2005年10月30日 天皇賞(秋) G1
優勝馬:ヘヴンリーロマンス
プロフィール
- 生年月日
- 2000年03月05日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:31戦8勝
- 総収得賞金
- 391,239,000円
- 母 (母父)
- ファーストアクト(IRE) by Sadler's Wells(USA)
- 馬主
- (有) ノースヒルズマネジメント
- 生産者
- ノースヒルズマネジメント (新冠)
- 調教師
- 山本 正司
- 騎手
- 松永 幹夫
札幌記念に続き、今回のGⅠ制覇を成し遂げた本馬のふるさとノースヒルズマネジメント(新冠町美宇)はオーナーブリーダーの牧場。生産から育成、調教まで育て上げた本馬の快挙だけに、喜びは尽きない。
レース終了後、急いで40分程の山道を車でお祝いに駆けつけた。事務所からは、優勝の興奮が冷めやまぬスタッフたちが出てきた時で、“おめでとう御座います”の挨拶に満面の笑みを見せながら「有難う御座います」の嬉しそうな返事が続く。これから1時間後には始まるであろう祝勝会までに、愛馬たちの夕方の世話をする為、それぞれの厩舎に向かっている所だ。いつも爽やかな応対をしてくれる若いスタッフの喜びが伝わってくる。
事務所には既に、新冠町長をはじめ数名の関係者が来ていた。GⅠでも重みのある天皇賞で、しかも、天皇、皇后が初めて観戦された天覧レースの優勝だけに、喜びに高揚した雰囲気はそのままだ。獣医師の福田Mは「凄く嬉しいですね、正直言ってビックリしました。ジョッキー(松永幹夫騎手)も最後まで良く追ってくれて凄かった。ゴールでは集まっていたスタッフ全員が大騒ぎ、競馬場からはオーナー(前田幸治氏)から電話もあり、大変喜んでいる様子でした。陛下も来られたレースで勝てたのも感激です」と喜色満面。また「本馬はスティルインラブ(3冠牝馬、同牧場所有馬で下河辺牧場産。同牧場の育成馬)と同期生です。スタッフには思い入れのある仔ですし、休養に戻り、しっかりと体を作り直してくれた育成スタッフも貴重な経験をして、自信を持ったと思います」とスタッフを思いやる。
また、牧場の場長的な総括をする松本GMは「さすがに東京の直線は長いね、今回ほど長く感じたことは無かった。このメンバーで勝てたのだから大したものです。まだまだ、引退出来なくなりましたが、女の仔でもあるし、牧場の大事な血統後継馬です。天皇賞を勝った繁殖牝馬なんて宝物ですよ」と同牧場創業時(’85年)以前から生産牧場に携わる経験者の喜びを語る。
同牧場のGⅠ制覇は、生産馬としてはノーリーズン(’02皐月賞、父ブライアンズタイム、母アンブロジン、現在優駿スタリオンステーションで種牡馬活動中)以来2年振り、所有馬では、前述のスティルインラブのほか最近ではビリーヴ(’02スプリンターズS、’03高松宮記念、父サンデーサイレンス、鵡川上水牧場産)の実績を持つ。本馬の母ファーストアクト(母の父Sadler’s Wells)は現在、門別町の藤本直弘牧場に。
祝いに駆けつけた新冠町の小竹町長も「就任(今春)以来、初めての、町内生産馬のGⅠ優勝で嬉しいですね。両陛下の観戦もあり、名誉ですよ。何かの縁もあるのでしょうか。これで町も活気付いて貰いたい」と喜ぶ。
“何か”といえば本馬の“ヘヴン”と“天”皇賞もある。語呂合わせで高額配当を得て天国の気分を味わった方も居られるのでしょうか。
本馬の快挙に、スタッフや陣営は暑い情熱で“天国のロマン”を体験出来たようで心温まる。
