重賞ウィナーレポート

2008年01月13日 シンザン記念 Jpn3

2008年01月13日 京都競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ドリームシグナル

プロフィール

生年月日
2005年06月04日 03歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:6戦2勝
総収得賞金
86,060,000円
アグネスデジタル(USA)
母 (母父)
ダイイチアピール  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
セゾンレースホース (株)
生産者
コスモヴューファーム (新冠)
調教師
西園 正都
騎手
岩田 康誠
  • コスモヴューファーム~坂路コース上から
    コスモヴューファーム~坂路コース上から
  • 太平洋を眺める放牧j地
    太平洋を眺める放牧j地
  • 海岸沿いの国道から一気に丘の上の牧場に上る牧場入り口
    海岸沿いの国道から一気に丘の上の牧場に上る牧場入り口
  • コスモヴューファーム事務所
    コスモヴューファーム事務所
  • 天野マネージャー
    天野マネージャー
 このレースを快勝して今年のクラシック戦線に向けて夢を広げたドリームシグナル。
 生産牧場のコスモヴューファームの岡田繁幸社長にとっても、ダービー制覇が大きな目標であっただけに生産馬の活躍に喜びは大きそうだ。
 また、岡田社長は、近年、種牡馬事業に力を入れており、本馬の父アグネスデジタルは岡田社長の期待を担った種牡馬でもあり、活躍するアグネスデジタルの初代産駒を代表する本馬には、さらに期待がかかる。

 新冠町西泊津にある同牧場は、繁殖から育成調教まで競走馬づくりをしているが、昨年から本馬のオーナーでもあるクラブ法人セゾンレースホース(株)に、競走馬の供給と管理を行なう本拠地となっている。
 本馬は、同牧場の生産馬として、このクラブ法人に送り出した一期生となるそうだが、昨年の、ビッグレッドファームの種牡馬展示会で2歳馬の公開坂路調教のメンバーに選ばれたエリートで当時から注目されていたようだ。
 レースでは、3コーナーの最後方から豪脚を繰り出しての快勝だったが、同牧場の天野浩彰マネージャーは「レースは出来すぎの内容でしたね。後ろから行った岩田ジョッキーの度胸の良さには驚かされましたけれど、本馬も実力の証明が出来たので嬉しいです。あれだけの脚を使った後も、足元や体がなんとも無かったようなので安心しました。‘無事これ名馬’ですかね。クラシック戦線に向けて楽しみが出来ました。」と笑顔を見せる。

 本馬の母ダイイチアピール(母の父サンデーサイレンス)は、ノーザンファーム産で、中央で1勝をあげた後に三石のダイイチ牧場で繁殖馬となり、4年前に同牧場に導入された。本馬は4番仔で同牧場の最初の仔となる。半兄に4歳現役のホクトスルタン(父メジロマックイーン)、半弟には、明け1歳(父ロージズインメイ)がいて中期育成中だ。
 また、3代母はダイナフェアリー(新潟記念、オールカマーなど)で、近親にはサマーサスピション(青葉賞)、ローゼンカバリー(日経賞、セントライト記念など)等の名前がある。

 サンデーサイレンスの直仔の活躍には恵まれなかった岡田社長だが、同牧場の牝系に母の父(ブルードメア)として偉大な血統が息づいた。昨年より一気に生産馬のデビューが増えた同牧場グループだが、相馬眼の達人岡田氏の生産者としての今後の活躍も楽しみだ。
 また、奇しくも本馬の冠名‘ドリーム’は、ビッグレッドファームの創成期にダービーで2着に惜敗した生産馬グランパズドリームに重なる。岡田社長のダービー制覇の夢は、否が応でも膨らむ。

 参考のために、ビッグレッドファームグループの現在の施設概要を紹介します。
ビッグレッドファーム明和(新冠町明和 グループの本拠地的存在)
 繁殖、育成、トレーニング、スタリオン
真歌トレーニングパーク(新ひだか町静内真歌)
 育成、トレーニング
ビッグレッドファーム浦和(新ひだか町静内浦和)
 繁殖、育成
ビッグレッドファーム鉾田(茨城県鉾田市)
 現役馬のトレーニング、調整、休養
コスモヴューファーム(新冠町西泊津 同地区に分場多)
 繁殖、育成、トレーニング