2005年12月04日 阪神ジュベナイルフィリーズ G1
優勝馬:テイエムプリキュア
プロフィール
- 生年月日
- 2003年04月08日 02歳
- 性別/毛色
- 牝/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:3戦3勝
- 総収得賞金
- 204,741,000円
- 母 (母父)
- フェリアード by ステートリードン(USA)
- 馬主
- 竹園 正繼
- 生産者
- タニグチ牧場 (新冠)
- 調教師
- 五十嵐 忠男
- 騎手
- 熊沢 重文
本馬のふるさとは新冠町高江のタニグチ牧場。国道235号線に沿い、同町のサラブレッド銀座の入り口(展望台の向い)に在る。かつて、ホクセイシプレー(’92阪急杯)、サクセスビューティ(’02フィリーズレビュー)の重賞馬を輩出しており、社長の谷口貞保さんと奥さん、娘さんの3人による繁殖馬12頭の家族経営の牧場だ。谷口社長の父林松(りんまつ)さんは、生産界を支える装蹄師をしていたそうで、酪農からアラブを導入し、谷口社長が中心となってから本格的に軽種馬生産に取り掛かったという。普段も明るい谷口社長だが、GI制覇の快挙に「過去GIII、GIIを取って、今回はまさかのGIですからね」と、さすがに嬉しそうに笑顔を見せる。
今回、阪神競馬場に応援に駆けつけた谷口社長は、「本馬は、大変おとなしい馬で、パドックでも落ち着いていました。毛づやも良く、期待はしましたが、掲示板に載ったら良いという気持ちでしたね」と、レース前の心境を語る。レースでは、注目の強豪馬を相手に、最後の追い比べを抜け出し快勝したが「普段とは違って、レースで他馬と並ぶと闘志をむき出しにして、前に出る根性があります。今回も、4コーナーで並び、ハミをとったので、ここぞとばかり“行け! 行け! 行け!”っと、叫びましたね。馬も声に合わせてくれるように出てくれました。騎手(熊沢重文)も本馬を良く知っていましたからね」と優勝レースの余韻は続く。
殊勲の本馬だが、幼駒の頃には家族が苦労したエピソードがあるという。「母親が、この仔を産んで間もなく腸捻転で手術をし、私は2晩診療所に泊まり込みました。その間、女房と娘がミルクを与え、この仔の面倒を看るのに、苦労しましてね。母親が戻ってきても、母乳が出ないので、これが8月まで続きましたよ。その後も体(の成長)を取り戻すのに、娘がカイバを研究して、頑張って仕上げました」と社長は当時の苦労を振り返る。
本馬の母はフェリアード(母の父ステートリードン)、同町の早田牧場新冠支場産だが、谷口社長が購入し、自ら馬主となって中央で2勝を挙げている。本馬は第2仔となるが、第1仔が半兄のテイエムハクバオー(父ラストタイクーン)。1歳の半妹(父バブルガムフェロー)と3兄妹で、今年の配合はニューイングランド(父サンデーサイレンス、優駿スタリオンステーションに繋養中)だそうだ。
本馬の父は、谷口社長が競馬関係の友人の一声で選んだというパラダイスクリーク(父Irish River)。産駒では、本馬の快挙が中央で初めてのGI制覇となリ、父の名声を高めたことになる。日高に居る種牡馬の産駒の快挙であることも嬉しい。
本馬は、当歳時に北海道市場のオータムセールでオーナーの竹園正継氏に落札(250万円)されたマル市馬だが、谷口社長は「牝馬でもあり、(安くても)竹園さんに落としてもらったのは、大変有り難かったですね。本馬の兄も買って貰いましたが活躍しなかっただけに、今回恩返し出来て嬉しいですよ」と感謝する。
谷口社長は、最後に「生産仲間も大変喜んでくれました。うちのような牧場の馬がGIを取ったことは、個人牧場にも光が差してきたようで、本当に嬉しいですよ」と、大きな励みとなった喜びを語るが、家族の生き生きとした表情が、それを伝えてくれる。
