2005年11月12日 京王杯2歳S G2
優勝馬:デンシャミチ
プロフィール
- 生年月日
- 2003年04月09日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:5戦2勝
- 総収得賞金
- 91,996,000円
- 馬主
- 小田切 有一
- 生産者
- タイヘイ牧場 (静内)
- 調教師
- 田中 章博
- 騎手
- 柴田 善臣
本馬のふるさとは静内町真歌のタイヘイ牧場。昨年の春には生産馬サニングデール(父ウォーニング:現在、日本軽種馬協会静内種馬場に繋養中)が高松宮記念を制しているが、久し振りの生産馬の殊勲に場長の荻野さんの表情も明るい。
荻野さんは「いやあ、重賞の味わいは、やっぱり良いですね。あの仔は競馬場に行ってからも、調教師(田中章博氏)さんが“走りそうな馬だ”と言ってくれていました。前走(芙蓉S)も2着に来ていますから、期待は持っていたのですが、レースは安心して見ていられなかったですね」と、最後の激しい競り合いとなったレースに、相当気を揉んだ様子だ。
本馬の母バーンダンス(母の父マルゼンスキー)は、三石産で中央未勝利だったが、同牧場が導入した繁殖牝馬。半弟の当歳(父メジロライアン)を出産後、本場の青森に移動、現在は、管内の牧場に預けているそうだ。本馬は第2仔になるが、生まれた時は「サクラバクシンオーの仔なのに、あの仔は小さい仔だった。とても可愛い仔だったのをハッキリ覚えていますよ。それと、大人しかったですね」と当時を振り返る。次走は、早速GI(朝日杯FS)の予定だそうだが、国内でスピード馬として実績を残す血統に荻野場長の期待も膨らむ。
【取材:日高案内所(2005.11.14)】
今回は、同牧場のオーナー、六郎田(ロクロウダ)氏のインタビューを東北案内所にお願いしました。
【以下、東北案内所のレポート】--------------
------GII制覇おめでとうございます。接戦で写真判定の勝負でしたが、ゴールの瞬間はどちらでご覧になられていたのですか。
社長: 府中で見ていましたが、かわされてなかったから勝ったと思いました。すぐにウイナーズサークルへ降りて行きまして、途中知っているマスコミの方からも『勝ってるよ!』と言われまして。でも一応確定するまではわからないからね。
------初めての東京競馬場、しかも重賞ですから期待や不安もあったと思いますが、どちらの気持ちが大きかったですか。
社長: 私は期待していました。というのは、前の芙蓉ステークスの走り方をすれば、そんな負けないかなと。距離も200m短くなったし、柴田善臣騎手でしたから。前回中山の輸送も経験しているし、調教師に会った時に『GIIだから勝ちたいね』という話もしていました。どちらかというとスタートは悪い馬だけど、今回はスタートが良すぎたので、逆にあのまま行ったらあまり良くないなと思いました。だけど、もう1頭うちから行った(タイヘイ牧場生産という意味)マイネルスカットが先頭を行ったので、少し安心したというか。良い想いをして帰ってきました。
------当歳の時や、母馬はどういう馬だったのでしょうか。
社長: バクシンオーの仔にしては足長で、どちらかというとマルゼンスキー(母の父)に似ていました。また母のバーンダンスも私が使った馬でしたが、これからという時に脚を故障しました。見所がある馬だから、子供が欲しいとも言われていました。
------そういう流れもあって、必然的に繁殖として。
社長: そうですね。
------今年の産駒はメジロライアンの牡馬が生まれてるそうですが。
社長: そうです。バーンダンスはまた田湯牧場さんに預けています。メジロライアンの仔は前から好きで、マルゼンスキーの血統にメジロライアンというのが相性良いと思って付けました。今年はスキャターザゴールドを種付しました。
------では、今後の予定なんですが、オーナーからは何か聞いているでしょうか。
社長: 何も聞いてませんけど、オーナーは長く親しくしている小田切さんですので、おそらく、行ければ朝日杯に行くんじゃないかと思うけどね。1マイルですから、射程距離ではあるかなと思いますけどね。
------朝日杯ですと、ちょうど1カ月先ですね。
社長: その辺は厩舎と馬主が考えて、GII走ったから疲れが残ってれば。あわてなくても、ゆとりを持って。おそらく、バクシンオーですからダービーとかより別路線に向くのではと、自分では思っております。
------最後に、牧場について教えて欲しいのですが、静内にも牧場がありますね。
社長: 静内は分場で、生産をやっております。八戸には当歳が離乳した後に連れてきて、1歳の秋頃までおります。今年は暖かかったのでまだ1歳が9頭程いますが、おいおい静内へ連れて行きます。離乳後の当歳は15頭程、その他に繁殖も4頭いますが、来年の出産や種付の為に、おいおい向こうには連れて行きます。
