2008年07月20日 アイビスサマーダッシュ Jpn3
優勝馬:カノヤザクラ
プロフィール
- 生年月日
- 2004年03月31日 04歳
- 性別/毛色
- 牝/栗毛
- 戦績
- 国内:15戦4勝
- 総収得賞金
- 306,067,000円
- 母 (母父)
- ウッドマンズシック(USA) by Woodman(USA)
- 馬主
- 神田 薫
- 生産者
- 浜本牧場 (門別)
- 調教師
- 橋口 弘次郎
- 騎手
- 小牧 太
これまでの重賞レースを8戦して6戦の掲示板に載り、好走しながらも惜敗の続いた本馬。今回は、1年半前の重賞初挑戦に騎乗して掲示板をはずした(6着)小牧騎手が見事な手綱さばきで初めて重賞を制しリベンジを果たしてくれた。
生産者の濱本泰彰さんにとっても待望の優勝だっただけに、喜びと安堵の表情を浮かべている。
浜本牧場は、日高町豊田の厚別(アッペツ)川沿いにある。生産馬としては、2004年にはツルマルボーイが安田記念を制しているが、ムオー(阪神大賞典)、キクノツバメ(クイーンC)、ワンモアラブウエイ(カブトヤマ記念、小倉大賞典)、ツルマルガイセン(カブトヤマ記念、中日新聞杯)、ツルマルガール(朝日チャレンジC)など過去に多くの活躍馬を輩出している。
現在は、良く管理された35haの敷地でスタッフ2名と共に15頭の繁殖牝馬を飼養。
新潟競馬場まで応援に行った濱本さん「パドックでは相変わらずチャカチャカしていたけれど、スタートが良かったので、あとは前が詰まらないよう願っていました。ゴール前で前が開き反応良く出てきたので“それ行け!”と力が入りましたね。小牧騎手の腕がさえましたよ。勝ちに徹してくれた橋口調教師のお陰ですね。サンアディユに続いて、お世話になる馬主さんにサマースプリントシリーズのチャンピオンをプレゼントして貰いたい。」と笑顔を見せる。
サンアディユ(父フレンチデピュティ 下河辺牧場産)は、昨年の同レースで変わり身を見せ優勝、シリーズ最終のセントウルSも制してサマースプリントシリーズのチャンピオンになっている。本馬も1000mの距離、直線コースとも初経験だった。
母ウッドマンズシック(母の父Woodman)はSadler’s Wellsが肌に入る輸入馬。キーンランドのセリで濱本さんが気にしていた馬だという。その後、日本に導入されて、以前行なわれていた社台の繁殖セールでめぐり合い落札したという。一番仔のパイアン(父Cozzene 中央5勝)など活躍馬は多く、半妹の3歳カノヤトップレディ(父キングヘイロー)も今年デビューして2着1回、3着2回と好走している。
「短距離系の血統だから、スピード系の馬を種付けたい」と今年も本馬の全兄弟となるサクラバクシンオーを受胎しているそうだ。今までの産駒が全部牝馬だっただけに牡馬誕生を期待する濱本さんだが、愛馬のG1種牡馬ツルマルボーイとの仔の誕生も将来の夢に描く。
取材の日は、同牧場に各地の獣医師や装蹄師など12名ほどの皆さんが来ていた。日本軽種馬協会が主催する軽種馬経営高度化指導研修事業の一環で、ケンタッキー・エクワイン・リサーチから2名の専門家を招聘し現地指導研修を実施している所だった。
研修が修了するまで傍らで拝聴させていただいたのですが、飼養される繁殖牝馬や当歳馬の実馬検査、放牧地の使用方法、牧草管理などきめ細やかな検証をする二人の専門家は「ベリーグッド」、「グッドジョブ」(これしか聞き取れませんでした)を繰り返し、出産を終えた母親や当歳の栄養管理のための飼料やサプリメントの摂取量など現場の詳細な現況を示し、飼養馬のボディコンデションの管理の良さを指摘している様子。放牧地については、1頭あたりの充分な広さと、長方形に伸びて運動量の取れる使用方法や適切な牧草の管理状態を評価していたようだ。
最後に講評ということで、濱本さんを囲み、専門家と研修生の熱心な質疑応答が成されていたが、ケンタッキーから来た二人の専門家は同牧場を「良く管理された牧場」と締めていた。