※父パラダイスクリークは、米国でGIなど14勝、’94年のジャパンカップでは2着。日本で種牡馬入りして、今年は50頭の種付をしている。繋養先の静内町・アロースタッドでも「最近、産駒がそこそこ走っていたので、期待はしていましたけど、本当に嬉しいですね。来年は、種付の申込みも増えるでしょうね」(担当スタッフ)と期待を膨らましていた。波乱ムードが漂う雷雨のなか行われた阪神ジュベナイルF(GI)は、熊沢重文騎乗の8番人気の伏兵テイエムプリキュア(父パラダイスクリーク、母フェリアード、母父ステートリードン)が直線でしぶとく伸びて優勝。デビューから3連勝で2歳女王の座を射止めた。2着に9番人気のシークレットコードが入り、馬単は4万4990円の高配当となった。なお、1番人気のアルーリングボイスは14着に敗れた。
今回、阪神競馬場に応援に駆けつけた谷口社長は、「本馬は、大変おとなしい馬で、パドックでも落ち着いていました。毛づやも良く、期待はしましたが、掲示板に載ったら良いという気持ちでしたね」と、レース前の心境を語る。レースでは、注目の強豪馬を相手に、最後の追い比べを抜け出し快勝したが「普段とは違って、レースで他馬と並ぶと闘志をむき出しにして、前に出る根性があります。今回も、4コーナーで並び、ハミをとったので、ここぞとばかり“行け! 行け! 行け!”っと、叫びましたね。馬も声に合わせてくれるように出てくれました。騎手(熊沢重文)も本馬を良く知っていましたからね」と優勝レースの余韻は続く。
殊勲の本馬だが、幼駒の頃には家族が苦労したエピソードがあるという。「母親が、この仔を産んで間もなく腸捻転で手術をし、私は2晩診療所に泊まり込みました。その間、女房と娘がミルクを与え、この仔の面倒を看るのに、苦労しましてね。母親が戻ってきても、母乳が出ないので、これが8月まで続きましたよ。その後も体(の成長)を取り戻すのに、娘がカイバを研究して、頑張って仕上げました」と社長は当時の苦労を振り返る。
本馬の母はフェリアード(母の父ステートリードン)、同町の早田牧場新冠支場産だが、谷口社長が購入し、自ら馬主となって中央で2勝を挙げている。本馬は第2仔となるが、第1仔が半兄のテイエムハクバオー(父ラストタイクーン)。1歳の半妹(父バブルガムフェロー)と3兄妹で、今年の配合はニューイングランド(父サンデーサイレンス、優駿スタリオンステーションに繋養中)だそうだ。
本馬の父は、谷口社長が競馬関係の友人の一声で選んだというパラダイスクリーク(父Irish River)。産駒では、本馬の快挙が中央で初めてのGI制覇となリ、父の名声を高めたことになる。日高に居る種牡馬の産駒の快挙であることも嬉しい。
本馬は、当歳時に北海道市場のオータムセールでオーナーの竹園正継氏に落札(250万円)されたマル市馬だが、谷口社長は「牝馬でもあり、(安くても)竹園さんに落としてもらったのは、大変有り難かったですね。本馬の兄も買って貰いましたが活躍しなかっただけに、今回恩返し出来て嬉しいですよ」と感謝する。
谷口社長は、最後に「生産仲間も大変喜んでくれました。うちのような牧場の馬がGIを取ったことは、個人牧場にも光が差してきたようで、本当に嬉しいですよ」と、大きな励みとなった喜びを語るが、家族の生き生きとした表情が、それを伝えてくれる。
※父パラダイスクリークは、米国でGIなど14勝、’94年のジャパンカップでは2着。日本で種牡馬入りして、今年は50頭の種付をしている。繋養先の静内町・アロースタッドでも「最近、産駒がそこそこ走っていたので、期待はしていましたけど、本当に嬉しいですね。来年は、種付の申込みも増えるでしょうね」(担当スタッフ)と期待を膨らましていた。波乱ムードが漂う雷雨のなか行われた阪神ジュベナイルF(GI)は、熊沢重文騎乗の8番人気の伏兵テイエムプリキュア(父パラダイスクリーク、母フェリアード、母父ステートリードン)が直線でしぶとく伸びて優勝。デビューから3連勝で2歳女王の座を射止めた。2着に9番人気のシークレットコードが入り、馬単は4万4990円の高配当となった。なお、1番人気のアルーリングボイスは14着に敗れた。