2009年03月21日 ファルコンS G3
優勝馬:ジョーカプチーノ
プロフィール
- 生年月日
- 2006年04月11日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/芦毛
- 戦績
- 国内:7戦3勝
- 総収得賞金
- 302,201,000円
- 馬主
- 上田 けい子
- 生産者
- ハッピーネモファーム (荻伏)
- 調教師
- 中竹 和也
- 騎手
- 藤岡 康太
ハッピーネモファームが、初めての生産馬で重賞初制覇のタイトルを手にする快挙をやってのけた。
同牧場は、長野県出身の現代表の根本明彦さんが16歳の時に日高の牧場に入り、5年前に夢を叶えて創業したもの。当初は「得意にしていた馴致で馬を預かることから始めました。」(根本さん)と言うコンサイナー業は、せり市場で大きな成績を上げており馬産界の関係者から注目を浴びているところだった。同牧場の熱心な仕事ぶりと知識には定評があり、今回の快挙が‘あり得ること’と頷く関係者も多い。
同牧場は浦河町瑞穂にある。蛇行する元浦川に囲まれる河川敷に佇む牧場は、競走馬づくりに愛情が注がれている様子が一目で分るように環境は整えられている。現在、繁殖牝馬4頭、中期育成馬4頭、コンサイナーとして不定期に預かる預託馬は年間30頭を超えるという。「かけがいのない財産」という根本さんの仲間(スタッフ)が6名、仕事を支える奥さんと3人の娘さんも(そして愛犬一頭も)含めメンバーが一体となっている。若くて活気のある牧場だ。
牧場事務所でスタッフが揃って応援したレースは、出遅れて心配させられたものの、ゴール前で力強く抜け出したジョーカプチーノの快勝だった。当然のように狭い事務所は若いスタッフたちの熱狂で揺らいだ。
根本さんは「ゴールの時は、何を思っていたのか覚えていません。頭が真っ白でした。今、何より嬉しいのは上田オーナーに少しでも恩返しが出来たことです。お金の無かった牧場の開設期から母馬のジョープシケと中期育成馬4頭を預けて頂き、助けられましたので何時か恩返しをと誓っていましたから。(ジョー)カプチーノさんに感謝です。競走馬づくりについて自分たちの考え方もまとまって来たので、これからは勝てる馬づくりを目標に頑張りたい。」と語る。
ホースマンとして懸命に走り続けてきた根本さんには、本馬の優勝に想い巡ることは多いようだが、快挙の影には信頼し合うプロホースマンのつながりがあった。
本馬の管理厩舎中竹和也調教師とは、ヨーロッパ研修の中、アイルランドの牧場での3週間の実施研修でお互いに理解を深めた友人。同牧場の中期育成のあとの育成調教を担当した同町の山口裕介さん(山口ステーブル)も同年代でお互いの考え方を理解する友人だ。
「みんな凄く努力している」と根本さんが尊重する仲間のもとで本馬は重賞馬となった。
上田オーナーから預かる本馬の母ジョープシケは、父にフサイチコンコルド、祖母ジョーユーチャリスの父がトウショウボーイと根強く活躍馬を送り出す血統を肌にした牝系。
ジョーカプチーノは一番仔で2歳の半弟(父アルカセット)は、夏の札幌でのデビューを目指し山口ステーブルで調教中、1歳の半弟(父ネオユニヴァース)は、中期育成中で同牧場にいるが、何れも根本さんの自慢の期待馬だ。今年は、4月4日にジャングルポケットの仔が誕生予定となっている。
本馬の1歳時の頃は、母に似たおっとりした性格だったそうだが、病気で舎飼いの期間があったにも関らず順調に育ったそうで、しっかりとした賢い面も持ち合わせていたという。
現在はコンサイナー業と中期育成が中心となる同牧場だが、生産牧場を目指して独立した根本さんは「生産者が苦労してきている事がわかるので、預かった馬をとにかく売りたいと頑張ってきました。これからは、スタッフたちと技術を上げて勝てる馬づくりの土台を築きたいです。」と本馬の快挙に今後の方向をしっかりと見極めたようだ。
