重賞ウィナーレポート

2006年01月05日 京都金杯 G3

2006年01月05日 京都競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ビッグプラネット

プロフィール

生年月日
2002年05月02日 04歳
性別/毛色
牡/青毛
戦績
国内:10戦3勝
総収得賞金
97,106,000円
ブライアンズタイム(USA)
母 (母父)
ロンドンブリッジ  by  ドクターデヴィアス(IRE)
馬主
(有) ビッグ
生産者
下河辺牧場 (門別)
調教師
南井 克巳
騎手
和田 竜二
  • 母ロンドンブリッジ
    母ロンドンブリッジ
  • 美人の母ロンドンブリッジ
    美人の母ロンドンブリッジ
  • 下河辺牧場~パドックの繁殖馬
    下河辺牧場~パドックの繁殖馬
大雪の中、年明けの下河辺牧場は、既に繁殖馬のお産が始まり忙しそうだ。
先日引退した三冠牝馬スティルインラブも、間もなく同牧場へ戻るという事で2005年生産牧場ランキング総合4位(JBISデータ)の名門牧場は、さらに活気が満ちている。

11ヶ月振りになる本馬の重賞制覇は、その勢いを後押しする殊勲となり、下河辺俊行社長の長男行雄さん(繁殖担当)の表情も明るい。行雄さんは「残念ながら、応援には行けませんでしたが、後でビデオを観た限りでは、今までに無い強い勝ち方をしてくれましたね。アーリントンC以来惜敗が続きましたが、調教師(南井克巳)さんからは抑える競馬を教えていると伝えられており、暮れ頃から調子が良いと言っていましたので楽しみにしていました。最後のゴール前で差し返したのを見て嬉しくなりましたよ。スピードにまかせて先行するだけでなく、レース運びが上手になった感じがしました。」と陣営に感謝する。

本馬の半姉は、オークス馬のダイワエルシエーロ(父サンデーサイレンス)で母が名血ロンドンブリッジ(母の父ドクターデヴィアス、桜花賞2着)という同牧場の大切な血統後継馬となる。生産から調教トレーニングまで一環した競走馬づくりを、この母仔たちと進めてきた行雄さんは「祖母のオールフオーロンドンから、取り掛かってきましたので、とくに深い思い入れがありますよ。」と喜びも大きい。

本馬の全弟で3歳のビッグカポネも中央で既に1勝をあげている。2歳の半弟(父アフリート)は現在調教中だが、関係者の評価も高く、1歳の半妹(父ダンスインザダーク)も楽しみだという。今年は4月に、再びブライアンズタイムの仔が誕生する予定だそうだが、何故か女の仔が欲しそうな雰囲気を感じる。
同牧場にとっても牡馬クラシックはじめ、牡馬のGⅠタイトルを待ち望んでいるのは確かだが、そこには、マーケットブリーダーに徹して、名血牝系の確保を大事にする様子が伺える。最後に行雄さんは「今度は、他の牝系の取材もあるといいね。」と微笑むが、同牧場の産駒の活躍には目が離せない。

尚、スティルインラブの今年の配合予定は、キングカメハメハだそうです。