重賞ウィナーレポート

2006年08月13日 クイーンS G3

2006年08月13日 札幌競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:デアリングハート

プロフィール

生年月日
2002年03月09日 04歳
性別/毛色
牝/栃栗毛
戦績
国内:15戦2勝
総収得賞金
274,862,000円
サンデーサイレンス(USA)
母 (母父)
デアリングダンジグ(USA)  by  Danzig(USA)
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
藤原 英昭
騎手
藤田 伸二
【取材先:デアリングハート号の生産者・社台ファーム(事務局)】

―――― 直線早めに抜け出しての快勝。重賞初勝利おめでとうございます。まずはレースを振り返っての感想をお聞かせ下さい。
スタッフ:ありがとうございます。日曜日でしたので牧場からも多くのスタッフが競馬場へ応援に行っていたようです。強いメンバー相手に素晴らしい競馬を見せてくれましたので、シビれましたね。

―――― これまでGⅠレースを含め重賞競走では悔しい結果がありましたね。今回は会心の勝利でしたが、牧場にとってのこの馬に対する思い入れなどありましたらお聞かせ下さい。
スタッフ:偶然かもしれませんが、この世代の社台レースホース所属馬は1勝馬が牡も牝も引っ張ってくれていました。牡はシックスセンスで牝がこの馬です。こんな世代は記憶にありませんね。
この勝利で最強の1勝馬の称号を脱しましたが、最強の2勝馬という称号は500万クラスの馬みたいなので、今後も3勝目4勝目と重ねていって欲しいものです。

―――― 本馬の牧場時代はどんな記憶がありますか?
スタッフ:動きは俊敏で、「さすが」のモノを感じていましたが、いかんせん太らなくてずいぶん苦労しました。太らないのは今も同じですが、常に「もうひとまわり大きくなって欲しい」と思いながら接していました。

―――― 続いて、母デアリングダンジグについてもお聞かせ下さい。まずこの血統の特徴はどんな点ですか?
スタッフ:真面目すぎるところではないでしょうか。レースのときだけスイッチが入れば良いのですが、真面目さゆえにレースが近づけばガンガン入れ込んできます。その辺が長所であり短所でもあるのかもしれません。そのあたりのコントロールが陣営もご苦労されているようです。

―――― 普段はどんなお母さんですか?
スタッフ:筋肉もりもりで見栄えの素晴らしいからだをしていますよ。基本的に良い意味で放任主義のお母さんですね。

―――― 最後にこれからの本馬に期待すること、本馬に対する応援メッセージをいただけますか。
スタッフ:牝馬が一旦成績を落とすとなかなか良い頃のデキに戻らないまま、というパターンもたくさん見てきましたが、良く立ち直ってくれました。ウチのスタッフはもちろん山元のスタッフ、そして藤原厩舎のスタッフも一丸となって、2勝目を目指してきました。デア自身は「自分で勝ち取った勝利」と思っているかもしれませんが、私は敢えて「チームワークの勝利」と位置づけたいと思っています。
今回の勝利で秋のローテーションもあっさり組めました。そういった意味でもなかなか意義ある1勝だったと思います。なかなか太らないという、世間の女性が聞けば羨ましがるような悩みを持つ彼女ですが、この勝利を通過点としてさらなる活躍を期待しています。

―――― ご協力ありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り致します。