重賞ウィナーレポート

2007年12月22日 R-NIKKEI杯2歳S Jpn3

2007年12月22日 阪神競馬場 雨 重 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:サブジェクト

プロフィール

生年月日
2005年02月17日 02歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:5戦2勝
総収得賞金
56,653,000円
フジキセキ
母 (母父)
アランセラ(USA)  by  Dixieland Band(USA)
馬主
(有) ノースヒルズマネジメント
生産者
ノースヒルズマネジメント (新冠)
調教師
池江 泰郎
騎手
O.ペリエ
  • 母アランセラ
    母アランセラ
  • 同

  • 半弟の当歳(父ダンスインザダーク)
    半弟の当歳(父ダンスインザダーク)
  • 半弟と同じ厩舎にいるヘヴンリーロマンスの初産駒(父キングカメハメハ)
    半弟と同じ厩舎にいるヘヴンリーロマンスの初産駒(父キングカメハメハ)
 ノースヒルズマネジメント(新冠町美宇)では、先月のファンタジーSのオディールの殊勲に続く重賞制覇となった。
 グループ所有馬では、今回の重賞制覇がこれまでの通算で50勝目ということで同牧場の福田獣医師の表情は明るい。
 「本馬も早くから期待されていた仔です。新馬戦で強い勝ち方をしましたが、札幌2歳S(2着)では悔しい思いをしました。朝日杯フューチュリティSは不本意なレースをしていたので、今年最後のレースで力を出し切って勝ち、能力のあるところを証明してくれたので嬉しいですね。オディールとともに2歳馬で、来年のクラシック戦線へ向けて大きな楽しみが出来ました。素晴らしいクリスマスプレゼントになりましたよ。」と喜ぶ。
 福田獣医師は、当初、本馬はマイル路線向きと思っていたそうだが、2000mの距離で実力を発揮しクラシックディスタンスへの対応が出来た事にも満足そうだ。

 本馬の母アランセラ(母の父 Dixieland Band)は、前田幸治オーナーと池江泰郎調教師がサラトガのイヤリングセール(1歳馬セール)で、繁殖馬として将来を見据えて購入した期待馬。現役時代には4勝(TVh杯など)してスピードのあるところを見せている。
 同牧場では、ファレノプシス(桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯など、同牧場産)と同期だという。
 本馬は、3番仔となり半兄には3歳現役のサイキックダイブ(父コマンダーインチーフ)などがいる。また、1歳の半弟(父サクラバクシンオー)は、現在、鳥取の大山ヒルズで元気に育成中、当歳の半弟(父ダンスインザダーク)は、本場近くの分場で昼夜放牧中だった。今年はゼンノロブロイを受胎している。

 オーナーブリーダーとして活躍する同牧場だが、昭和59年にマエコウファームとして創業。本場には繁殖部門と育成施設を持ち、鳥取の大山ヒルズは、本格的なトレーニング場となっている。
 本馬も、本場で産まれブレーキング(初期馴致)後、大山ヒルズで鍛え上げられたという。
 来年のクラシック戦線に向け、本馬とオディールの2頭の有力馬が出て、先輩のファレノプシス、ノーリーズン(皐月賞)の後を追うことになった。
 福田獣医師は「順調に春のレースを迎えて欲しい。」と早くも来春が待ち遠しそうだった。