2005年09月18日 セントライト記念 G2
優勝馬:キングストレイル
プロフィール
- 生年月日
- 2002年02月17日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:5戦2勝
- 総収得賞金
- 276,977,000円
- 母 (母父)
- サンタフェトレイル by ノーザンテースト(CAN)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (早来)
- 調教師
- 藤沢 和雄
- 騎手
- 北村 宏司
【取材先:キングストレイル号の生産者・ノーザンファーム(事務局)】
―――― 最後見事に差し切っての重賞初勝利おめでとうございます。10カ月の休み明けでしたが、レースはどういった気持ちでご覧になられましたか?
(スタッフ) ありがとうございます。トレセンに移動する前の調教がスムーズでしたし、移動後も順調と聞いておりましたので、休み明けとは言え、それが上手くレースに繋がらないかなという気持ちで観ていました。
―――― 休養中はノーザンファームで順調に過ごされたようですね?
(スタッフ) そうですね。3月中旬に骨折と診断され、5月の下旬から騎乗調教を再開し、立て直し図りましたが、手術後の経過も良好でしたので、順調に調教を進めることが出来ました。この間、馬の成長もあったようで、気力・体力ともに、良い方向に伸びてくれた結果だと思います。
―――― デビュー当時から非常に高い評価を受けていましたね。しかし新馬戦を勝った後は人気に応えられず、勝ち切れないレースが続きました。そして骨折・・・悔しい思いをした春の分もこれからの活躍を期待したいですね?
(スタッフ) はい、春先は勝ち切れないレースがありましたが、未完成な馬の結果と受け止めています。もともとSS(サンデーサイレンス)産駒という事で、高い評価を受けてはおりましたが、骨折をきっかけに「もう一度1からやり直しだな・・・」という、良い意味での踏ん切りが付けられたのも事実ですね。管理されている藤沢調教師も「無理をさせずじっくりと」といった面持ちだったようなので、これからに期待をしたいです。
―――― いま「高い評価のSS産駒」という言葉も出ましたが、やはり牧場でも当歳時から、かなりの評価を受けていたのですか?
(スタッフ) ええ、評価は非常に良かったですよ。筋肉質というよりは「コロン」とした体型で、あまりメリハリのあるタイプとは言えませんでしたが、SS産駒らしい「柔軟性」というのは、どの人の目から見ても明らかでしたので、「どういったタイプのSS産駒になるのかな」という新たな意味での期待感はありましたね。
―――― 育成に入ってからもその評価は変わりなかったですか?
(スタッフ) 馴致からずっと携わってきた人間もかなりの感触を得ていたようですし、変わらず評価は良かったですよ。
―――― 同牧場から多数の活躍馬を輩出している、この黄金世代にあっても高評価を受けていた1頭だったのですね。
(スタッフ) 我々の牧場を代表する馬が2冠のかかったダービーを制しましたが、これらの馬と同じ組で調教をし、その中でも目立っていた存在でしたからね。
―――― 続いて母サンタフェトレイルについてもお聞かせ下さい。母自身は中央で5勝。血統的にも堅実に活躍馬を多数輩出するファミリーですし、初年度からサンデーサイレンスを2年連続で配合してるのを見ても、入場当時から期待の高さが伺えますね?
(スタッフ) ノーザンテーストの肌で堅実な成績を収めた馬でもありますし、期待をしていました。近親には個性的な馬が多いので、どういった産駒が生まれるのかと、興味がありましたね。
―――― 今年はシンボリクリスエスの産駒が生まれていると思いますが・・・
(スタッフ) ええ、2月21日に牡馬を産んでいます。この馬も本当にいい馬ですよ。シンボリクリスエス産駒は骨格のしっかりとした見栄えのする馬が多いのですが、そういった意味でも非常に点数の高い馬であると言えると思います。
―――― さてこのレースを勝った事で次走以降の選択肢が大きく広がったのではと思いますが・・・
(スタッフ) 休み明けに中山2,200mのレースを使ったという点にポイントがあると思いますが、幸いにも体調がいい状態でレースに挑む事が出来ました。現時点でのパフォーマンスを見れば、菊花賞という長距離よりも、天皇賞のような、中距離の方が合っているように思いますが。
―――― 今週も神戸新聞杯にディープインパクトをはじめ、4頭の生産馬が登場しますね。牧場としてもこれを機に、秋の大レースに向けて更に勢いを付けてゆきたいところですね。
(スタッフ) はい、春先の活躍馬がこのように順調に秋を迎えられ、4頭も出走出来る事を嬉しく思います。そして、それらを代表するかのようにキングストレル号が勝ってくれた事が、これからの弾みになってくれるといいですね。
―――― ありがとうございました。この秋も生産馬の益々のご活躍を祈っております。菊花賞トライアル・セントライト記念(GII)は、北村宏司騎乗のキングストレイル(牡3歳、父サンデーサイレンス)が重賞初制覇を果たした。昨年11月の京成杯2歳S・2着以来、骨折明け10カ月ぶりという久々の不利を克服。折り合い面の課題もクリアし、価値ある勝利となった。なお、2着フサイチアウステル、3着ピサノパテックが菊花賞の優先出走権を獲得した。
―――― 最後見事に差し切っての重賞初勝利おめでとうございます。10カ月の休み明けでしたが、レースはどういった気持ちでご覧になられましたか?
