重賞ウィナーレポート

2009年12月19日 愛知杯 G3

2009年12月19日 中京競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:リトルアマポーラ

プロフィール

生年月日
2005年01月24日 04歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:14戦5勝
総収得賞金
232,982,000円
アグネスタキオン
母 (母父)
リトルハーモニー  by  コマンダーインチーフ(GB)
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
調教師
長浜 博之
騎手
中舘 英二
 昨年のエリザベス女王杯(G1)における、これまでの溜飲を下げるような勝利。まさかあれから1年以上もリトルアマポーラが勝ち鞍を残せないとは、あのレースを見た誰もが思わなかったはずだ。

 「トップハンデ(56.5㎏)を背負うことになりましたが、それでも何とかなると思いながらレースを見ていました」とは白老ファームの石垣節雄繁殖主任。石垣さんや関係者にはリトルアマポーラの力を証明するにはこの上ない舞台と感じた今年の愛知杯ではあるが、G1馬に対するファンの評価は4番人気という意外なものだった。

 「結果としてはこの馬の自力を証明できたと思います。レースぶりもこの馬らしかったですし、きっちり勝ってくれたなと感じていました」(石垣さん)実は前走のエリザベス女王杯(G1)の前にも石垣さんとお話をさせてもらう機会があったが、その時は好走を期待する言葉が聞かれていた。

 「正直、人気を下回る7着という結果になるとは思っていませんでした。競馬の難しさを感じていただけに、こうした強いレースで勝ってくれたことはこの上なく嬉しく思います」(石垣さん)

 母リトルハーモニーは今年の春に全兄弟となるアグネスタキオンの牡馬(リトルハーモニーの09)を誕生させている。またクラブの所属馬ということもあり、再来年の種付けシーズンまでには繁殖入りすることが決まっているリトルアマポーラであるが、愛知杯(G3)のレースを見る限り、このタイトルを優秀の美とすることは考えにくい。

 「引退までにもう一花咲かせて欲しいですね。来年は強い3歳世代との戦いとなりますが、その花がG1タイトルなら言うことありません」(石垣さん)

 ちなみにこの愛知杯(G3)はリトルアマポーラと同年齢の馬たちでワンツースリーフィニッシュ。来年は強い5歳牝馬世代の代表として、4歳世代や3歳世代に大人の女の強さを見せてもらおう。