明和)に行くと、スタッフの一人が「馬券の方も単勝を少し頂きました。」と応援した愛馬の高配当のプレゼントに嬉しそうに笑顔を見せていた。
 同牧場の産駒では、今年2月にアサカディフィートの見事な豪脚での復活優勝(小倉大賞典)や3年前には10番人気でファルコンSを制したキョウワハピネスなど、いずれも高配当となる馬券を演出している。
 
 オーナーブリーダーの同牧場は、名馬キングへイローなどを輩出しているが、繁殖牝馬の更新にも努め、本馬の母アサカフジ(母の父 Seeking the Gold)は、繁殖入りを見越して競走馬として輸入された良血馬だ。母は中央で2勝して繁殖入り後の2番仔が本馬、父親にサンデーサイレンスを迎えただけに本馬への牧場の期待の程が分かる。
 本馬の初重賞制覇に喜ぶ中川栄治場長は、「今までと見違えるような走りだったね。血統が良く生まれた時から期待された馬で、幼駒の頃の馬格も良く、走る雰囲気を持っていました。恵まれないレースが続いたけれど、何時勝ってもおかしくないと思っていたので“やっぱり走ったね”という気持ちでした。これからも頑張って上のクラスを目指して欲しい。」と笑顔。

 本馬の兄弟には,キョウワテンプウ(7歳 セン 父ブライアンズタイム)、ヘイローフジ(4歳 牝 父キングヘイロー)、オウドウヲユク(3歳 牡 父メイショウオウドウ)等がいる。
 中川場長は、「兄弟も全体に走ってくれていますし、牧場にとっては良い孝行馬ですよ。」と殊勲の母を賞賛する。

 同牧場は、同町内泊津の本場のほか九州のトレーニングコースと浦河のBTCを利用して育成・調教にも力を入れている。生産馬の血統背景の良さもあり、生産馬の活躍がこれからも楽しみだ。