(スタッフ) ありがとうございます。トレセンに移動する前の調教がスムーズでしたし、移動後も順調と聞いておりましたので、休み明けとは言え、それが上手くレースに繋がらないかなという気持ちで観ていました。
―――― 休養中はノーザンファームで順調に過ごされたようですね?
(スタッフ) そうですね。3月中旬に骨折と診断され、5月の下旬から騎乗調教を再開し、立て直し図りましたが、手術後の経過も良好でしたので、順調に調教を進めることが出来ました。この間、馬の成長もあったようで、気力・体力ともに、良い方向に伸びてくれた結果だと思います。
―――― デビュー当時から非常に高い評価を受けていましたね。しかし新馬戦を勝った後は人気に応えられず、勝ち切れないレースが続きました。そして骨折・・・悔しい思いをした春の分もこれからの活躍を期待したいですね?
(スタッフ) はい、春先は勝ち切れないレースがありましたが、未完成な馬の結果と受け止めています。もともとSS(サンデーサイレンス)産駒という事で、高い評価を受けてはおりましたが、骨折をきっかけに「もう一度1からやり直しだな・・・」という、良い意味での踏ん切りが付けられたのも事実ですね。管理されている藤沢調教師も「無理をさせずじっくりと」といった面持ちだったようなので、これからに期待をしたいです。
―――― いま「高い評価のSS産駒」という言葉も出ましたが、やはり牧場でも当歳時から、かなりの評価を受けていたのですか?
(スタッフ) ええ、評価は非常に良かったですよ。筋肉質というよりは「コロン」とした体型で、あまりメリハリのあるタイプとは言えませんでしたが、SS産駒らしい「柔軟性」というのは、どの人の目から見ても明らかでしたので、「どういったタイプのSS産駒になるのかな」という新たな意味での期待感はありましたね。
―――― 育成に入ってからもその評価は変わりなかったですか?
(スタッフ) 馴致からずっと携わってきた人間もかなりの感触を得ていたようですし、変わらず評価は良かったですよ。
―――― 同牧場から多数の活躍馬を輩出している、この黄金世代にあっても高評価を受けていた1頭だったのですね。
(スタッフ) 我々の牧場を代表する馬が2冠のかかったダービーを制しましたが、これらの馬と同じ組で調教をし、その中でも目立っていた存在でしたからね。
―――― 続いて母サンタフェトレイルについてもお聞かせ下さい。母自身は中央で5勝。血統的にも堅実に活躍馬を多数輩出するファミリーですし、初年度からサンデーサイレンスを2年連続で配合してるのを見ても、入場当時から期待の高さが伺えますね?
(スタッフ) ノーザンテーストの肌で堅実な成績を収めた馬でもありますし、期待をしていました。近親には個性的な馬が多いので、どういった産駒が生まれるのかと、興味がありましたね。
―――― 今年はシンボリクリスエスの産駒が生まれていると思いますが・・・
(スタッフ) ええ、2月21日に牡馬を産んでいます。この馬も本当にいい馬ですよ。シンボリクリスエス産駒は骨格のしっかりとした見栄えのする馬が多いのですが、そういった意味でも非常に点数の高い馬であると言えると思います。
―――― さてこのレースを勝った事で次走以降の選択肢が大きく広がったのではと思いますが・・・
(スタッフ) 休み明けに中山2,200mのレースを使ったという点にポイントがあると思いますが、幸いにも体調がいい状態でレースに挑む事が出来ました。現時点でのパフォーマンスを見れば、菊花賞という長距離よりも、天皇賞のような、中距離の方が合っているように思いますが。
―――― 今週も神戸新聞杯にディープインパクトをはじめ、4頭の生産馬が登場しますね。牧場としてもこれを機に、秋の大レースに向けて更に勢いを付けてゆきたいところですね。
(スタッフ) はい、春先の活躍馬がこのように順調に秋を迎えられ、4頭も出走出来る事を嬉しく思います。そして、それらを代表するかのようにキングストレル号が勝ってくれた事が、これからの弾みになってくれるといいですね。
―――― ありがとうございました。この秋も生産馬の益々のご活躍を祈っております。菊花賞トライアル・セントライト記念(GII)は、北村宏司騎乗のキングストレイル(牡3歳、父サンデーサイレンス)が重賞初制覇を果たした。昨年11月の京成杯2歳S・2着以来、骨折明け10カ月ぶりという久々の不利を克服。折り合い面の課題もクリアし、価値ある勝利となった。なお、2着フサイチアウステル、3着ピサノパテックが菊花賞の優先出走権を獲得した。