2004年12月12日 朝日杯フューチュリティS G1
優勝馬:マイネルレコルト
プロフィール
- 生年月日
- 2002年05月10日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:5戦4勝
- 総収得賞金
- 191,062,000円
- 母 (母父)
- ミヤギミノル by タイテエム
- 馬主
- (株) サラブレッドクラブ・ラフィアン
- 生産者
- 田上 稔 (三石)
- 調教師
- 堀井 雅広
- 騎手
- 後藤 浩輝
繁殖牝馬6頭の家族経営の牧場がGIを制した。
本馬の生産牧場は三石町本桐の田上稔牧場で、前々走(9月5日の新潟2歳S)に紹介させて頂いたが、田上社長ご夫妻と次男の徹さんで営まれる小規模の生産牧場にはGI制覇の快挙に喜びが弾けた。
中山競馬場まで応援に駈け付けた田上社長は「夢のようですね。うちみたいに小さな牧場で生まれた馬がGIを獲れるなど考えられないことですよ。これもすべてあの仔(本馬)を見出してくれ、育ててくれた岡田社長(繁幸氏・ビッグレッドファーム、ラフィアンターフマンクラブ社長)とレースに合わせてくれた先生(堀井雅広調教師)のおかげです」と、嬉しさと大きな感謝の気持ちを表す。
レース直後のグリーンチャンネルの電話取材での岡田社長との話では喜びと感謝の気持ちが頂点となり、今でも話したことを覚えていないそうだ。(岡田社長もテレビでは今までに見たことの無い程の笑顔がこぼれていました)
この日、牧場の方では静内で牧場修行中の徹さんも戻り、お母さんと喜びを共にしたそうで、田上夫人は「ゴールしても信じられなかったですね。本馬の世話を手伝ってきた徹(次男)も凄く喜んでいました」と嬉しそう。馬好きの徹氏は、本馬の幼駒の頃、抱きかかえるように触って過ごしたという。(幼駒時に馬とのコミュニケーションをつくるのに、体を触るのが有効だといわれる)
レース当日は関係者や近所の人たちがお祝いに駈け付け、夜遅く東京より戻った田上社長を待ちうけての宴会になったそうだ。
母ミヤギミノル(母の父タイテエム)は同牧場産で、母の母タサノシユホーからの血統後継馬だった。田上社長は「母系は5代母が“宝光”で漢字名なのは珍しいでしょう。母(の肌)に入るセントクレスピンやハイペリオンが良い。ノーザンダンサー系の入らない母で、本馬母と父の間にノーザンダンサーの近親配合がないのは最近は少ないですよ」と語る。
実は、寂しいことに母ミヤギミノルは本馬の活躍を見る前に、この冬、出産時の事故で亡くなっている。「かわいそうだが、これだけ子供を産んで貰い、本馬を置き土産にしてくれました。(本馬は第13仔)ただご苦労様と言ってあげたいですね」と田上社長は母ミヤギミノルを弔う。
最後の兄弟となった1歳の半妹は今年の北海道市場セプテンバーセールで落札され現在関東の育成場で育成中だ。大事な血統後継馬には、現在馬主さんと相談中だが、是非、いずれかの姉に引き継いで貰いたいと期待している。
レース後、中山競馬場でのGIの表彰式というひのき舞台に上がった田上社長は「最高の雰囲気の中で、最高の気分でした」と喜ぶが、来月牧場に戻りいずれ後を継ぐ次男徹さんには、「こんな事は滅多に有ることではないですよ。もっと苦労してからですね」とたがを締めていた。
本馬の快挙は年の瀬も迫る日高の人には暖かなニュースとなった。
【マイネルレコルト募集当時のカタログから抜粋】
父チーフベアハートは、ノーザンダンサー系の特徴であるバネで走ったのではなく、全身運動の大きなストライドで活躍した馬です。体質は、芯に力はあるのですが少しゆるいと思います。このタイプの種牡馬は、コンスタントに産駒が活躍するのは難しいのですが、時々大物を出します。本馬は父に似て軟らかく、全身運動ができます。その上、後&36544;の素晴らしさは父をしのぎます。体型も良く、骨格もしっかりしています。古馬になってますます強くなると見ています。第56回朝日杯フューチュリティS(GI)は、単勝2番人気のマイネルレコルトが早めに先頭に並びかける積極策で堂々のレコード優勝。2歳チャンピオンの座に輝いた。重賞は新潟2歳Sに続き2勝目。管理する堀井調教師にとって初のGI勝ちとなった。
