2007年09月29日 札幌2歳S Jpn3
優勝馬:オリエンタルロック
プロフィール
- 生年月日
- 2005年04月28日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:4戦2勝
- 総収得賞金
- 39,818,000円
- 母 (母父)
- エンジェルインザモーニング(USA) by Mt. Livermore(USA)
- 馬主
- 棚網 るみ子
- 生産者
- 上村 清志 (三石)
- 調教師
- 田所 秀孝
- 騎手
- 武 豊
生産馬の重賞初制覇に、上村清志牧場は笑顔に包まれている。
新ひだか町三石美野和にある同牧場は、昭和45年に父市太郎さんが軽種馬牧場として創業。清志さんが引き継いで30年ほどの歳月を経ているが、現在は、繁殖牝馬7頭を飼養し、清志、久恵さん夫妻と両親の市太郎、梅子さんの手伝いで営なまれる家族経営の牧場だ。
上村さんは、記念となったレースに近所の生産仲間4人と札幌競馬場に応援に行き、棚網オーナーと合流して観戦したそうだ。
レースで本馬は、武豊騎手を鞍上に、やや縦長になった集団の最後方につけて3~4角で大外を進出、最後の直線で抜け出て同レース最速の上がり3F36’9秒で快勝した。
「武騎手が乗ってくれて少し期待はありましたが、勝つとは思っていませんでした。直線抜け出てきた本馬を勝負服で確認してからは“差せ!差せ!”と叫び続けましたよ。ゴールした時は仲間と大騒ぎになりましたけれど、審議レースとなり内心では心配もしました。オーナーさんにとっても重賞初制覇だったので一緒に喜べたのが嬉しかったですね。表彰式では、沢山の方からお祝いの言葉をかけられて胸が一杯となり、頭の中も真っ白になりましたが本当に感激しました。」と上村さんの喜びに満ちた表情は崩れない。
本馬は、2005年のセレクトセールにおいて良値で現オーナーに落札されたものだが、特に近年は、同牧場の産駒の市場取引成績は良くマーケットブリーダーとしての評価は高い。今回の本馬の殊勲は然るべき結果でもあるが、その秘訣を伺うと「育てるのに手を掛けていますが、特別な事はありません。ただ、仲間と良血の繁殖牝馬の導入を考えて、今までにキーンランドの市場などで外国馬を4頭輸入しています。これには、親父さんから猛反対を受けていましたけれど、今回の重賞初制覇でようやく初めて褒められました。」と笑う。
本馬の母エンジェルインザモーニング(母の父Mt.Livermore 米国産)も10年前にキーンランドで血統を重視して購入した2頭目の輸入馬。
日本での6番仔となる本馬だが、サンデーサイレンスの血統を入れたいと種牡馬2年目のマンハッタンカフェを配合したもので、父親の産駒としても初めての重賞馬となった。
兄弟では、1歳半弟(父ネオユニヴァース)が中期育成中で来年シルクホースクラブの会員馬としてデビュー予定。今年は全弟の当歳が誕生して元気な姿を見せている。
取材中に、上村さんの3番目の女の子、小学生の菜摘ちゃんが帰宅。みんなで記念写真を撮ろうと、お爺ちゃん、お婆ちゃんにも参加してもらい厩舎前での撮影となったが、施設や放牧地はしっかりと管理され堅実に牧場を営む様子が伺われる。
母親と離乳した当歳に、お婆ちゃんと菜摘ちゃんが案内してくれたが、動物が大好きな菜摘ちゃんはお父さんに‘家を継ぎたい’と、既にお願いしているという。
今回の重賞初制覇は上村一家を明るく包み込んだが、上村さんは「まだまだ、これからですからね。とにかく無事に走り続けてもらいたいです。その内に、また良い夢を見させてくれるでしょう。」と本馬にエールを送る。
新ひだか町三石美野和にある同牧場は、昭和45年に父市太郎さんが軽種馬牧場として創業。清志さんが引き継いで30年ほどの歳月を経ているが、現在は、繁殖牝馬7頭を飼養し、清志、久恵さん夫妻と両親の市太郎、梅子さんの手伝いで営なまれる家族経営の牧場だ。
上村さんは、記念となったレースに近所の生産仲間4人と札幌競馬場に応援に行き、棚網オーナーと合流して観戦したそうだ。
レースで本馬は、武豊騎手を鞍上に、やや縦長になった集団の最後方につけて3~4角で大外を進出、最後の直線で抜け出て同レース最速の上がり3F36’9秒で快勝した。
「武騎手が乗ってくれて少し期待はありましたが、勝つとは思っていませんでした。直線抜け出てきた本馬を勝負服で確認してからは“差せ!差せ!”と叫び続けましたよ。ゴールした時は仲間と大騒ぎになりましたけれど、審議レースとなり内心では心配もしました。オーナーさんにとっても重賞初制覇だったので一緒に喜べたのが嬉しかったですね。表彰式では、沢山の方からお祝いの言葉をかけられて胸が一杯となり、頭の中も真っ白になりましたが本当に感激しました。」と上村さんの喜びに満ちた表情は崩れない。
本馬は、2005年のセレクトセールにおいて良値で現オーナーに落札されたものだが、特に近年は、同牧場の産駒の市場取引成績は良くマーケットブリーダーとしての評価は高い。今回の本馬の殊勲は然るべき結果でもあるが、その秘訣を伺うと「育てるのに手を掛けていますが、特別な事はありません。ただ、仲間と良血の繁殖牝馬の導入を考えて、今までにキーンランドの市場などで外国馬を4頭輸入しています。これには、親父さんから猛反対を受けていましたけれど、今回の重賞初制覇でようやく初めて褒められました。」と笑う。
本馬の母エンジェルインザモーニング(母の父Mt.Livermore 米国産)も10年前にキーンランドで血統を重視して購入した2頭目の輸入馬。
日本での6番仔となる本馬だが、サンデーサイレンスの血統を入れたいと種牡馬2年目のマンハッタンカフェを配合したもので、父親の産駒としても初めての重賞馬となった。
兄弟では、1歳半弟(父ネオユニヴァース)が中期育成中で来年シルクホースクラブの会員馬としてデビュー予定。今年は全弟の当歳が誕生して元気な姿を見せている。
取材中に、上村さんの3番目の女の子、小学生の菜摘ちゃんが帰宅。みんなで記念写真を撮ろうと、お爺ちゃん、お婆ちゃんにも参加してもらい厩舎前での撮影となったが、施設や放牧地はしっかりと管理され堅実に牧場を営む様子が伺われる。
母親と離乳した当歳に、お婆ちゃんと菜摘ちゃんが案内してくれたが、動物が大好きな菜摘ちゃんはお父さんに‘家を継ぎたい’と、既にお願いしているという。
今回の重賞初制覇は上村一家を明るく包み込んだが、上村さんは「まだまだ、これからですからね。とにかく無事に走り続けてもらいたいです。その内に、また良い夢を見させてくれるでしょう。」と本馬にエールを送る。