重賞ウィナーレポート

2005年10月22日 富士S G3

2005年10月22日 東京競馬場 曇 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ウインラディウス

プロフィール

生年月日
1998年03月07日 07歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:29戦9勝
総収得賞金
323,585,000円
サンデーサイレンス(USA)
母 (母父)
ジョウノマチエール  by  マルゼンスキー
馬主
(株) ウイン
生産者
三城牧場 (門別)
調教師
藤沢 和雄
騎手
田中 勝春
  • 母ジョウノマチエール
    母ジョウノマチエール
  • 半妹の当歳(父シンボリクリスエス)
    半妹の当歳(父シンボリクリスエス)
  • 馴致訓練中の村上場長
    馴致訓練中の村上場長
本馬のふるさとは門別町緑町の三城牧場。昨年の東京新聞杯、京王杯SC(レコード)以来、約1年半振りの重賞制覇となり、若いスタッフの笑顔が明るい。
同牧場は、生産・育成・調教と一環した競走馬づくりをしている。現在、繁殖牝馬は13頭だが、10名の若いスタッフは、担当馬ごとにすべての作業をこなしているそうで、牧場を任される村上場長の苦労も大きい。取材の日も午前中に乗り役となって調教トレーニング、昼からは馴致訓練という忙しい合間にお話をお伺いした。

レース発走時間には、スタッフ全員が手を休め、休憩室に集まって応援したそうだが、最後の直線を抜け出た時には声も上がり、ゴールでは拍手をして喜びを分かち合ったそうだ。村上場長は「2着馬(タニノマティーニ)がしぶとかったので、心配も有りましたが、抜け出たときに勝ったと思いました。メンバーにも恵まれたかな。」とは言うものの、ダービー出走馬(マイネルレコルト、ダンスインザモア、コスモサンビーム)や重賞馬が揃ったレースだ。

ゴール直後には、牧場の小川社長と藤沢和雄調教師から祝いの電話があったそうだが「社長は喜んでいましたよ。調教師も本馬が勝ってくれたことが嬉しそうでした。喉が悪いので、休養を挟んだり、使うのに苦労されていましたから思い入れもあったのでしょうね。感謝しています。」と陣営の苦労を思いやる。

本馬の母はジョウノマチエール(母の父マルゼンスキー)だが、大変うるさい馬で今までの8頭の産駒も同じ性格だという。本馬は第2仔になるが、全妹の6歳ジョウノビーナスは中央で5勝をあげ、今年から繁殖馬として帰場しシンボリクリスエスを受胎。全妹の4歳ウィンゼフィールは中央1勝をあげて現役で活躍中だが、期待された全弟3歳のスパイダーマンはデビュー戦で怪我をして、惜しくも予後不良となった。昨年の取材時に撮影させて頂いた2歳の全妹(サンデーサイレンスのラストクロップ)も牝馬ながら期待の大型馬、同牧場で調教トレーニング中だが、村上場長は「乗り味も良く、本馬と違った良さがあり楽しみです。」という。2歳に半妹(父タイキシャトル)がいて、今年は、新種牡馬シンボリクリスエスの初産駒となる半妹が誕生した。「とても良い馬ですよ。」(村上場長)と期待も高い。

三城牧場では、生産から調教まですべてを行うため、スタッフは休める期間が無い。村上場長は「大変ですけれど、競走馬は手を掛けて育て、馬との信頼関係が出来てこそ完成するものです。」と語る。明るく、真剣な表情の若いスタッフの方たちを見ていると同牧場の情熱を感じる。東京のマイル重賞第8回富士S(GIII)は、3番人気ウインラディウス(牡7歳、父サンデーサイレンス)が直線半ばから力強く抜け出して優勝。昨年5月の京王杯SC(GII)以来となる重賞3勝目を飾った。2着にはしぶとく粘った11番人気タニノマティーニが入線、1番人気キネティクスは大外から良く伸びるも3着に終わった。