重賞ウィナーレポート

2006年11月25日 京阪杯 G3

2006年11月25日 京都競馬場 曇 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アンバージャック

プロフィール

生年月日
2003年05月21日 03歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:14戦5勝
総収得賞金
131,653,000円
パラダイスクリーク(USA)
母 (母父)
フィールソーナイス  by  アーミジャー(GB)
馬主
(有) 日進牧場
生産者
日進牧場 (浦河)
調教師
中野 隆良
騎手
武 幸四郎
  • 谷川彰久専務(左)と繁殖のスタッフ
    谷川彰久専務(左)と繁殖のスタッフ
  • 母フィールソーナイス
    母フィールソーナイス
  • 日進牧場本場
    日進牧場本場
 本馬のオーナーでもある日進牧場は、かつてマサラッキ(高松宮記念他)、ミホシンザン(天皇賞・春、皐月賞他)、ホクトボーイ(天皇賞・秋他)など多くの活躍馬を輩出してきた名門の牧場。
 浦河町の天馬街道沿いに、繁殖場、育成場、トレーニングコースと3箇所の施設を持つ総合牧場で、近年ではメイショウドトウや、タップダンスシチーを育成やトレーニングで育て上げた実績を持っている。現在は、繁殖牝馬15頭、育成・調教馬60頭を繋養し、スタッフは20名という。

 本馬の初重賞制覇は、牧場にとってはマサラッキ以来7年ぶりの快挙だけに牧場の喜びは大きい。
 天馬街道に入り、間もなく左手に見えるトレーニング場の事務所にお伺いすると専務の谷川彰久さんは穏やかな笑顔を見せながら語ってくれた。「相手なりに走る馬なので期待はありましたけれど、出来すぎだとも思いますよ。走りつめながら連勝してくれ、このレース後には休養させる予定だったので掲示板に載れば良いと思っていたのですが、勝ってくれて嬉しいですね。これからが楽しみになりました。久し振りの重賞でしたし、何より生産からトレーニングまで100%うちの牧場で仕上げた馬が結果を出してくれたのが嬉しいですよ。」と喜びは尽きないが、マサラッキの生まれた時は、まだ学生だったという彰久専務にとって、競走馬づくりに専念して送り出した愛馬だけに、大きな自信にもなったようだ。
 
 母フィールソーナイス(母の父アーミジャー)は、彰久専務の父、谷川利昭社長が米国より導入した祖母コロニアルビューテイ(祖母の父True Colors)を後継する唯一の繁殖牝馬。本馬は初子となるが「父がパラダイスクリークだけに初子にしてはしっかりとしていました。馬格や血統的にもマイル位はいけそうですね。」と期待は膨らむ。
 一歳の半弟(父ヴィクトリースピーチ)、当歳の半妹(父メイショウドトウ)も「たいへん馬格が良い仔ですよ」と期待のかかる兄弟だ。
また、今年の配合はマリエンバート。

 同牧場に供用されるマサラッキは今も元気な様子 で、訪れるファンも多い。
 現在も種牡馬活動をしており、本馬の翌年には、母フィールソーナイスに配合されたが不受胎だったようだ。マサラッキファンの方には興味の尽きないところですが今後の予定は未定。暫くは総合牧場として結果を出し、今後の活躍にも期待がかかる日進牧場に注目してください。
 本馬はまだ3歳、今後の古馬重賞戦線での本馬の活躍にも注目を。