※自分の扱う馬たちを‘さん’付けで呼ぶ根本さんの愛情や、大切に馬を育てる姿がハッピーネモファームのホームページに記されています。是非ご覧下さい。
ハッピーネモファーム
同牧場は、長野県出身の現代表の根本明彦さんが16歳の時に日高の牧場に入り、5年前に夢を叶えて創業したもの。当初は「得意にしていた馴致で馬を預かることから始めました。」(根本さん)と言うコンサイナー業は、せり市場で大きな成績を上げており馬産界の関係者から注目を浴びているところだった。同牧場の熱心な仕事ぶりと知識には定評があり、今回の快挙が‘あり得ること’と頷く関係者も多い。
同牧場は浦河町瑞穂にある。蛇行する元浦川に囲まれる河川敷に佇む牧場は、競走馬づくりに愛情が注がれている様子が一目で分るように環境は整えられている。現在、繁殖牝馬4頭、中期育成馬4頭、コンサイナーとして不定期に預かる預託馬は年間30頭を超えるという。「かけがいのない財産」という根本さんの仲間(スタッフ)が6名、仕事を支える奥さんと3人の娘さんも(そして愛犬一頭も)含めメンバーが一体となっている。若くて活気のある牧場だ。
牧場事務所でスタッフが揃って応援したレースは、出遅れて心配させられたものの、ゴール前で力強く抜け出したジョーカプチーノの快勝だった。当然のように狭い事務所は若いスタッフたちの熱狂で揺らいだ。
根本さんは「ゴールの時は、何を思っていたのか覚えていません。頭が真っ白でした。今、何より嬉しいのは上田オーナーに少しでも恩返しが出来たことです。お金の無かった牧場の開設期から母馬のジョープシケと中期育成馬4頭を預けて頂き、助けられましたので何時か恩返しをと誓っていましたから。(ジョー)カプチーノさんに感謝です。競走馬づくりについて自分たちの考え方もまとまって来たので、これからは勝てる馬づくりを目標に頑張りたい。」と語る。
ホースマンとして懸命に走り続けてきた根本さんには、本馬の優勝に想い巡ることは多いようだが、快挙の影には信頼し合うプロホースマンのつながりがあった。
本馬の管理厩舎中竹和也調教師とは、ヨーロッパ研修の中、アイルランドの牧場での3週間の実施研修でお互いに理解を深めた友人。同牧場の中期育成のあとの育成調教を担当した同町の山口裕介さん(山口ステーブル)も同年代でお互いの考え方を理解する友人だ。
「みんな凄く努力している」と根本さんが尊重する仲間のもとで本馬は重賞馬となった。
上田オーナーから預かる本馬の母ジョープシケは、父にフサイチコンコルド、祖母ジョーユーチャリスの父がトウショウボーイと根強く活躍馬を送り出す血統を肌にした牝系。
ジョーカプチーノは一番仔で2歳の半弟(父アルカセット)は、夏の札幌でのデビューを目指し山口ステーブルで調教中、1歳の半弟(父ネオユニヴァース)は、中期育成中で同牧場にいるが、何れも根本さんの自慢の期待馬だ。今年は、4月4日にジャングルポケットの仔が誕生予定となっている。
本馬の1歳時の頃は、母に似たおっとりした性格だったそうだが、病気で舎飼いの期間があったにも関らず順調に育ったそうで、しっかりとした賢い面も持ち合わせていたという。
現在はコンサイナー業と中期育成が中心となる同牧場だが、生産牧場を目指して独立した根本さんは「生産者が苦労してきている事がわかるので、預かった馬をとにかく売りたいと頑張ってきました。これからは、スタッフたちと技術を上げて勝てる馬づくりの土台を築きたいです。」と本馬の快挙に今後の方向をしっかりと見極めたようだ。
※自分の扱う馬たちを‘さん’付けで呼ぶ根本さんの愛情や、大切に馬を育てる姿がハッピーネモファームのホームページに記されています。是非ご覧下さい。
ハッピーネモファーム