重賞ウィナーレポート

2006年03月26日 高松宮記念 G1

2006年03月26日 中京競馬場 晴 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:オレハマッテルゼ

プロフィール

生年月日
2000年01月16日 06歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:26戦8勝
総収得賞金
384,574,000円
サンデーサイレンス(USA)
母 (母父)
カーリーエンジェル  by  ジヤツジアンジエルーチ(USA)
馬主
小田切 有一
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
音無 秀孝
騎手
柴田 善臣
『オレハマッテルゼ』という馬名を地でいったわけではないだろうが、誰もが待っていた重賞勝利は、いきなりのGI制覇となった。

「牧場で育成していた頃は、血統にそぐわず体質が弱かったことが思い出されます」と感慨深げに話してくれたのは、ノーザンファーム事務局の中尾義信さんである。全姉は重賞を2勝したエガオヲミセテで、祖母はGIオークスに優勝し、最優秀古牝馬にも輝いたダイナカール。近親にはエアグルーヴ、アドマイヤグルーヴ、フラムドパシオンとクラシックに属した活躍馬の名前も多く見られる。当然のようにオレハマッテルゼにも産まれながらにクラシックでの活躍が期待されたが、デビューは3歳の5月まで遅れた。

「グリーンウッド・トレーニングに移動したのも3歳の1月になりました。その後の活躍にも現れているように、競走馬として晩成の成長を遂げたこともありますが、育成スタッフ、そして厩舎スタッフ共にしっかりと育ててくれたことが、GI制覇という結果に繋がったのだと思います」と話す中尾さん。管理をする音無調教師もこれが始めてのGI勝利であり、誰もが待った分だけ喜びも大きかったに違いない。

今回のレースの上位人気にも現れているように、混迷を深めていた短距離界だが、この勝利でオレハマッテルゼが一歩抜け出した感もある。「レースの度に強くなっていると言う印象も受けます。年齢は6歳になりましたが、これから大成してくれると期待しています」(中尾さん)

これまでの実績からすれば、スプリントで初重賞勝利となるGI制覇をしたことが快挙であり、むしろ得意としているのはこれまで4勝をあげているマイル。今後は安田記念に向けて調整されるとのことだが、そこで待っているのは、2度目のGIタイトルとなりそうだ。