2010年03月20日 フラワーC G3
優勝馬:オウケンサクラ
プロフィール
- 生年月日
- 2007年03月31日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:6戦3勝
- 総収得賞金
- 154,790,000円
- 馬主
- 福井 明
- 生産者
- 高瀬牧場 (新冠)
- 調教師
- 音無 秀孝
- 騎手
- 後藤 浩輝
中山競馬場で行われたフラワーカップ(G3) はオウケンサクラが先団から抜け出して快勝。中1週のローテーション、初の遠征競馬をものともせず、強い勝ちっぷりでクラシックへ夢をつなげた。
生産は新冠町の高瀬牧場。創業は昭和25年で、南関東の名牝で知られるロジータのふるさとだ。他にもカネツフルーヴ、レギュラーメンバー、イブキガバメントなど重賞勝ち馬を多く生産している。現在、繁殖牝馬は10頭で、ご家族で牧場を経営している。
同牧場の高瀬良樹さんはレースを振り返って、「今回は何とか賞金を加算できたらいいなと思って応援していました。先頭に立ってからは“サクラ、サクラ!”と声が出ましたね。よく頑張ってくれました。」と、奮闘をねぎらった。本馬は福井明オーナーが桜花賞への思いを込めて「オウケンサクラ」と命名したそうで、“執念が実りましたね”と、高瀬さんはオーナーとのエピソードを紹介してくれた。
牧場にいた頃の本馬については、「特に手のかからない馬で、順調に育ちました。」と、当時を思い出す。母にとって6番目の仔となる本馬はすくすくと育った。
母系は同牧場が大事にしている優秀なファミリー。本馬の母の母は1990年の函館3歳ステークス(G3) 、1991年のシンザン記念(G3) の勝ち馬ミルフォードスルーで、母は1998年のマーメイドステークス(G3) 、朝日チャレンジカップ(G3) を制したランフォザドリームという良血だ。ランフォザドリームの初仔フィーユドゥレーヴは2003年の函館2歳ステークス(G3) を制しており、牝系3代続けて重賞を制す、という離れ業を果たしている。
母のランフォザドリームについては、「大人しくて、控えめな性格ですね。」と、高瀬さん。現在はアグネスタキオンの仔を受胎している。4月下旬に出産予定で、放牧地へ会いに行くとすっかりお腹が膨らんでいた。本馬の半弟には父ファンタスティックライトの2歳馬がデビューへ向けて育成中だ。
牝馬クラシックの前哨戦を見事に勝利し、晴れ舞台へ道は拓けた。高瀬さんに“G1に出走となれば、競馬場に応援に行きますか?”と伺うと、「出産時期だし、家族経営でなかなか牧場を空けられないですが、都合がつけば競馬場まで応援に行きたいです。小さな牧場にとってクラシック出走は夢みたいな話ですから。」とのお答えが返ってきた。めぐって来た大きなチャンスに育ての親として応援の気持ちは膨らむ。一方で、「重賞勝ち馬が3代続いている血統だし、先々は繁殖牝馬として無事に牧場へ帰ってきて欲しいです。」と、高瀬さんは将来への望みも重ねた。
牧場が誇る牝系は時代を越え、また1つ勲章を加えた。新たな血を取り入れながら、今後もよりいっそうの繁栄を遂げていくことだろう。
生産は新冠町の高瀬牧場。創業は昭和25年で、南関東の名牝で知られるロジータのふるさとだ。他にもカネツフルーヴ、レギュラーメンバー、イブキガバメントなど重賞勝ち馬を多く生産している。現在、繁殖牝馬は10頭で、ご家族で牧場を経営している。
同牧場の高瀬良樹さんはレースを振り返って、「今回は何とか賞金を加算できたらいいなと思って応援していました。先頭に立ってからは“サクラ、サクラ!”と声が出ましたね。よく頑張ってくれました。」と、奮闘をねぎらった。本馬は福井明オーナーが桜花賞への思いを込めて「オウケンサクラ」と命名したそうで、“執念が実りましたね”と、高瀬さんはオーナーとのエピソードを紹介してくれた。
牧場にいた頃の本馬については、「特に手のかからない馬で、順調に育ちました。」と、当時を思い出す。母にとって6番目の仔となる本馬はすくすくと育った。
母系は同牧場が大事にしている優秀なファミリー。本馬の母の母は1990年の函館3歳ステークス(G3) 、1991年のシンザン記念(G3) の勝ち馬ミルフォードスルーで、母は1998年のマーメイドステークス(G3) 、朝日チャレンジカップ(G3) を制したランフォザドリームという良血だ。ランフォザドリームの初仔フィーユドゥレーヴは2003年の函館2歳ステークス(G3) を制しており、牝系3代続けて重賞を制す、という離れ業を果たしている。
母のランフォザドリームについては、「大人しくて、控えめな性格ですね。」と、高瀬さん。現在はアグネスタキオンの仔を受胎している。4月下旬に出産予定で、放牧地へ会いに行くとすっかりお腹が膨らんでいた。本馬の半弟には父ファンタスティックライトの2歳馬がデビューへ向けて育成中だ。
牝馬クラシックの前哨戦を見事に勝利し、晴れ舞台へ道は拓けた。高瀬さんに“G1に出走となれば、競馬場に応援に行きますか?”と伺うと、「出産時期だし、家族経営でなかなか牧場を空けられないですが、都合がつけば競馬場まで応援に行きたいです。小さな牧場にとってクラシック出走は夢みたいな話ですから。」とのお答えが返ってきた。めぐって来た大きなチャンスに育ての親として応援の気持ちは膨らむ。一方で、「重賞勝ち馬が3代続いている血統だし、先々は繁殖牝馬として無事に牧場へ帰ってきて欲しいです。」と、高瀬さんは将来への望みも重ねた。
牧場が誇る牝系は時代を越え、また1つ勲章を加えた。新たな血を取り入れながら、今後もよりいっそうの繁栄を遂げていくことだろう。