2009年05月24日 東海S G2
優勝馬:ワンダースピード
プロフィール
- 生年月日
- 2002年03月15日 07歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:39戦11勝
- 総収得賞金
- 418,456,000円
- 母 (母父)
- ワンダーヘリテージ(USA) by Pleasant Tap(USA)
- 馬主
- 山本 信行
- 生産者
- フクダファーム (三石)
- 調教師
- 羽月 友彦
- 騎手
- 小牧 太
三石清瀬の鳧舞(けりまい)川の河川敷に広がるフクダファーム。この川沿いでも奥の方に位置する牧場で、周りには日高山脈からの出尾根が迫るが、牧柵にネットが施された10haほどの放牧地は馬に充分な面積を確保している。
代表の福田清さんが昭和35年に創業し、現在は息子さんの真一さんが中心となって10頭ほどの繁殖牝馬を飼養している家族経営の牧場だ。
昨年4月、本馬のアンタレスSでの重賞初制覇でユーワフォルテ(新潟大賞典)以来18年ぶりの美酒を味わったところだが、その後も、11月にはキクノサリーレが武蔵野Sを優勝、さらに本馬が名古屋グランプリ(中央交流)、平安Sを制して快進撃が続いていた。
牧場に伺うと真一さんが飼養馬の治療から戻った所だった。
「山の中まで、また良く来てくれたね。また重賞を勝ってくれて、本当にどうなっているのだろうか、何か良いものに取り付かれているようだよ。嬉しいけれどね。」と清々しい元気な言葉は変らない。
レースでは、抜けた1番人気の有力馬がいた中で、好位で脚をためての快勝だったが
「今回は、‘こうなると良い’と思っていたとおりの展開になってくれた。小牧騎手も電話で‘思い通り乗れた’と言ってたよ。この馬もそろそろ良い年(7歳)だけど頑張ってくれるね。何よりオーナー(山本信行氏)に尽くしてくれて嬉しい。今回も競馬場に誘ってくれたけれど行かなくて良かった。何しろ行くと負けるからね。今度は‘来るな’と言われそうだ。」と顔を崩して笑う。
母馬のワンダーヘリテージ(父Presant Tap)は山本オーナーが競走馬として米国より輸入、現役時代には目立つ成績を残せなかったが、同牧場で繁殖牝馬として成功を収めた。
現在、6歳の半妹ワンダーグラス(父グラスワンダー)と3歳の半弟ワンダーアキュート(父カリズマティック)が共に中央で2勝をあげ活躍中。1歳の半弟(父オペラハウス)は、昨年と見違えるような馬格を持ち気品ある姿を見せている。今年産まれた当歳(父ストラヴィンスキー)も真一さんが自慢する仔で、「兄弟の中でも一番の馬体をしているよ。楽しみだね。」と目を細める。
この日、山本オーナーが馬産地入りしており、明日、この当歳を見に来る予定だそうだ。オーナーに自慢の仔を見てもらうことを心待ちにしている様子が伺える。
本馬の父がキンググローリアス、兄弟の父もオペラハウス、ストラヴィンスキー、ジェネラスなどがいて、来年は、新種牡馬アルデバランの初仔が誕生の予定だ。さらにほかの繁殖牝馬の配合種牡馬の多くが日本軽種馬協会所有の種牡馬たちで、母馬と同じ放牧地にはケイムホームの初仔たちもいる。
真一さんは「馬主さんの意向もあるけれど、協会(JBBA)の馬はJRAや協会の人達が一生懸命調べて入れた馬だから間違いないと思う。うちの繁殖(馬)にも沢山つけているよ。」とJBBA所有種牡馬への信頼は高い。
生産馬の活躍が続くフクダファームだが、「こんなに良いことばかり続くものではないよ。隣の放牧地にいるあの当歳だって、今、黄疸になって悩んでいる。生き物相手だからいろんな事があるよ。勝った時ぐらいは喜ばして貰うけれど、浮き浮きもしていられない。」と真一さんは、気を締めていた。
代表の福田清さんが昭和35年に創業し、現在は息子さんの真一さんが中心となって10頭ほどの繁殖牝馬を飼養している家族経営の牧場だ。
昨年4月、本馬のアンタレスSでの重賞初制覇でユーワフォルテ(新潟大賞典)以来18年ぶりの美酒を味わったところだが、その後も、11月にはキクノサリーレが武蔵野Sを優勝、さらに本馬が名古屋グランプリ(中央交流)、平安Sを制して快進撃が続いていた。
牧場に伺うと真一さんが飼養馬の治療から戻った所だった。
「山の中まで、また良く来てくれたね。また重賞を勝ってくれて、本当にどうなっているのだろうか、何か良いものに取り付かれているようだよ。嬉しいけれどね。」と清々しい元気な言葉は変らない。
レースでは、抜けた1番人気の有力馬がいた中で、好位で脚をためての快勝だったが
「今回は、‘こうなると良い’と思っていたとおりの展開になってくれた。小牧騎手も電話で‘思い通り乗れた’と言ってたよ。この馬もそろそろ良い年(7歳)だけど頑張ってくれるね。何よりオーナー(山本信行氏)に尽くしてくれて嬉しい。今回も競馬場に誘ってくれたけれど行かなくて良かった。何しろ行くと負けるからね。今度は‘来るな’と言われそうだ。」と顔を崩して笑う。
母馬のワンダーヘリテージ(父Presant Tap)は山本オーナーが競走馬として米国より輸入、現役時代には目立つ成績を残せなかったが、同牧場で繁殖牝馬として成功を収めた。
現在、6歳の半妹ワンダーグラス(父グラスワンダー)と3歳の半弟ワンダーアキュート(父カリズマティック)が共に中央で2勝をあげ活躍中。1歳の半弟(父オペラハウス)は、昨年と見違えるような馬格を持ち気品ある姿を見せている。今年産まれた当歳(父ストラヴィンスキー)も真一さんが自慢する仔で、「兄弟の中でも一番の馬体をしているよ。楽しみだね。」と目を細める。
この日、山本オーナーが馬産地入りしており、明日、この当歳を見に来る予定だそうだ。オーナーに自慢の仔を見てもらうことを心待ちにしている様子が伺える。
本馬の父がキンググローリアス、兄弟の父もオペラハウス、ストラヴィンスキー、ジェネラスなどがいて、来年は、新種牡馬アルデバランの初仔が誕生の予定だ。さらにほかの繁殖牝馬の配合種牡馬の多くが日本軽種馬協会所有の種牡馬たちで、母馬と同じ放牧地にはケイムホームの初仔たちもいる。
真一さんは「馬主さんの意向もあるけれど、協会(JBBA)の馬はJRAや協会の人達が一生懸命調べて入れた馬だから間違いないと思う。うちの繁殖(馬)にも沢山つけているよ。」とJBBA所有種牡馬への信頼は高い。
生産馬の活躍が続くフクダファームだが、「こんなに良いことばかり続くものではないよ。隣の放牧地にいるあの当歳だって、今、黄疸になって悩んでいる。生き物相手だからいろんな事があるよ。勝った時ぐらいは喜ばして貰うけれど、浮き浮きもしていられない。」と真一さんは、気を締めていた。