2008年11月08日 武蔵野S G3
優勝馬:キクノサリーレ
プロフィール
- 生年月日
- 2005年03月19日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:12戦5勝
- 総収得賞金
- 99,214,000円
- 母 (母父)
- ガイアローマン by ブレイヴエストローマン(USA)
- 馬主
- 菊池 五郎
- 生産者
- フクダファーム (三石)
- 調教師
- 吉田 直弘
- 騎手
- 後藤 浩輝
キクノサリーレの生産牧場フクダファーム(三石清瀬)は、今年4月のアンタレスSで生産馬ワンダースピードが優勝。牧場としてはユーワフォルテ(新潟大賞典)以来18年ぶりに2度目の重賞を制覇したところだった。
現在、父親の清さんと手伝いの方2名と共に牧場を切盛りしているが福田真一さんだが、レースの日は、遅くなった当歳馬の離乳を終えたばかりで目を離されずにいた。自宅でのレース観戦となった福田さんは本馬の快挙に驚きを隠せない。
「四連勝なんてあまり有り得ないことだし、今回はメンバーの揃った重賞レースだったから勝つなんて思ってもみなかったよ。村上さん(三石の同じ生産仲間)ところのユビキタスが絶対に勝つと思っていたしね。キクノサリーレも調子が良さそうなので掲示板(5着まで)ぐらいは、と期待はしていたけど勝ってビックリした。いつかお鉢(重賞優勝)が回ってこないかと長年待っていたのが、ワンダースピードが勝って直ぐに今回の優勝だからね。こんな山奥の小さな牧場で、たまたま運が向いたのか、交通事故にでも出会ったような気持ちだ。お祝いに来てくれた仲間たちからも冷やかされたよ。まあ、昔からお世話になっている馬主さん(菊池五郎氏)に少しでも恩返しが出来たので良かった。」と福田さん。
快活でサバサバとした福田さんの笑顔は絶えないが、父親の清さんへの感謝は忘れない。
本馬の母ガイアローマンは、菊池氏に競走馬購入の相談を受けた清さんが同行して選ばれた馬だった。母は地方で15勝と活躍して菊池氏に貢献した後に同牧場へ繁殖馬として預けられた。
「親父と菊池さんとは長い付き合いで、その付き合いからキクノサリーレが誕生した。自分はそれを引継いだだけ、親父のほうが喜んでいると思うよ。」と、父親の喜びを一番に理解する福田さんだ。
残念な事に母ガイアローマンは、昨年の春、タップダンスシチーの初仔となる牡馬を出産した後に病を患い亡くなっている。本馬の兄弟は、この1歳馬と半姉のキクノディアナ(4歳 父アドマイヤベガ)の3頭となるが、キクノディアナは中央デビュー後地方に移り8勝を上げて中央復帰を目ざしている。将来は、この姉が牧場に戻って血統を継いでいく予定だそうだが、重賞馬を出した母は、ブレイヴェストローマンの直仔で希少な存在でもあったので悔やまれる。
山間の夕刻は日が落ちるのが早い。
離乳したばかりの当歳を厩舎に入れる福田さんと共に放牧地に出た。離乳して4日目という当歳はまだ不安な表情を見せている。放牧中の8頭の当歳は頭部のモクシ(頭絡)をつけていない。
一頭一頭、順番にモクシを着けながら厩舎に連れて行く福田さんは「手間は掛かるけれど、こうしていると人間のいうことを聞いてくれるようになる。将来、育成場に移った時に迷惑を掛けたくないからね。」と清々しい。
重賞馬を続けて2頭出しながらも「特別なことは何もしていないよ」と笑っていた福田さんだが、馬の管理には充分な気遣いが成されている。
もしかしたら、キクノサリーレとワンダースピードの生産馬2頭が大一番ジャパンカップダートに揃って出走する可能性もある。
「難しいだろうけど、2頭揃って出られたら夢のような話になるね」と福田さんの夢も膨らむ。
現在、父親の清さんと手伝いの方2名と共に牧場を切盛りしているが福田真一さんだが、レースの日は、遅くなった当歳馬の離乳を終えたばかりで目を離されずにいた。自宅でのレース観戦となった福田さんは本馬の快挙に驚きを隠せない。
「四連勝なんてあまり有り得ないことだし、今回はメンバーの揃った重賞レースだったから勝つなんて思ってもみなかったよ。村上さん(三石の同じ生産仲間)ところのユビキタスが絶対に勝つと思っていたしね。キクノサリーレも調子が良さそうなので掲示板(5着まで)ぐらいは、と期待はしていたけど勝ってビックリした。いつかお鉢(重賞優勝)が回ってこないかと長年待っていたのが、ワンダースピードが勝って直ぐに今回の優勝だからね。こんな山奥の小さな牧場で、たまたま運が向いたのか、交通事故にでも出会ったような気持ちだ。お祝いに来てくれた仲間たちからも冷やかされたよ。まあ、昔からお世話になっている馬主さん(菊池五郎氏)に少しでも恩返しが出来たので良かった。」と福田さん。
快活でサバサバとした福田さんの笑顔は絶えないが、父親の清さんへの感謝は忘れない。
本馬の母ガイアローマンは、菊池氏に競走馬購入の相談を受けた清さんが同行して選ばれた馬だった。母は地方で15勝と活躍して菊池氏に貢献した後に同牧場へ繁殖馬として預けられた。
「親父と菊池さんとは長い付き合いで、その付き合いからキクノサリーレが誕生した。自分はそれを引継いだだけ、親父のほうが喜んでいると思うよ。」と、父親の喜びを一番に理解する福田さんだ。
残念な事に母ガイアローマンは、昨年の春、タップダンスシチーの初仔となる牡馬を出産した後に病を患い亡くなっている。本馬の兄弟は、この1歳馬と半姉のキクノディアナ(4歳 父アドマイヤベガ)の3頭となるが、キクノディアナは中央デビュー後地方に移り8勝を上げて中央復帰を目ざしている。将来は、この姉が牧場に戻って血統を継いでいく予定だそうだが、重賞馬を出した母は、ブレイヴェストローマンの直仔で希少な存在でもあったので悔やまれる。
山間の夕刻は日が落ちるのが早い。
離乳したばかりの当歳を厩舎に入れる福田さんと共に放牧地に出た。離乳して4日目という当歳はまだ不安な表情を見せている。放牧中の8頭の当歳は頭部のモクシ(頭絡)をつけていない。
一頭一頭、順番にモクシを着けながら厩舎に連れて行く福田さんは「手間は掛かるけれど、こうしていると人間のいうことを聞いてくれるようになる。将来、育成場に移った時に迷惑を掛けたくないからね。」と清々しい。
重賞馬を続けて2頭出しながらも「特別なことは何もしていないよ」と笑っていた福田さんだが、馬の管理には充分な気遣いが成されている。
もしかしたら、キクノサリーレとワンダースピードの生産馬2頭が大一番ジャパンカップダートに揃って出走する可能性もある。
「難しいだろうけど、2頭揃って出られたら夢のような話になるね」と福田さんの夢も膨らむ。