2005年11月06日 AR共和国杯 G2
優勝馬:サクラセンチュリー
プロフィール
- 生年月日
- 2000年04月03日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:21戦7勝
- 総収得賞金
- 296,491,000円
- 父
- サクラローレル
- 母 (母父)
- サクラヒラメキ by ノーザンテースト(CAN)
- 馬主
- (株) さくらコマース
- 生産者
- 谷岡牧場新和分場 (静内)
- 調教師
- 佐々木 晶三
- 騎手
- 佐藤 哲三
日高は、いよいよ冬の時期を迎え、取材のこの日は雪が舞い降り始めていた。
本馬のふるさと静内町田原の新和牧場(谷岡牧場新和分場より名称変更)に向かう道路沿いの牧場も、芝生は色あせてきており、放牧される馬は冬毛をまとい始めている。
本馬は、昨年の鳴尾記念と今年1月の日経新春杯連覇以降、出走レースでは、人気を集めながらも惜敗が続いていたので、同牧場の谷岡毅社長は胸を撫で下ろしている様子だ。
競馬場に応援に行ってきたという谷岡社長は「週末の天気が雨の予想でしたので、チャンスはあると思いました。レース前の本馬は少し細く見えましたが、落ち着いて雰囲気も良く、調教師(佐々木晶三)さんも調子が良いと言ってましたからね」と期待を持って観戦したと言う。
激しい競り合いを頭差抜き出たレース展開には「父の(サクラ)ローレルの血を引いて、元々、(末脚に)長い脚を使える仔です。3角から4角でスピードが乗ってきたので、勝てると思いましたが、楽には勝たせて貰えませんでしたね」とゴール前は力が入ったようだ。
本馬の母サクラヒラメキ(母の父ノーザンテースト、中央2勝)は、11仔の産駒を持つ仔出しの良い繁殖馬だったが、惜しくも、この春、本馬の全弟となる当歳を出産後に亡くなった。祖祖母が期待の持ち込み輸入馬から生まれたサクラジヨオー(祖祖母の父Alcide),祖母サクラハツユキ(祖母の父パーソロン)、と名種牡馬を配合してきた大事な後継馬だ。
残された全弟の当歳を見に繁殖厩舎に行くと、繁殖主任の高市さんが案内をしてくれた。高市さんは、母サクラヒラメキを生涯世話してきた方で、本馬の殊勲に母親の死を思い出していた様子だったが、「(サクラ)センチュリーを残してくれましたし、全妹のサクラヴァニータが後継馬として、今年、牧場に戻ってくれましたから」と大事な後継馬の引継ぎに意欲を燃やす。
取材中に、同牧場の隣にある道立静内農業高校の小野校長がお祝いに駆けつけて来た。国内で唯一、競走馬の生産・育成をカリキュラムに入れる高校。今年、デビュー戦でユメロマン、サクラホウジュ(道営)の生産馬が優勝し全国に話題をまいた高校だ。獣医でもある谷岡社長は、活動の相談を受け、手伝いをしており、ユメロマンの母、サクラトキメキの提供者でもある。
ユメロマン優勝時には、「お株を取られたよ」と、語りながらも喜んでいた同社長だが、本馬の復活重賞制覇に貫禄を見せ付けた格好。生徒たちも“重賞初制覇”という、新たな大きな目標を先輩から与えられた。本馬の活躍は、真剣に活動に取り組む生徒たちにも、大きな夢を膨らまさせている。 ゴール前3頭の激しい叩き合いを制して、3番人気サクラセンチュリー(牡5歳、父サクラローレル、母サクラヒラメキ)が鳴尾記念、日経新春杯に続く重賞3勝目を飾った。2着に伏兵マーブルチーフ、3着には2番人気コイントス、1番人気に支持された菊花賞馬デルタブルースは5着まで。
本馬のふるさと静内町田原の新和牧場(谷岡牧場新和分場より名称変更)に向かう道路沿いの牧場も、芝生は色あせてきており、放牧される馬は冬毛をまとい始めている。
本馬は、昨年の鳴尾記念と今年1月の日経新春杯連覇以降、出走レースでは、人気を集めながらも惜敗が続いていたので、同牧場の谷岡毅社長は胸を撫で下ろしている様子だ。
競馬場に応援に行ってきたという谷岡社長は「週末の天気が雨の予想でしたので、チャンスはあると思いました。レース前の本馬は少し細く見えましたが、落ち着いて雰囲気も良く、調教師(佐々木晶三)さんも調子が良いと言ってましたからね」と期待を持って観戦したと言う。
激しい競り合いを頭差抜き出たレース展開には「父の(サクラ)ローレルの血を引いて、元々、(末脚に)長い脚を使える仔です。3角から4角でスピードが乗ってきたので、勝てると思いましたが、楽には勝たせて貰えませんでしたね」とゴール前は力が入ったようだ。
本馬の母サクラヒラメキ(母の父ノーザンテースト、中央2勝)は、11仔の産駒を持つ仔出しの良い繁殖馬だったが、惜しくも、この春、本馬の全弟となる当歳を出産後に亡くなった。祖祖母が期待の持ち込み輸入馬から生まれたサクラジヨオー(祖祖母の父Alcide),祖母サクラハツユキ(祖母の父パーソロン)、と名種牡馬を配合してきた大事な後継馬だ。
残された全弟の当歳を見に繁殖厩舎に行くと、繁殖主任の高市さんが案内をしてくれた。高市さんは、母サクラヒラメキを生涯世話してきた方で、本馬の殊勲に母親の死を思い出していた様子だったが、「(サクラ)センチュリーを残してくれましたし、全妹のサクラヴァニータが後継馬として、今年、牧場に戻ってくれましたから」と大事な後継馬の引継ぎに意欲を燃やす。
取材中に、同牧場の隣にある道立静内農業高校の小野校長がお祝いに駆けつけて来た。国内で唯一、競走馬の生産・育成をカリキュラムに入れる高校。今年、デビュー戦でユメロマン、サクラホウジュ(道営)の生産馬が優勝し全国に話題をまいた高校だ。獣医でもある谷岡社長は、活動の相談を受け、手伝いをしており、ユメロマンの母、サクラトキメキの提供者でもある。
ユメロマン優勝時には、「お株を取られたよ」と、語りながらも喜んでいた同社長だが、本馬の復活重賞制覇に貫禄を見せ付けた格好。生徒たちも“重賞初制覇”という、新たな大きな目標を先輩から与えられた。本馬の活躍は、真剣に活動に取り組む生徒たちにも、大きな夢を膨らまさせている。 ゴール前3頭の激しい叩き合いを制して、3番人気サクラセンチュリー(牡5歳、父サクラローレル、母サクラヒラメキ)が鳴尾記念、日経新春杯に続く重賞3勝目を飾った。2着に伏兵マーブルチーフ、3着には2番人気コイントス、1番人気に支持された菊花賞馬デルタブルースは5着まで。