2005年06月12日 ファルコンS G3
優勝馬:カズサライン
プロフィール
- 生年月日
- 2002年03月13日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:12戦3勝
- 総収得賞金
- 71,865,000円
- 母 (母父)
- カズサグリッター by クリスタルグリツターズ(USA)
- 馬主
- 阿津 和昌
- 生産者
- 佐竹 哲 (静内)
- 調教師
- 和田 正道
- 騎手
- 中舘 英二
本馬のふるさとは静内町目名の佐竹牧場。JBBA静内種馬場、レックスS、アローSなどが並ぶ二十軒道路の入り口にあり、16頭の繁殖牝馬を家族4人と3名のスタッフで飼養している。主な作業を任されるのは昨年、佐竹哲(さとる)氏より引継いだ3代目の学(まなぶ)氏だが、祖祖父が昨年話題になった映画“北の零年”の稲田藩としてこの地に入植された方という。昭和38年に父・哲氏が中心となりアラブを導入して牧場を始め、サラブレッドに転換後マークヒリュウ(ダービー卿CT)、ロングタイトル(神戸新聞杯)などの活躍馬を輩出しているが、本馬の初重賞制覇は‘97年のキングオブダイヤ(中山記念)以来8年ぶりの重賞制覇となり、佐竹親子の喜びは大きい。
今回のレースは家族揃って自宅のテレビで応援したそうだが、哲氏は「今朝の新聞を見たら各紙とも注目してくれて嬉しいですね。今回の優勝は、なんと言っても調教師と騎手のお陰です。荒れたコース状態に中舘騎手が早目に3コーナーからしかけて大外の状態の良いコースを取ってくれ、脚をためて一番人気馬を制してくれました。上手でしたね。そして馬の仕上がりも良かった。マイナス6キロは、本馬のベスト体重なのですね。最後の鋭さが全然ちがっていましたよ」と和田厩舎の陣営に深く感謝する。
また、学氏は直線抜け出すと立ち上がって喜んだそうだが、哲氏は「本馬の父アグネスワールドの配合は、この学が決めました。馬主さんから任されて、詳細なデータをパソコンなどで調べ上げて結論を出したようです」と、横で嬉しそうに頷く学氏を頼もしそうに見つめる。
本馬の母はカズサグリッター(父クリスタルグリッターズUSA)で新冠産、哲氏が導入した。半姉に5歳カズサフラワー(父サクラバクシンオー)がいて、中央3勝を上げており、本馬は第2仔になる。2歳半妹のカズサハート(父チーフベアハート)は美浦に入厩し、デビューに向け調教中。1歳半弟(父ステイゴールド)は同牧場で中期育成中、また、5月30日には半弟の男の仔(父エイシンプレストン)が生まれ、先日トウカイテイオーを付けたそうだ。今後の兄弟の活躍も見逃せない。
母親は全身の筋肉がしっかりとした馬体を持ち、本馬の幼駒の時も「トモのしっかりとした骨格のある素直な仔でした」(哲氏)という。
これからの活躍が楽しみな本馬だが、学氏は「3勝とも1200mですからクラシック路線はどうでしょうか。古馬G戦線にむけて長い目で応援したい」と夢を膨らます。
堅実で人あたりの良い父・哲氏は、地元の要職にも忙しく今回だけは競馬場に応援に行けなかったそうだが、「私は、馬を牧場から送り出す時にいつも“頑張れよ。重賞に出る時は必ず応援に行くからな。”と言って別れるのですよ。初めて約束を破ってしまいました」と大変残念そう。
真面目で、馬に愛情を注ぐ親子2代の家族牧場にGⅠ初タイトルというひのき舞台も夢でなくなった。ぜひ本馬の活躍を期待したい。3歳限定スプリント重賞・第19回ファルコンS(GIII)が12日、中京競馬場で行われ、中舘英二騎乗で13番人気の伏兵・カズサライン(父アグネスワールド)が好位から抜け出して重賞初勝利を決めた。2着には追い込んだ6番人気フェリシア、3着には1番人気のシンボリグランが粘って、3連単は37万7520円の波乱となった。
今回のレースは家族揃って自宅のテレビで応援したそうだが、哲氏は「今朝の新聞を見たら各紙とも注目してくれて嬉しいですね。今回の優勝は、なんと言っても調教師と騎手のお陰です。荒れたコース状態に中舘騎手が早目に3コーナーからしかけて大外の状態の良いコースを取ってくれ、脚をためて一番人気馬を制してくれました。上手でしたね。そして馬の仕上がりも良かった。マイナス6キロは、本馬のベスト体重なのですね。最後の鋭さが全然ちがっていましたよ」と和田厩舎の陣営に深く感謝する。
また、学氏は直線抜け出すと立ち上がって喜んだそうだが、哲氏は「本馬の父アグネスワールドの配合は、この学が決めました。馬主さんから任されて、詳細なデータをパソコンなどで調べ上げて結論を出したようです」と、横で嬉しそうに頷く学氏を頼もしそうに見つめる。
本馬の母はカズサグリッター(父クリスタルグリッターズUSA)で新冠産、哲氏が導入した。半姉に5歳カズサフラワー(父サクラバクシンオー)がいて、中央3勝を上げており、本馬は第2仔になる。2歳半妹のカズサハート(父チーフベアハート)は美浦に入厩し、デビューに向け調教中。1歳半弟(父ステイゴールド)は同牧場で中期育成中、また、5月30日には半弟の男の仔(父エイシンプレストン)が生まれ、先日トウカイテイオーを付けたそうだ。今後の兄弟の活躍も見逃せない。
母親は全身の筋肉がしっかりとした馬体を持ち、本馬の幼駒の時も「トモのしっかりとした骨格のある素直な仔でした」(哲氏)という。
これからの活躍が楽しみな本馬だが、学氏は「3勝とも1200mですからクラシック路線はどうでしょうか。古馬G戦線にむけて長い目で応援したい」と夢を膨らます。
堅実で人あたりの良い父・哲氏は、地元の要職にも忙しく今回だけは競馬場に応援に行けなかったそうだが、「私は、馬を牧場から送り出す時にいつも“頑張れよ。重賞に出る時は必ず応援に行くからな。”と言って別れるのですよ。初めて約束を破ってしまいました」と大変残念そう。
真面目で、馬に愛情を注ぐ親子2代の家族牧場にGⅠ初タイトルというひのき舞台も夢でなくなった。ぜひ本馬の活躍を期待したい。3歳限定スプリント重賞・第19回ファルコンS(GIII)が12日、中京競馬場で行われ、中舘英二騎乗で13番人気の伏兵・カズサライン(父アグネスワールド)が好位から抜け出して重賞初勝利を決めた。2着には追い込んだ6番人気フェリシア、3着には1番人気のシンボリグランが粘って、3連単は37万7520円の波乱となった。