競走馬づくりに熱心に取り組む濱本さんの仕事が先進地の専門家に評価されたわけだが、「この商売は難しいよ。」とも。
土日の中央競馬のレースの夜には、生産仲間が地元の居酒屋に集まり活躍馬を祝うそうだが、この時が気の休まる大切なひと時なのかもしれない。また、仲間と楽しい酒を飲むための本馬のサマースプリントチャンピオンへの挑戦は小倉(北九州記念)になりそうだ。
生産者の濱本泰彰さんにとっても待望の優勝だっただけに、喜びと安堵の表情を浮かべている。
浜本牧場は、日高町豊田の厚別(アッペツ)川沿いにある。生産馬としては、2004年にはツルマルボーイが安田記念を制しているが、ムオー(阪神大賞典)、キクノツバメ(クイーンC)、ワンモアラブウエイ(カブトヤマ記念、小倉大賞典)、ツルマルガイセン(カブトヤマ記念、中日新聞杯)、ツルマルガール(朝日チャレンジC)など過去に多くの活躍馬を輩出している。
現在は、良く管理された35haの敷地でスタッフ2名と共に15頭の繁殖牝馬を飼養。
新潟競馬場まで応援に行った濱本さん「パドックでは相変わらずチャカチャカしていたけれど、スタートが良かったので、あとは前が詰まらないよう願っていました。ゴール前で前が開き反応良く出てきたので“それ行け!”と力が入りましたね。小牧騎手の腕がさえましたよ。勝ちに徹してくれた橋口調教師のお陰ですね。サンアディユに続いて、お世話になる馬主さんにサマースプリントシリーズのチャンピオンをプレゼントして貰いたい。」と笑顔を見せる。
サンアディユ(父フレンチデピュティ 下河辺牧場産)は、昨年の同レースで変わり身を見せ優勝、シリーズ最終のセントウルSも制してサマースプリントシリーズのチャンピオンになっている。本馬も1000mの距離、直線コースとも初経験だった。
母ウッドマンズシック(母の父Woodman)はSadler’s Wellsが肌に入る輸入馬。キーンランドのセリで濱本さんが気にしていた馬だという。その後、日本に導入されて、以前行なわれていた社台の繁殖セールでめぐり合い落札したという。一番仔のパイアン(父Cozzene 中央5勝)など活躍馬は多く、半妹の3歳カノヤトップレディ(父キングヘイロー)も今年デビューして2着1回、3着2回と好走している。
「短距離系の血統だから、スピード系の馬を種付けたい」と今年も本馬の全兄弟となるサクラバクシンオーを受胎しているそうだ。今までの産駒が全部牝馬だっただけに牡馬誕生を期待する濱本さんだが、愛馬のG1種牡馬ツルマルボーイとの仔の誕生も将来の夢に描く。
取材の日は、同牧場に各地の獣医師や装蹄師など12名ほどの皆さんが来ていた。日本軽種馬協会が主催する軽種馬経営高度化指導研修事業の一環で、ケンタッキー・エクワイン・リサーチから2名の専門家を招聘し現地指導研修を実施している所だった。
研修が修了するまで傍らで拝聴させていただいたのですが、飼養される繁殖牝馬や当歳馬の実馬検査、放牧地の使用方法、牧草管理などきめ細やかな検証をする二人の専門家は「ベリーグッド」、「グッドジョブ」(これしか聞き取れませんでした)を繰り返し、出産を終えた母親や当歳の栄養管理のための飼料やサプリメントの摂取量など現場の詳細な現況を示し、飼養馬のボディコンデションの管理の良さを指摘している様子。放牧地については、1頭あたりの充分な広さと、長方形に伸びて運動量の取れる使用方法や適切な牧草の管理状態を評価していたようだ。
最後に講評ということで、濱本さんを囲み、専門家と研修生の熱心な質疑応答が成されていたが、ケンタッキーから来た二人の専門家は同牧場を「良く管理された牧場」と締めていた。
競走馬づくりに熱心に取り組む濱本さんの仕事が先進地の専門家に評価されたわけだが、「この商売は難しいよ。」とも。
土日の中央競馬のレースの夜には、生産仲間が地元の居酒屋に集まり活躍馬を祝うそうだが、この時が気の休まる大切なひと時なのかもしれない。また、仲間と楽しい酒を飲むための本馬のサマースプリントチャンピオンへの挑戦は小倉(北九州記念)になりそうだ。