本馬の生産牧場は三石町本桐の田上稔牧場で、前々走(9月5日の新潟2歳S)に紹介させて頂いたが、田上社長ご夫妻と次男の徹さんで営まれる小規模の生産牧場にはGI制覇の快挙に喜びが弾けた。
中山競馬場まで応援に駈け付けた田上社長は「夢のようですね。うちみたいに小さな牧場で生まれた馬がGIを獲れるなど考えられないことですよ。これもすべてあの仔(本馬)を見出してくれ、育ててくれた岡田社長(繁幸氏・ビッグレッドファーム、ラフィアンターフマンクラブ社長)とレースに合わせてくれた先生(堀井雅広調教師)のおかげです」と、嬉しさと大きな感謝の気持ちを表す。
レース直後のグリーンチャンネルの電話取材での岡田社長との話では喜びと感謝の気持ちが頂点となり、今でも話したことを覚えていないそうだ。(岡田社長もテレビでは今までに見たことの無い程の笑顔がこぼれていました)
この日、牧場の方では静内で牧場修行中の徹さんも戻り、お母さんと喜びを共にしたそうで、田上夫人は「ゴールしても信じられなかったですね。本馬の世話を手伝ってきた徹(次男)も凄く喜んでいました」と嬉しそう。馬好きの徹氏は、本馬の幼駒の頃、抱きかかえるように触って過ごしたという。(幼駒時に馬とのコミュニケーションをつくるのに、体を触るのが有効だといわれる)
レース当日は関係者や近所の人たちがお祝いに駈け付け、夜遅く東京より戻った田上社長を待ちうけての宴会になったそうだ。
母ミヤギミノル(母の父タイテエム)は同牧場産で、母の母タサノシユホーからの血統後継馬だった。田上社長は「母系は5代母が“宝光”で漢字名なのは珍しいでしょう。母(の肌)に入るセントクレスピンやハイペリオンが良い。ノーザンダンサー系の入らない母で、本馬母と父の間にノーザンダンサーの近親配合がないのは最近は少ないですよ」と語る。
実は、寂しいことに母ミヤギミノルは本馬の活躍を見る前に、この冬、出産時の事故で亡くなっている。「かわいそうだが、これだけ子供を産んで貰い、本馬を置き土産にしてくれました。(本馬は第13仔)ただご苦労様と言ってあげたいですね」と田上社長は母ミヤギミノルを弔う。
最後の兄弟となった1歳の半妹は今年の北海道市場セプテンバーセールで落札され現在関東の育成場で育成中だ。大事な血統後継馬には、現在馬主さんと相談中だが、是非、いずれかの姉に引き継いで貰いたいと期待している。
レース後、中山競馬場でのGIの表彰式というひのき舞台に上がった田上社長は「最高の雰囲気の中で、最高の気分でした」と喜ぶが、来月牧場に戻りいずれ後を継ぐ次男徹さんには、「こんな事は滅多に有ることではないですよ。もっと苦労してからですね」とたがを締めていた。
本馬の快挙は年の瀬も迫る日高の人には暖かなニュースとなった。
【マイネルレコルト募集当時のカタログから抜粋】
父チーフベアハートは、ノーザンダンサー系の特徴であるバネで走ったのではなく、全身運動の大きなストライドで活躍した馬です。体質は、芯に力はあるのですが少しゆるいと思います。このタイプの種牡馬は、コンスタントに産駒が活躍するのは難しいのですが、時々大物を出します。本馬は父に似て軟らかく、全身運動ができます。その上、後&36544;の素晴らしさは父をしのぎます。体型も良く、骨格もしっかりしています。古馬になってますます強くなると見ています。第56回朝日杯フューチュリティS(GI)は、単勝2番人気のマイネルレコルトが早めに先頭に並びかける積極策で堂々のレコード優勝。2歳チャンピオンの座に輝いた。重賞は新潟2歳Sに続き2勝目。管理する堀井調教師にとって初のGI勝ちとなった。