*本馬や同牧場のことは’04阪神牝馬S今秋のと札幌記念の取材レポートにも記載しております。第132回天皇賞(秋)は、松永幹夫騎乗の14番人気ヘヴンリーロマンス(牝5歳、父サンデーサイレンス)が直線で内から満を持してスパート。1番人気ゼンノロブロイとの追い比べをアタマ差制してGI初制覇を飾った。3着には、13番人気のダンスインザムードが入り、3連単は122万6130円とGI史上2位の大波乱となった。
レース終了後、急いで40分程の山道を車でお祝いに駆けつけた。事務所からは、優勝の興奮が冷めやまぬスタッフたちが出てきた時で、“おめでとう御座います”の挨拶に満面の笑みを見せながら「有難う御座います」の嬉しそうな返事が続く。これから1時間後には始まるであろう祝勝会までに、愛馬たちの夕方の世話をする為、それぞれの厩舎に向かっている所だ。いつも爽やかな応対をしてくれる若いスタッフの喜びが伝わってくる。
事務所には既に、新冠町長をはじめ数名の関係者が来ていた。GⅠでも重みのある天皇賞で、しかも、天皇、皇后が初めて観戦された天覧レースの優勝だけに、喜びに高揚した雰囲気はそのままだ。獣医師の福田Mは「凄く嬉しいですね、正直言ってビックリしました。ジョッキー(松永幹夫騎手)も最後まで良く追ってくれて凄かった。ゴールでは集まっていたスタッフ全員が大騒ぎ、競馬場からはオーナー(前田幸治氏)から電話もあり、大変喜んでいる様子でした。陛下も来られたレースで勝てたのも感激です」と喜色満面。また「本馬はスティルインラブ(3冠牝馬、同牧場所有馬で下河辺牧場産。同牧場の育成馬)と同期生です。スタッフには思い入れのある仔ですし、休養に戻り、しっかりと体を作り直してくれた育成スタッフも貴重な経験をして、自信を持ったと思います」とスタッフを思いやる。
また、牧場の場長的な総括をする松本GMは「さすがに東京の直線は長いね、今回ほど長く感じたことは無かった。このメンバーで勝てたのだから大したものです。まだまだ、引退出来なくなりましたが、女の仔でもあるし、牧場の大事な血統後継馬です。天皇賞を勝った繁殖牝馬なんて宝物ですよ」と同牧場創業時(’85年)以前から生産牧場に携わる経験者の喜びを語る。
同牧場のGⅠ制覇は、生産馬としてはノーリーズン(’02皐月賞、父ブライアンズタイム、母アンブロジン、現在優駿スタリオンステーションで種牡馬活動中)以来2年振り、所有馬では、前述のスティルインラブのほか最近ではビリーヴ(’02スプリンターズS、’03高松宮記念、父サンデーサイレンス、鵡川上水牧場産)の実績を持つ。本馬の母ファーストアクト(母の父Sadler’s Wells)は現在、門別町の藤本直弘牧場に。
祝いに駆けつけた新冠町の小竹町長も「就任(今春)以来、初めての、町内生産馬のGⅠ優勝で嬉しいですね。両陛下の観戦もあり、名誉ですよ。何かの縁もあるのでしょうか。これで町も活気付いて貰いたい」と喜ぶ。
“何か”といえば本馬の“ヘヴン”と“天”皇賞もある。語呂合わせで高額配当を得て天国の気分を味わった方も居られるのでしょうか。
本馬の快挙に、スタッフや陣営は暑い情熱で“天国のロマン”を体験出来たようで心温まる。
*本馬や同牧場のことは’04阪神牝馬S今秋のと札幌記念の取材レポートにも記載しております。第132回天皇賞(秋)は、松永幹夫騎乗の14番人気ヘヴンリーロマンス(牝5歳、父サンデーサイレンス)が直線で内から満を持してスパート。1番人気ゼンノロブロイとの追い比べをアタマ差制してGI初制覇を飾った。3着には、13番人気のダンスインザムードが入り、3連単は122万6130円とGI史上2位の大波乱となった。