重賞ウィナーレポート

2004年04月25日 フローラS G2

2004年04月25日 東京競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:メイショウオスカル

プロフィール

生年月日
2001年02月25日 03歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:7戦2勝
総収得賞金
180,457,000円
フジキセキ
母 (母父)
メイショウヤヨイ  by  アンバーシャダイ
馬主
松本 好雄
生産者
日西牧場 (門別)
調教師
安達 昭夫
騎手
後藤 浩輝
  • メイショウオスカルの半弟(1歳、牡、父アグネスタキオン)
    メイショウオスカルの半弟(1歳、牡、父アグネスタキオン)
 生産牧場の日西牧場は門別町・豊郷の波恵川下流にあり、38頭の繁殖牝馬を抱える分場がそのすぐ丘の上に広がる。太平洋を見下ろす施設の整った気持ちの良い牧場だ。(※注:ここは繁殖牧場なので見学不可)この牧場を社長の高山裕基(ユウキ)氏と長男直樹氏、次男英樹氏を中心にスタッフ10人と営む。

 本レースには、直樹氏が競馬場で松本氏(馬主)の息子さん、安達調教師と観戦。高山社長は、「もう私の時代じゃないから」と自宅で家族揃っての応援となった。
本馬の重賞初制覇、オークスの切符獲得のレースを振り返り「家族は興奮していたけれど、私は冷静でしたよ。グローリアスデイズ(2着)の脚も良かったが、勝ったと思った。あの鼻差は大きい」(高山社長)と信念を貫き通した競走馬の生産活動に自信をのぞかす。本レース出走馬の活躍が目立つ5月のオークス挑戦の本馬に「あの馬はしぶとく、二の足、三の足を使ってくれるから楽しみだ」とさらに期待は膨らむ。

 本馬の生まれた頃は、母親似で大きく、おとなしい仔で、高山社長好みの馬体をしていたという。
本馬の母メイショウヤヨイ(父アンバーシャダイ)は同牧場の所縁のある血統で、近親にメイショウジェニエ(1996年日本ダービー3着)がいる。
 メイショウオスカルは第五仔で、兄に中央・障害で活躍したメイショウシナノ(牡、父ジェイドロバリー)、中央2勝のメイショウヘルト(牡、父ティッカネン)などがいる。弟は2003年生まれの1歳牡(父アグネスタキオン)、今年は4月4日に男の仔(父マンハッタンカフェ)が生まれた。また今年は既にフジキセキを種付けし、本馬の全弟の誕生を期す。

 母メイショウヤヨイと生まれたばかりの仔には会えなかったが、「期待をしている」という本馬と良く似た1歳(父アグネスタキオン)のところに、長男直樹氏が案内してくれた。母親似の大きな馬体にシルバー色とも思えるたてがみをもつ、きれいな栗毛の仔だ。期待の本馬の弟に「楽しみですよ」(直樹氏)と笑顔を見せる。
 直樹氏にとって、次男英樹氏と共に本格的に仕事に就いてから、初めての重賞制覇の体験。本馬の牧場に捧げた恩返しは、息子さんふたりの大きな勇気となったようだ。 第39回フローラSは、好位から抜け出した5番人気メイショウオスカルが、ゴール前の接戦を制して重賞初勝利。オークスへの優先出走権を獲得した。通算成績は7戦2勝。メイショウオスカルの馬主は松本好雄氏。生産者は北海道・門別町の日西牧場。本馬の母メイショウヤヨイは同牧場の生産馬で、本馬はその第5仔にあたる。