------デンシャミチはまだ2歳ですから、更なる活躍を期待しています。どうもありがとうございました。ゴール前で4頭が横に並ぶ大接戦を、柴田善臣騎乗の4番人気デンシャミチ(父サクラバクシンオー、母バーンダンス)がハナ差制して、重賞初Vを決めた。
荻野さんは「いやあ、重賞の味わいは、やっぱり良いですね。あの仔は競馬場に行ってからも、調教師(田中章博氏)さんが“走りそうな馬だ”と言ってくれていました。前走(芙蓉S)も2着に来ていますから、期待は持っていたのですが、レースは安心して見ていられなかったですね」と、最後の激しい競り合いとなったレースに、相当気を揉んだ様子だ。
本馬の母バーンダンス(母の父マルゼンスキー)は、三石産で中央未勝利だったが、同牧場が導入した繁殖牝馬。半弟の当歳(父メジロライアン)を出産後、本場の青森に移動、現在は、管内の牧場に預けているそうだ。本馬は第2仔になるが、生まれた時は「サクラバクシンオーの仔なのに、あの仔は小さい仔だった。とても可愛い仔だったのをハッキリ覚えていますよ。それと、大人しかったですね」と当時を振り返る。次走は、早速GI(朝日杯FS)の予定だそうだが、国内でスピード馬として実績を残す血統に荻野場長の期待も膨らむ。
【取材:日高案内所(2005.11.14)】
今回は、同牧場のオーナー、六郎田(ロクロウダ)氏のインタビューを東北案内所にお願いしました。
【以下、東北案内所のレポート】--------------
------GII制覇おめでとうございます。接戦で写真判定の勝負でしたが、ゴールの瞬間はどちらでご覧になられていたのですか。
社長: 府中で見ていましたが、かわされてなかったから勝ったと思いました。すぐにウイナーズサークルへ降りて行きまして、途中知っているマスコミの方からも『勝ってるよ!』と言われまして。でも一応確定するまではわからないからね。
------初めての東京競馬場、しかも重賞ですから期待や不安もあったと思いますが、どちらの気持ちが大きかったですか。
社長: 私は期待していました。というのは、前の芙蓉ステークスの走り方をすれば、そんな負けないかなと。距離も200m短くなったし、柴田善臣騎手でしたから。前回中山の輸送も経験しているし、調教師に会った時に『GIIだから勝ちたいね』という話もしていました。どちらかというとスタートは悪い馬だけど、今回はスタートが良すぎたので、逆にあのまま行ったらあまり良くないなと思いました。だけど、もう1頭うちから行った(タイヘイ牧場生産という意味)マイネルスカットが先頭を行ったので、少し安心したというか。良い想いをして帰ってきました。
------当歳の時や、母馬はどういう馬だったのでしょうか。
社長: バクシンオーの仔にしては足長で、どちらかというとマルゼンスキー(母の父)に似ていました。また母のバーンダンスも私が使った馬でしたが、これからという時に脚を故障しました。見所がある馬だから、子供が欲しいとも言われていました。
------そういう流れもあって、必然的に繁殖として。
社長: そうですね。
------今年の産駒はメジロライアンの牡馬が生まれてるそうですが。
社長: そうです。バーンダンスはまた田湯牧場さんに預けています。メジロライアンの仔は前から好きで、マルゼンスキーの血統にメジロライアンというのが相性良いと思って付けました。今年はスキャターザゴールドを種付しました。
------では、今後の予定なんですが、オーナーからは何か聞いているでしょうか。
社長: 何も聞いてませんけど、オーナーは長く親しくしている小田切さんですので、おそらく、行ければ朝日杯に行くんじゃないかと思うけどね。1マイルですから、射程距離ではあるかなと思いますけどね。
------朝日杯ですと、ちょうど1カ月先ですね。
社長: その辺は厩舎と馬主が考えて、GII走ったから疲れが残ってれば。あわてなくても、ゆとりを持って。おそらく、バクシンオーですからダービーとかより別路線に向くのではと、自分では思っております。
------最後に、牧場について教えて欲しいのですが、静内にも牧場がありますね。
社長: 静内は分場で、生産をやっております。八戸には当歳が離乳した後に連れてきて、1歳の秋頃までおります。今年は暖かかったのでまだ1歳が9頭程いますが、おいおい静内へ連れて行きます。離乳後の当歳は15頭程、その他に繁殖も4頭いますが、来年の出産や種付の為に、おいおい向こうには連れて行きます。
------デンシャミチはまだ2歳ですから、更なる活躍を期待しています。どうもありがとうございました。ゴール前で4頭が横に並ぶ大接戦を、柴田善臣騎乗の4番人気デンシャミチ(父サクラバクシンオー、母バーンダンス)がハナ差制して、重賞初Vを決めた。