重賞ウィナーレポート

2006年06月03日 ユニコーンS G3

2006年06月03日 東京競馬場 曇 良 ダ 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ナイキアースワーク

プロフィール

生年月日
2003年03月28日 03歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:7戦3勝
総収得賞金
80,688,000円
ブライアンズタイム(USA)
母 (母父)
マジカルウーマン  by  パラダイスクリーク(USA)
馬主
小野 誠治
生産者
千代田牧場 (静内)
調教師
大久保 龍志
騎手
横山 典弘
  • 母マジカルウーマン
    母マジカルウーマン
  • 半妹の当歳(父ネオユニバース)
    半妹の当歳(父ネオユニバース)
  • 千代田牧場のサイン
    千代田牧場のサイン
  • 調教コース
    調教コース
  • ウッドチップ坂路
    ウッドチップ坂路
 名門の千代田牧場は、中央では約2年ぶりの生産馬による重賞制覇だった。
 毎年、生産牧場ランキングでトップクラスに位置する同牧場は、イチフジイサミ(天皇賞・春)、ビクトリアクラウン(エリザベス女王杯)、ニッポーテイオー(天皇賞・秋)、スマイルトゥモロー(オークス)など輩出する活躍馬には枚挙に暇が無い。

 静内町田原にある同牧場は、繁殖牝馬約90頭を繋養し、生産から馴致、育成調教まで行なっているが、調教用ダートコース、ウッドチップ坂路などを有し、機能的に配置された場内は良く管理され整然としている。スタッフは50名で、ここを取り仕切る飯田正剛社長は、歯切れ良くスタッフに指示を出しながら忙しく場内を回っている様子だ。

 写真撮影に立ち会って頂いた飯田社長の代わりに女性スタッフの岸川さんが質問に答えてくれた。このレースを、後方から直線の残り200mで抜け出て4馬身差の快勝をした本馬に「中央の重賞は少しブランクがあったのでホッとしています。牧場の大事な血統後継馬の仔で、期待していた馬ですし、出世レースと言われるこのレースで強い勝ち方をしてくれたのがとても嬉しいですね。私がこの牧場に来て、出産から知っている仔なので、いっそう嬉しいですよ。血統も良いですし、これからの活躍を期待しています。」と笑顔を見せる。

 本馬の母はマジカルウーマン(母の父パラダイスクリーク)。近親には前述のビクトリアクラウン(父ファバージ)、ニッポーテイオー(父リイフォー)などの名が見うけられる。母は祖母ブレイブウーマンの唯一の牝馬産駒だけに、第2仔の本馬の活躍は貴重だ。
兄弟では、2歳の全弟が今年のデビューに向け調教中、1歳の半妹(父アドマイヤベガ)は同牧場で中間育成中、今年は3月30日にネオユニバースの初産駒となる当歳が誕生。今回はマンハッタンカフェを配合したそうだ。何れも牧場の評判も良いそうで今後の活躍が期待される。

 春のクラシック戦線での日高産駒の活躍の中で、いよいよ実力のある名門牧場からの重賞制覇の名乗りで、これからの重賞戦線の期待もまた膨らみました。